物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

カザフスタン産ワインを知っていますか

ワインと聞いて、皆さんはどの国が思い浮かびますか?

フランス・イタリア?

いやいや歴史の長さではジョージアグルジア)?

お手軽に飲めるチリ?

新興国としてアメリカ、中国?

そうは言っても近年力を入れている日本?

 

実はカザフスタンにも名産ワインがあります。それがタイトルのカザフスタン産ワイン:アルバワイン(Arba Wine)。

カザフスタンの首都はヌルスルタンであると何度か書いてきましたが、1997年まではアルマトイという街が首都でした。以降、アスタナ(現ヌルスルタン)に遷都し、首都機能も移管されているということになります。

このアルバワインは旧首都にあたるアルマトイにて生産されています。カザフスタン、もとい中央アジアのワインはあまりイメージがないかもしれませんが、ロンドンで開催されるワインコンペ「インターナショナルワインチャレンジ」の2015年において、7種の銘柄が受賞した実績があります。

 

ヌルスルタンにも街中にワイナリーがあり、私も訪れてみました。

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ワインの販売だけでなく、テイスティング、夜はバー的にごはんものも提供しているようです。ワイン樽を大胆にも埋め込んだような店内デザイン、木の質感にちょっと緊張感を覚えます。

ちなみに基本はロシア語での対応となりますが、ある程度の英語でもやりとりしていただけました。ここでも、「英語できる人呼んでくるからちょっと待ってて!」という感じで。

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テイスティングは1杯あたり、150~300テンゲ(50~100円)ほど。そうそう、カザフスタンの物価は日本の約1/3程度なのです。日本人の感覚だとお手軽なほうに分類できてしまうので、ついつい飲み過ぎてしまいます。

 

カザフスタン中央アジア料理にも通じることですが、未体験な方からは「香辛料がたくさん入っているの?」と聞かれることがあります。なんとなく、馴染みのないハーブや調味料を使うような、さしづめインド的なイメージがあるのかもしれませんが、実のところ、塩・胡椒・クミンが中心です。食材も羊肉、馬肉が得手不得手あるかもしれませんが、突飛な食材も登場しないので日本人の口にも合うし、スーパーでも再現できるものが多いのも魅力です。

 

アルバワインにも赤白両方あり、ピノノワールリースリングシャルドネなど主要品種が使われています。カザフスタンは肉料理中心、消費量も日本の10倍とも言われることに鑑みると、赤ワインのほうが食べ合わせは良さそうだなあと思ったり。

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いろいろ試させてもらった結果、赤はピノノワール、白はゲヴュルツトラミネールをお買い上げ。価格的にも、日本円で800-4,000円のレンジ。

市内のスーパーのお酒コーナーにも、ビール、コニャック、そしてワインが並びますが、アルバワインは基本的にワイナリーでの販売のよう。空港内にも若干見かけましたが、倍以上の価格だったので落ち着いてテイスティングもできるワイナリーでも購入をおすすめします。

 


日本国内では、西荻窪のバーでウズベキスタンワインが楽しめ、スターリンも愛したというジョージアワインもワインショップで購入できる時代ですが、アルバワインはワインショップのみならず、レストランやバーでもまだ見かけたことがありません。

荻窪にある、The Ancient Worldさんでいつか取り扱ってもらえたらするのだろうか。

kentktk7716.hatenablog.com

 

 

これもひとつ、カザフスタンに足を運ぶ立派な目的になりますね。

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【随時更新】国内 中央アジア料理店ガイド

このブログでも折り入ってご紹介している中央アジア

どんな場所か、景色か、を紹介しておりますが、いざ会話のトピックになると

・実際に行くには遠い

・なんだかんだ、行くのは怖い

・言葉(ロシア語、現地語)がわからない

等のハードルは少なからずあるかと思います。(現在は外出自体が足かせになっている状況ですが。。)

 

そこで、まずは「料理を通じて興味を持ってもらおう」ということで、日本国内でも中央アジア料理を堪能できるレストランを紹介しようというのが今回のエントリーの趣旨です。※店舗随時更新

 

アロヒディン(東京都中央区

都内で本格的なウズベキスタン料理を食べるならここ。

八丁堀と日本橋の2店舗あります。

※緊急事態宣言下で営業時間に変更があるため、詳しくはアロヒディンさんのホームページをご確認ください

 

twitter.com

 

中央アジア料理にとにかく挑戦してみたいのならば、アロヒディンさんにまず行ってみるのがおすすめ。有名どころ(ザ・中央アジア)の料理、知る人ぞ知る料理、どちらも堪能できるところが魅力です。

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プロフ(中央アジアの炊き込みご飯)ももちろんあります。前回のエントリーでご飯と具材の層を作る・作らないに二分されると書きましたが、こちらのお店は層を作るタイプです。

※プロフは事前予約が必要なので要注意!

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手前はサモサと呼ばれるミートパイ。サクッとした食感、中には肉が詰められており、1つだけでもメインディシュに対抗できるポテンシャルがあります。

奥に映るのはシャシリク。こちらもまた前回のエントリーで大きさについて触れましたが、トングがある通り、日本で食べても大きさは担保されています。ちゃんと中央アジアの雰囲気も味わえます。

その他、マンティ、ラグマン、ロシアまで踏み込めばボルシチペリメニもメニューにあるので、繰り返しにはなりますが、はじめての中央アジア料理として僭越ながらおすすめいたします。

 

レイハンウイグルレストラン(東京都文京区)

中央アジアはロシアのほか、ウイグル地区の文化にも影響を受けています。

レイハンウイグルレストランさんはその名の通り、ウイグル料理をメインとしているお店です。

 

お肉は基本的に羊肉、そしてこちらでもプロフ(メニュー名:ポロ(ウイグル風ピラフ))を楽しんでいただけます。

私が訪れた際はラグマンを注文しました。

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日本料理でもうどん、そば、ラーメンと一口に言っても種類がたくさんあるように、ラグマンにも店舗ごとに味わいが異なります。中央アジア料理、ウイグル料理を取り扱うお店にはほぼラグマンもあるので、行脚する際は好みの味付け・盛り付けを見つけてみるのも、また味わい深いですね。

ちなみに横浜にあるカップヌードルミュージアムには世界の麺料理を体験できる「NOODLES BAZAAR -ワールド麺ロード-」がありますが、この中にカザフスタンを代表してラグマンもメニューに加わっています。

カップヌードルの歴史体験とともに、ぜひラグマンも注文してみてはいかがでしょうか。

 

※レイハンウイグルレストランは2020年7月中旬で駒込店は閉店されるということです。再オープン場所はわかり次第アップデート。

紹介した絶品ラグマンのほか、プロフ(ポロ)を食べに、ぜひ行ってみてください…!

ウズベキスタンワインショップ キャラバン(東京都杉並区)

レストランとは異なりますが、珍しいウズベキスタンのワインを楽しめるバーです。

twitter.com

 

西荻窪の飲屋街でウズベキスタンのワインが飲めるとはおもしろいと思いませんか。

フランスのイメージの強いワイン、その起源はジョージアグルジア)とも言われており、個性的な銘柄を取り揃えているお店ならジョージアワインが並んでいることもあるかと思います。一方でまだウズベキスタンカザフスタンのワインが目に入ることはなかったではないでしょうか。

品評会で受賞する銘柄が出始め、徐々に知名度をあげつつある中央アジアのワイン。日本でトライしてみるなら、このお店です。

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お店に立つマダムのお話は本当におもしろく、一人で訪れましたがかなり話し込んでしまいました。曰く、現地とのワイン輸入での苦労話(在庫が少なく、日本になかなか入りづらいと言います)は感慨深いものがありました。。

日本人の感覚からすると、かなりマイペースに感じる中央アジアの雰囲気については、別記事にて詳しく触れてみようと思います。

 

TABASSUM(愛知県名古屋市

都内だけではなく、実は愛知にもウズベキスタン料理のお店が2019年にオープンしました。

twitter.com

私はオープン時に訪れたのですが、なかなか気のいいウズベキスタンのお兄さんが経営しており、日本語も堪能な方でした。ちゃっかり自宅でプロフを作ったり、パフラヴァの料理教室を開いたりしていると会話したら「ヤルネー!」とハイファイブした良い思い出…。

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オープン当時からあったメニューで、この時もプロフとマンティを注文。こちらのプロフも、綺麗に層を作っていますね。右手に映るのはアチチュクサラダと呼ばれるもの。地域によっては、最初からプロフに盛り付けられていることもあります。

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最近はビーツを使ったサラダが新メニューに加わるなど、積極的に更新しているTwitterでTAMASSUMさん(とウズベキスタン情報)をキャッチアップしてみてはいかがでしょうか。

 

パオ・キャラバンサライ(東京都中野区)

〜スタンと国名に含まれるとひとくくりにされてしまいがちなのですが、ここで紹介するお店はアフガニスタン料理。南アジアの国ではありますが、中央アジア料理もメニューに含まれています。

 

paoco.jp

 

料理好き、あるいはドラマ好きの方なら聞いたことがあるかもしれません。孤独のグルメSeason3でも取り上げられたお店です。

JR東中野駅 西口よりまっすぐ進むと迷うことなく見つかります。

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中央アジア料理としては説明不要、ラグマン。ラム肉は何度食べても飽きません。ここでは油そば的なニュアンスのあるラグマンですね。

奥に映るは馬乳酒というお酒。羊もしくは馬の乳から作られ、薄めの甘酒、あるいはマッコリに味は似ています。

小・大ポットの2種類がありますが、小でもひとり飲みなら十分な量です。

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カザフスタンでも馬乳酒を飲んだことがありますが、そちらは酸味がとても強く、さすが現地モノ、好き嫌い分かれるかなと思いましたがそれに比べると、このお店で飲んだものは馬乳酒初心者でも抵抗なく楽しめます。

なお、お肉系はほぼラム肉、かつパクチーを使われることが多いので苦手な方は要注意。せっかくのご馳走ですから、楽しんで食べられるのが一番ですよね。

 

VATANIM (東京都中野区)

中野駅から徒歩10分ほどにあるVATANIM(ヴァタニム)。もともと高田馬場でオープンされていたものを、2019年に中野へ移転。

 

 

こちらのお店では、定番のプロフのほか、ラグマン(ラグメン)、ディムラマ、ベシュパルマク(要予約)を堪能できます。

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プロフをオーダーするとアチチュクサラダがついてきます。2人で分けてもちょうど良いボリューム。お腹を空かせた男性なら1人でもペロリと完食できそう。

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シノン。肉詰めされたベーグルのよう。羊肉が詰められており、アツアツな状態で提供されます。

かわいい見た目に対し、これひとつでもかなりお腹にたまるパンチが魅力です。

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シャシリク。羊肉のほか、チキン、ビーフがあります。最もリーズナブルなのは羊肉で¥300/本(チキン:¥500/本、ビーフ:¥700/本)。

いわゆる串焼きですが、焼き鳥を想像しているとびっくりするそのボリューム。これもまた、2人で分けても満足できるほど。

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こちらはオリジナルメニューのヴァタニム。ナッツとドライフルーツ、スメタナ(東欧のサワークリーム)をベースにされているとのこと。

ドライフルーツの甘味とスメタナの酸味で甘過ぎないところが罪悪感なく、思わずペロリと食べてしまいます。

 

赤の広場(東京都中央区

2021年に銀座にてオープンしたロシア食料品店。

銀座駅から徒歩5分ほど歩くと見えてくるお店。直球な店名、目立つカラーで見逃す心配ありません。

ロシア旅行時に思わず買ってしまうチョコレートなどのお菓子類、ジャム、がっつりロシア料理を楽しみたい時はチーズやペリメニなどのオカズ系も充実。

さらには、今やネットミーム的に広がり、知らない人が少ないであろう”プーチン大統領グッズ”のご用意もあります。プーチングッズが日本で大々的に販売されていることに珍しさを感じるとともに、意外と手にとって買っている日本人のお客さんもいる光景を目の当たりにしています。

在日ロシア人と見られる方々も訪れていて、故郷の味・雰囲気に思いを馳せているようで暖かい空気感のお店でした。

 

The Ancient World(東京都杉並区)

中央アジアからは少しずれますが、トルコやアルメニアレバノンなど周辺国のワインやコーヒー、ジャムなどを扱っているお店です。

 

ancient-w.com

 

※こちらはレストランではなくあくまで小売店である点に要注意です

ワインと聞くとイタリア、フランス、低価格で質の高いチリをイメージされる方も多いと思いますが、シリアやアルメニアジョージア(旧称グルジア)でもワインが作られています。特にジョージアワインはスターリンの愛した赤ワインでも知られ、甘みが特徴的。赤ワイン入門にもぴったりです。

荻窪駅北口から徒歩5分ほど歩くと見つかるThe Ancient Worldさん。入店すると所狭しと各国のワインが並んでいます。

 

 

東京西側エリアには外国の中でも珍しげなエリアのレストラン、食料品取り扱いが多い印象です。

荻窪まで遠い…といった方へは、オンラインショップも展開されていますので、The Ancient Worldさんのホームページをご覧ください。

訪れたこの日、私はアルメニア産のザクロワイン、ブラックチェリーワイン、シリア産のジャムを購入しました。ワインは飲みやすく、夫婦であっという間に空けてしまいました。その他、珍しいアプリコットワインもあり、次回来訪時に買ってみようと思います。

 

憚りながら、今回 中央アジア料理を楽しめるレストランとしてご紹介できたのはほんの一部。

東京は西側、特に中野方面に多く、視野を広げれば愛知や福岡にも点在していると聞いています。

何をするにもエネルギーを使うこのご時世ですが、息抜きに、あるいはシルクロードの風を感じるために、中央アジア料理を食べに行ってみようという私からの提案でした。

 

 

静岡は休みがいくつあっても足りない

静岡で気になるカフェやレストランをGoogle Mapsで「行ってみたい」ピン留めして後で見返すと、高い頻度で閉業または別のテナントに代わっている。

 

静岡は関東・関西のちょうど中間地点でもあり、県自体が広く東部・中部・西部の独立した経済圏があることから、テストマーケとして新商品の先行販売をされることが多い。

(個人的にはマックフルーリーが全国的に出る前に、店舗限定で提供されているのを見たことがある)

だからなのか、流行り廃りが早く、昨年行ったお店が今年はない、そんなことは割と多い。 

 

世の中的にはコロナが落ち着いていないが、地元の経済をまわすという意味も兼ねて「行ってみたい」リストから何店舗か行ってみた。

 

Flowery cafe cachetto(カシェット)

www.at-s.com

 

紺屋町にあるカフェ。

エディブルフラワー、いわゆる”食べられるお花”を使ったメニューがあると聞いて気になっていた。

 

店内にも花が多く、北欧風の家具やオブジェが目を引く。

夫婦で行ったが、他の客層としては若い女性が中心であった。

 

 
 
 
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2020・6 「トルコキキョウ」お花屋さんのミカさんに頂き早速飾ってみました!ありがとうございます(^^) この微妙なニュアンスカラーがカシェットにぴったり! 花言葉は、すがすがしい美しさ。 昔はピンクやパープルのイメージで脇役でしたが、八重咲きやこんな変わった色も花屋で見かける様になりました。 お値段も手頃で長持ちするので是非皆さんもお家に飾ってみて下さいね! -------------------------------- * flowery cafe cachette * 静岡市葵区紺屋町3-2服部ビル2階 ☎︎054-255-8313 OPEN /12:00〜18:00 定休日/月曜日・他不定休あり ※コロナ対策の為日時短縮営業 -------------------------------- #flowerycafecachette #フラワリーカフェカシェット #cachette #カシェット #カシェット静岡 #shizuokacafe #静岡カフェ #静岡カフェ巡り #静岡市カフェ #静岡市カフェ巡り #静岡ランチ #静岡市ランチ #隠れ家カフェ #アンティークカフェ #ドライフラワーカフェ #フラワーカフェ

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この日は”白いカレー”をオーダーしてみた。

窓側の席に座るといい具合に光が差し、カレー自体エディブルフラワーが散らしてあることもあってオシャレ感が増すなあなんて思ったりした。

ちょっと小ぶりに見えるけど、食べ始めてみると意外とボリューミーで満足感があった。 

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日本平ホテル(テラスラウンジ)

 

日本平ホテルといえば、キムタクの「華麗なる一族」のロケ地にもなっていた。

個人的に訪れるのは何年ぶりだろうと考えていたが、それ以上にたどり着くまでにかなり山道を走るんだったなという現実に直面していた。

その上この日は濃霧だったのでリアルサイレントヒル状態だった。


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1Fにあるテラスラウンジではアフタヌーンティーの提供があり、7/23-8/23はマンゴー主体のトロピカルアフタヌーンティーのようだ。

予約不可とはいえ、ランチタイムでもない14:00〜の提供開始なのでちょうどに到着すると、既に6組ほどの順番待ちだった。

テラスラウンジは2Fからも見降ろせるのでテーブルを覗いてみると、アフタヌーンティーをオーダーしている人がちらほら。やや自粛ムードが強まっているとはいえ、さすが一流ホテルである。曇っていて富士山は見えながったが、十分に堪能してしまった。

 

そういえばさわやかはこないだの連休でも2-3時間待ちだったらしい。

 

Bon Masuda(ボン・マスダ)

www.at-s.com

 

JR清水駅近くにあるフレンチ。

「行ってみたい」リストとは言ったものの、このお店は以前も訪れたことがあり、お気に入りなので再訪。

家族で来たのでコースにしてみた。

 

▼前菜
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▼桃のポタージュ
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▼魚料理
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▼肉料理
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▼デザート
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自宅でサラダを作ってみるとわかるのだが、見た目も綺麗に盛り付けるには野菜の切り方然り、盛り付けるお皿然り、意外と難易度が高い。どさっと置いてしまうとドレッシングもうまくかからないし。

 

桃のポタージュは初めてだった。

ポタージュといえど甘みが強く、ジュースのような感覚で楽しむことができた。

 

個人的には自宅で魚を調理をすることが少ないので、外食で魚料理があると調理方法はいろいろあるんだなあと思う。オリーブオイルはもちろん、バルサミコ酢も合うなあ。

 

肉料理、今回は豚肉。

「外食してる感」を感じる時は柔らかい食感、のような素材要素もあるけど、調味料による部分も大きいなあと思う。今回で言えば胡椒の実。めっきり外食頻度が減ってしまったので、自宅で外食してる感を演出したい時は調味料やスパイスにこだわってみるのもありだなと。

 

ちなみにボン・マスダは帰り際、店外までお見送りをしてくれる。

忙しくしているお店も多い中で、人柄が出るなあと思ったり。

 

〜〜〜

冒頭に書いたように、静岡は平生でも流行っては廃れてのスパンが短く、「こないだ行って美味しかったな」、「何度も行ったな」というお店にいざ行こうとすると閉店していた・・・ということが多々ある。

 

それに加えて自粛ムードはカフェ、レストランにとって向かい風である。

ちょっと何様?な言い方をすると”贔屓の店”には、営業してくれているうちに足繁く通って応援したいものだ。

 

 

静岡は広いので、kindle unlimitedでも読めるこの本を片手にカフェ巡りを再開したい。

 

 

オンライン料理教室開催を振り返って

おいしい中央アジア教会では、中央アジア料理の認知のためイベント出展のほか、料理教室も開催しています。

貸しキッチンやスタジオを借りて開催することが多いため、例に漏れずリアルな場での実施が難しく、2020年上半期のイベントはキャンセル・延期状態でした。

そこで私が得意としている「パフラヴァ」(中央アジアやトルコなどで広く食べられるお菓子)を題材に、オンライン教室をトライアル的に開催してみたので所感を書き残しておこうと思います。

実施概要

・使用ツール:Zoom

おいしい中央アジア協会メンバーのみでのクローズド開催

・主催者(私)側は顔の映るメイン画面(PC)+手元を映す画面(スマホ)の2画面表示

・材料、調理器具はイベントページに記載し、参加者には必要なものをあらかじめ用意してもらう

リアルな場でのイベントでは主催者が全員分の材料を用意し、会場の調理器具を借りて進行していましたが、オンラインでは各々が事前用意。

メイン画面で調理工程を説明しつつ、状況に応じて手元カメラを動かして作業イメージを共有する方法で進行していきました。

良かった点

・BGMを流す

・2画面表示

・参加者の進捗確認、ケア

会議でもオンライン飲み会でも盛り上げツールとして背景画像・仮装背景は誰もが意識・導入していますが、講義・料理教室のように主催者から参加者への単方向コミュニケーションになりがちな形態では、BGMが雰囲気作りに一役買っていました。これは副産物的な発見ですが、邪魔にならない程度の音量でBGMを流しておくことで通信が停止している?が参加者目線でわかりやすかったようです。ずっとしゃべり続けるならともかく、集中して作業に取り組む際は無口になりがちですが、BGMがあることで「(回線がつながっているから)話しかけても大丈夫だ」という目印になることがわかりました。

ちなみに中央アジアと全く関係ありませんがChet Atkinsを流していました。音量的にも音質的にも声を邪魔せず、2時間ほどのアルバムなので料理教室の開催時間とちょうどぴったりでした。

2画面表示することで、主催者の顔が見えながら説明を聞けるという透明性・安心感と同時に、オンラインだとどうしても不安になる作業イメージを、手元を投影することでスムーズな進行にすることができました。個人の家庭でどこに2デバイス置くか?は課題になりますが、事前に掃除・整理してスペースを作っておいて良かったです(主催者のキッチンが清潔であることも、参加者目線で安心材料になったようです)。

また主催者は自分の手元を映せる一方で、参加者それぞれがどのような進捗かは細かくケアしていく必要があります。ひとつ説明しただけで進められる慣れた人もいれば、細かく説明して一歩ずつ一緒に進んでいくほうがやりやすい方もいます。リアルな場では一人一人を見ながら進行できますが、オンラインでは声がけしつつ、質問があればすぐ主催者に聞ける環境づくりも重要です。参加者側がマイクをオンにできない事情があれば、チャットや「手を挙げる」機能で意思表示できる機能のあるツールを選ぶことも解決法になります。開始前に、調理工程をひととおり説明し、この作業の次には何をするかを参加者にイメージさせることも効果的ですね。

改善点

・事前準備には細かい指示出しをする

・レシピの共有方法

・待機時間の小ネタ

材料や調理器具は事前に書いておいたとは言え、準備は参加者側のタスクになります。ここで注意しないといけないのが、ちゃんと目線を合わせてあげること。料理全般と言わずとも、例えば今回の「パフラヴァ」の材料のひとつのナッツ(クルミ)。個人的には「クルミは素焼き」という脳内イメージを持ってしまっていますが、人によっては生タイプやおつまみコーナーの塩味付きを用意してしまう可能性もあります。事前準備段階では細かすぎるくらいに「素焼きのクルミを用意」のように記載しておくことも、実際の場で誤解・クレームなく進行できます。

また今回のお菓子作りではオーブンを使いますが、必要な調理器具に「オーブン」と書いておくことも大事。オーブンくらいあるのでは?と普段から料理する人は思いがちですが、当たり前なものでもあらゆる場合に備えて必要なものはすべて細かく、を鉄則に記載するべきです。過去、友人に頼まれて作りに行った際に友人宅にはコンビニにあるような温め機能だけのレンジしかなく途方にくれたことを思い出しました。

これは私のうっかりですが、レシピの共有を失念していました。リアルな場ではプリントアウトしてレシピを全員に配って、必要な時に見直してもらえるようにするのですが、オンラインだといつレシピを渡すかがキモです。事前に配布してしまうと参加しなくても作れるからいいや、そもそもの参加者を減らしてしまうことも考えられます。今回の2画面のうち、主催者の顔を映すメインスクリーンもある意味スタート時の挨拶で「私が主催者ですよ」とお見せすればそのあとの興味は調理工程なのですから、レシピを投影してあげるべきですね。(背景をレシピにしたら?という妙案フィードバックがありました。「黒板が見えない!」と言われる学校の先生の気分を味わえそうです)

これは料理教室に限りませんが、オンラインMTG主催者は思った以上に孤独感を味わいます。リアルな場なら表情・態度・声など様々な情報を読み取れますが、オンラインは基本的に画面・マイクOFFなので、思わず参加者が発言したくなる雰囲気作りも主催者の仕事です。特にパフラヴァでは15-20分ほどオーブンで焼き上がりを待つ時間があります。この間に「中央アジアっておもしろい・行ってみたい」「他の料理を食べてみたい」「パフラヴァって現地ではどんな食べられ方なの」といった興味喚起・質疑応答をする話ネタをもっと用意せねば、と思いました。

 

初めてのオンライン料理教室の開催でしたが、参加者のみなさんも綺麗に焼き上がり、おいしいパフラヴァを完成することができました。

一時期に比べ落ち着いたとはいえ、3密を避け、予防対策を徹底されることに変わりはありません。従来型のリアル料理教室に代わり、おいしい中央アジア教会でもオンライン形式でイベント開催をしていくはこびになりそうです。その第一歩として、良い経験になりました。

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パフラヴァ。菱形に切る工程は参加者の個性が出、盛り上がるポイント

 

パフラヴァに合うナッツ-クルミ vs アーモンド-

自宅で作る料理のレパートリーに、中央アジアおよび周辺地域で食べられるお菓子「パフラヴァ」というものがあります。

 

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ナッツや砂糖を乗せたパイ生地を何層にも重ねて焼く、いわば中央アジアのパイで、

砂糖、はちみつも絡んでくるので焼いている最中は部屋中が甘い香りに包まれます。

 

起源は諸説ある中、トルコやイスラム文化の関わりを指摘する意見があり、その地域圏ではバクラヴァと呼ばれています。

 

参照:

keynoters.co.jp

 

さて、実は私はこのパフラヴァの作り方に関して料理教室を開くこともあるのですが、自宅・教室ともに普段はクルミを使って焼いています。

 

参考にしているレシピはクルミを使っていて、かつ現地(カザフスタン)のマーケットで見かけた際や参考資料を読んだ際もそうだったのでパフラヴァ=クルミのイメージが強いのですが、料理教室中「他のナッツを使うと味は変わりますか?」と聞かれました。

 

何度も作っていますがクルミしか使用してこなかったので今回、思い切ってアーモンドに取り換えて作ってみました。

 

 

クルミを使ったパフラヴァ:

 

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・甘みがでる

・焼き上がりサクッと、冷めるとヌガー感(のっぺり、心地よい噛みごたえの意)がある

 

アーモンドを使ったパフラヴァ:

 

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・すっきりとした甘み

・焼き上がりはサクッとするが、冷めた時にヌガー感は出づらい

 

 

何れにせよ甘みがあることは間違いなく、見た目に反し一口(1ピース)あたりの満足感が大きいことに変わりはありません。

しっかりした噛みごたえもあるので、パフラヴァとしての特徴がクルミにせよアーモンドにせよ失われませんでした。

 

ただ、冷めた時のヌガー感...この感覚を伝えるのが難しいのですが、温度が下がったためサクッと感の代わりにキャラメルのような心地よいかたさ、ちょっとお下品な言い方をすると歯につくような感じ、これもまた魅力なのですが、それがアーモンドにすると減退するな、という印象を受けました。それぞれのナッツの成分がどう作用しているのかは、料理科学に明るい人に聞いてみたいです。

 

ちなみにヌガー(ヌガークラッセ)もまたクルミやアーモンドを使い、パフラヴァ同様にアラブ文化に起源を持つようです。ロシアや中央アジアでも食べられる、ハルヴァがその親戚にあたります。

 

ということで個人的にはクルミを使ったパフラヴァが好み、タイトルに倣うと"勝ち"とします。

またパフラヴァの料理教室を開くときは、引き続きクルミを使ったレシピでご案内しようと思います。

(各種料理教室の告知はTwitterで発信していく予定です)

 

静岡ブロガー

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先週、お正月ぶりに静岡に帰った。

静岡は西を向けば名古屋、京都大阪にすぐ向かえ、東を向けば東京にもすぐに行けるちょうどいい県なので、なんやかんやで帰省するたびに新しいお店ができていたり、通学路で使っていた道にあったものがなくなっていたり、と変化の激しい県である。

 

静岡を離れたのは18歳の頃だったので、お酒を飲めるようになってから帰ると通学路のこのあたりにこんないいお店があるんだ、とか、なんとなく目にはしていたけどいいこういうお店だったんだな、という発見がよくある。

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

で。

実際に足を動かしてみるのも良いけど、最近、静岡の情報発信ブログが多いことがわかった。

 

「静岡のすすめ」

www.gogo-shizuoka.jp

 

 

静岡全域をまんべんなく紹介しているブログ。

グルメ関連から観光スポットまで。

きっと複数のブロガーやライターが寄稿(投稿?)するかたちで更新しているんだと思う、ちょこちょこデイリーポータルZ風味の記事が混ざってるしね。

 

頻度は1-2ヶ月ごとに更新されることもあるし、半年以上音沙汰ないこともある。

「静岡らしく、のんびりお届け中♪」なのでしょうがなし。

 

特に参考になったのは、

www.gogo-shizuoka.jp

 

これをみて、昨年9月に乗り込んだものだったが、台風直撃でグレーアウトされた海と空しかなかったのは良い思い出。。。

 

 

「清水港は鬼より怖い」

www.shimizu-port.com

 

清水港は地元のほうなのだが、「清水港」にスポットを当てているブログがあるとは思わなかった…。

清水といえばサッカーは清水エスパルス、アニメはちびまる子ちゃんキャプテン翼ハルチカなど舞台になることはよくあるのだけれど、いかんせん地元の私ですら友達との集合場所にしたことはなかったので。。新幹線が止まる、中心街に住む友達が大半ということもあり。

 

よく考えてみれば、3年くらい前から「マグロック」、「フジソニック」というどっかで聞いたことあるような野外音楽イベントもやり始めていて、賑わいつつあるんじゃないかという気もしている。結構著名なバンド、ミュージシャンも参加していますね。

ロケーション自体はよく行ったことのある場所だけど、それなりに住宅地も近いし、どんな感じでやっているんだろうというのは夏になるたびに気になっている。

 

www.shimizu-port.com

 

 

これなんかも、子どもの頃よく七夕祭りで行った場所だけど、まあシャッターを閉めているお店は当時より増えたし、何年か前にももクロが来て話題にもなってはいたけど。

こうしてみると地元ながら、怖いもの見たさに行ってみたくもなる。

www.shimizu-port.com

 

「はらぺこリズム」

hanagex.com

 

このブログは先日の帰省で役に立った!

静岡県全域に渡って、カフェからレストラン、バーの情報をまとめている。

それでいてハズレが少ない。

 

静岡に限らず、東京なんかでもたべ○グやら、ぐる○ビで出てくるようなお店リストは往往にしてチェーンが多く、地域の独自性はあっても「チェーンならわざわざ静岡で行く必要なくない?」と思ってしまう。

そういう意味で、個人経営のお店がメインで紹介されているとすぐ行きたくなるし、重宝する。

 

これはこないだ行って、良かったお店。

hanagex.com

 

更新頻度も1-2日に1回ペースで、内容も薄っぺらくない。

やっぱりグルメブログって出かけただけ記事を書けるから続くんだろうか。

このブログも、使って良かった東京のお店紹介ブログ化してみようかな。

 

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静岡出身です、と自己紹介して、

「静岡といえば、、、お茶!富士山!」

と言われるのはもはやテンプレだ。富士山、の部分は「え、山梨じゃないの?」と言われるとその人とはうまくやれません。

 

とはいえ、

「じゃあ静岡おいでよ!」

と言っても、(あそこは浜松だし、温泉は伊豆とか熱海がいいし、ご飯は静岡にいいとこあるし。。)と広大な県ゆえにどこを訪れるべきか、自分の記憶と経験だけでは収集がつかないことが多い。

 

そんなときに、こういう静岡ブロガーがいると参考になるなと思った。

静岡もまだまだ開拓のし甲斐があるね。

 

 

【5/23追記】

はてブでいろんな静岡ブロガーさんからコメントいただきました。

 

「みなと街でも桜は咲くら」

www.sakuyaoi.com

 

名前こそ港町だけど、清水区葵区駿河区の3区にわけた紹介があるのがおもしろい。

静岡市出身の割に、どのあたりが葵区駿河区かよくわからなくなるし、清水区って思ったより広いなと思うことが多いので、この区分は個人的に好き。

 

sakuyatei.webcrow.jp

 

ホームページ(久しぶりにホームページって言った)も凝っている。

しかし、静岡ブロガーにアニメキャラが多いのはどうしてだろう?

アニメ、漫画の舞台になっていることが多いからかな?

 

anmitsuperoriの梅のしげり 

anmitsuperori.hatenablog.com

 

ピンポイントに私の地元。

まぐろ館とかよく通る割に行ったことないなー、テレビではよく観るなーと思いながら読みました。

ただ、生粋の清水区出身から言わせてもらえば、いまは「清水区」です。

 

 

思った以上に静岡ブロガーがいて驚いた。

静岡といっても隅から隅まで周遊するには広すぎるこの県、いつか長期休暇とったら各市を訪れたいものだ。

それまでは静岡ブロガーの記事を読んでまだ見ぬ市に思いを馳せたい。

2017年 アスタナ -料理編-

今年の8月に行ったカザフスタンはアスタナ。

万博も無事9/10に閉幕しました。

 

 

www.meti.go.jp

 

 

今回のエントリーでは、もうひとつの来訪テーマであったカザフスタン料理、中央アジアについて、滞在中に食べたものを中心に備忘録を残そうと思います。

 

 ラグマン(Лагман)

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ラグマンと呼ばれる、日本で言うところのうどん。

中央アジア全域で食べられていて、国によっても、同じ国内でも地域によって風味が異なる。

使用されているのは羊肉。基本的にカザフスタンで提供される肉は羊か馬であることが多い。

 

日本にも中央アジア料理を食べられるお店はたくさんあって、その多くでラグマンはメニューにあるので比較的、日本にいながら体験できる料理だと思います。

ちなみに通常、円形もしく楕円形のお皿に盛りつけられることが多いラグマン、写真のような四角いお皿(容器)に盛られているのは珍しいです。

 

 プロフ(Плов)

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中央アジアの炊き込みご飯、プロフ。

にんじん、たまねぎ、羊肉とご飯を混ぜ合わせたものです。

国が変わるとポロ、ピラフなどと聞き馴染みのある呼び方になり、語源はパエリアに通じるものがあると聞きます。

 

そのうえに乗っているのはアチク・チュチュクサラダ。

各々の適量をとってプロフと一緒に食すことが多いのですが、今回ははじめから盛りつけられていました。

プロフもまた国・地域でスタイルが異なり、写真のようにご飯と肉・野菜がごちゃ混ぜになっているもの、うえから順に肉・野菜・ご飯と階層を作って盛り付けるものがあります。

 

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日本で作らせてもらった時のプロフとアチク・チュチュクサラダ。

こちらは後者の階層を作る盛りつけ方をしています。

 

 

プロフの味付けは比較的シンプルで、調理方法を教えてくれるブログや教室は多くあります。

さっきAmazonで調べたら、プロフの素が出て来た!なんでも揃えてるなあ。

 

中央アジアの炊き込みご飯「プロフ」の素

中央アジアの炊き込みご飯「プロフ」の素

 

 

 

グーラッシュ(Гуляш)

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ビーフシチューのような食べ物、グーラッシュ。

ハンガリー起源のようで、ハンガリーではグヤーシュ、ドイツではグーラッシュ、モンゴルならグルヤシと呼ばれるとのこと。

 

シチューの隣にあるのはマッシュポテトで、いわばご飯のような立ち位置ですね。

おもしろいのが、カザフスタンでもポテトを掬ってシチューをつけて食べる人、ポテトとシチューをごちゃ混ぜにして食べる人に別れるらしく、日本のカレーライスの食べ方論争みたいなものは、どこにでもあるんですね。

 

スイルーガンファン(Суйру-ганфан)

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冒頭で紹介したラグマンの「麺」がご飯に置き換わるとガンファン、と変化します。

日本食で例えるなら牛丼、ここで使われているのは羊肉なので羊丼といったところでしょうか。

ちなみにスイルー(суйру)とは具が細かい、汁が多い・汁だくであることを意味し、具が大きい・汁が少なくなると、グイルー(гуйру)と呼ばれます。

 

 

マンティ(Манты)

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中央アジアの蒸し餃子、マンティ。

1つあたりの大きさは日本で見かける餃子よりも大きく、5つもあるとお一人様ならお腹いっぱいになってしまうほど。

もちろんここでも羊肉が使われており、見た目・食感としては小籠包をイメージしたら近いのではないかと思います。

カザフスタン中央アジア料理のおもしろいところは、調べてみると馴染みのある食べ物とよく似ている・ルーツが同じものが意外と多いことです。

まだまだ日本では、中央アジアと聞いて国名が思い浮かぶほどには知名度が高いとは言えないかもしれませんが、いわゆる突飛な調味料・香辛料が使われているわけでもなく、馴染みのない食材が並ぶわけでもなく、日本人の口にあう料理が多いです。

プロフをつくらせてもらったときも、味付けは塩と肉・野菜の旨味だけでした。

 

東京にも中央アジア料理を提供するレストランは多くありますので、こちらも別の機会にまとめてみようと思います。

 

 

ベシュパルマク(Бешпармак)

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最後に紹介するのは馬肉を使った料理、ベシュパルマク。

ザ・カザフ料理といえるもので、特にお祝いの席では必ずといっていいほど提供される料理です。私の好物でもあります。

太めの麺ともパスタとも表現できなそうなもののうえに、馬肉と玉ねぎをのせています。

 

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中央アジア料理全般に共通することですが、一品あたりの量はなかなか多く、一人で数を試すには難しいところです。お腹が満たせるのは嬉しいことですが。

カザフスタン人の結婚式に出席した知人曰く、ボリューミーな料理が(前菜から)提供され、メインディッシュまたは終盤に差し掛かって「お待たせしました!」と言わんばかりに出てきたのがベシュパルマクだった、とのことです。

1年に1回程度 訪れている私のような者なら大好物です!となりますが、現地に暮らす日本人ともなるとあまりの登場頻度にまたか…と感じるようです。。。

 

それほどまでに、ベシュパルマクはカザフを代表する料理なのですね。

 

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今回紹介した料理はほんの一部。

現地まで食べに行くのはハードルが高いですが、東京にある中央アジア出身の方が調理しているレストランやバーでまず挑戦してみるのも良いかもしれません。

 

実際に作ってみよう!というイベントもあるようで、案外、中央アジアコミュニティって日本にもあるんだな、と気付かされます。

  

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