物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

Apple Musicは便利だけど

最近、重い腰をあげてApple Musicに登録した。

まあ仕事柄、こういう新しものには手を出していくべきなんだろうけど、マイナーな曲もあるのかな、spotifyとかAWAとかどこが一番いいんだろう、とかあいも変わらず悩んでいる(ふり)をしていたが、3ヵ月の無料お試し期間があること、ギターも弾くからYAMAHAのChord Trackerに同期できたら便利だな(※あとで試したらApple Musicで追加した曲は選択できなかった…)と思って、Apple Musicにしてみた。

 

実際使ってみると、便利。

再生するたびにいちいち通信しなきゃいけないんだろうか、と危惧していたこともDLできるってことで解決。

今のところ、特に不満はない。強いて言えば、聴きたかったのにそもそも曲が配信されていないアーティストがいたり、一部のアルバムだけは配信されていなかったり、というくらい。

 

最新の曲も随時配信されるから、言うなれば、(おっ、新曲発表したんだな)と知ったタイミングでベッドの中ででも曲を追加できるし、通知だってくる。

 

そこで思ったのが題名。

 

こういうことができると、もはやCDを買う必要がない。借りる必要もない。

よほど好きなアーティストがいて、ブックレットにも目を通したい、音質の違いを楽しむためにLPも買いたい、配信してないから、等の理由である程度需要はあるのだろうけど、基本的に買わずに済む。

 

今日、久しぶりにタワレコに行ってみた。

私は最新の曲だとか流行の曲にはあまり乗っからなくて、どちらかというと流行のアーティストはどんな曲に影響を受けたんだろうと考えてしまうので、どうしても古い曲ばかり掘り下げて結果的に、(なぜ今この曲にハマってるの?)ということになる。

 

それはさておき、今回はApple Musicに加入しているので、ポップアップを読みながら気になったアーティストを検索してみる。ヒットする。DLする。聴ける。

 

あれ?CD買わずに済んでるな、と。

 

CDってだいたい¥1200、アルバムなら¥3500くらい。

以前なら、好きなアーティストなら即買い、気にはなるけど好みか怪しいなら試聴し解説を読みバックグラウンドを知り、ようやく買う、という流れ。

だから部屋にあるCDにはそれぞれ愛着があるのだけれど、なかなか好みの幅が広がらなかった。

 

Apple Musicは月額¥980、シングル1枚分で流行の曲ぜんぶを聴くことだってできる。好みじゃなかったら、ライブラリから消せばいいだけ。

 

なんだかそれ、味気ないなーと思った。

Amazonはじめネット通販が台頭してから、街の電気屋さんはショールームになり、使い心地を試してから一番安いネットショップで買うようになった、みたいな話だ。

 

おかげで以前だったら絶対聴かないようなN.E.R.Dとかまずはちゃんと聴いて判断しようとなっているし、CDがなくてYouTubeを彷徨っていたMari Pensenを見つけられたり、恩恵は十分に受けているけれど。

 

 

Leo

Leo

  • Mari Persen
  • ポップ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

 

世代的にはCDを交換しあって友達で音楽の話を楽しみながら育ってきた時代があるから、CDはいらない、とは全く思わないのだけれど(いまだにMDが我が家では現役で活躍しているし)、それにしてもストリーミングって、便利だなあ。

 

 

kentktk7716.hatenablog.com

記憶を思い起こす時の五感について

記憶や思い出を辿る時に、五感を刺激すると呼び起こしやすいという話をよく聞く。

ふいに食べたものの味や匂いで何かを思い出したり、映画やドラマなどで記憶を無くした人に写真を見せて回復を図るシーンがあったり。

 

敬愛するポルノグラフィティ新藤晴一さんの自著の中では、下記のような言及があった。

 

これまで僕が訪れた国を思い出すとき、始めに空港の空気の匂いを手がかりにすると、すんなりと記憶の糸をたぐっていける。単純に匂いということではないのかもしれないが、空気感とかを含めた雰囲気も匂いと表現するとして。

 

 

自宅にて

自宅にて

 

 

これを当時小学生の私は愛読していたのだから、匂い(アロマとか香水)に興味を持ち出したのもこの頃かもしれない。

 

この話にも共感するけど、個人的には音で思い出したりすることが多い。

例えば、これ。

 

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日本だとiPhoneユーザーのほうが多いだろうから馴染みがないかもしれないけど、サムスンスマホの着信音。

 

アメリカにいたとき、サムスン製のスマホユーザーが本当に多くて、クラスルームにいても、図書館にいても、よくこの着信音を耳していたから留学生活を思い出す。

というか、日本はスクショのシャッター音にすらきを使うくらいにマナーモードもしくはボリュームをしぼらないといけない風潮だけど、アメリカ、少なくとも自分が訪れた範囲では図書館のような静粛な場だろうと、電車内であろうと着信音は鳴り響いていた。

 

こういうサウンドエフェクト的なもので記憶を辿ることもあるし、音楽にイメージが染み付いていることも多い。そういう人のが多いんじゃないかな。

  

All About That Bass

All About That Bass

  • provided courtesy of iTunes

 

ちょうど流行ってたっていうのもあるだろうけど、留学先のカフェテリアにあるテレビチャンネル(日本でいう、スペースシャワーTVのような)やラジオチャンネルでよく流れていたから、この曲が流れるとキャンパスやカフェテリアのイメージが思い浮かぶ。

 

サビのところ、恋のマジックポーションに似てるな〜、いやでもアメリカ人が知ってるわけないから、それで言ってたらベイシティローラーズのほうかな〜などと懲りずに考えていたからなおさら。

 

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キャンパスでの思い出といえば、よくイベントごとに準備して盛大に祝っていたな。

日本でもよくやるハロウィーンやクリスマスもそうだし、新入生歓迎だとか誰かの誕生日だとか、とにかく祝う、ってことに余念がない。

 

 

Wake up, Wake Up

Wake up, Wake Up

  • Matt Wertz
  • ホリデー
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  

 

Cold December Night

Cold December Night

  • provided courtesy of iTunes

 

 

日本のクリスマスは竹内まりや山下達郎が無意識的に刷り込まれているし、まあそれを差し置いても有名どころのクリスマスソングしか知らなかったから、キャンパスでの準備の時に誰かが流していたこういう曲は、具体的にどの建物のどの辺りにいた時に流れてたな、と細部まで思い出せる。

ここでこの曲を知ったんだ、というふうに。

  

Cry Cry Cry

Cry Cry Cry

  • Nicole Atkins
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

 

この曲なんかは、ハリウッドに行った時に訪れたモールの中にあったBody Shopみたいなお店の中で流れてたのを覚えている。

そういう具合に、曲+場所の組み合わせで記憶していることが多いな。

 

 

州によって文化が違うことはわかっていたけれど、特にニューヨークはエリアによって音楽もファッションも異なってくる街だった。

Empire State Buildingのあるマンハッタンと、Rough Tradeのあるブルックリンはぜんぜん違う。極端な例えだけど。

  

 

When I First Kissed You

When I First Kissed You

  • エクストリーム
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

どちらかというとマンハッタンのほうが好きで、エクストリームのこの曲のイメージ。あまり友達の間で話題にならない曲だが、個人的にはMore Than Wordsに次いで好き。

 

マンハッタンは1週間近く滞在して、朝から夜まで街を歩いたけど夜が綺麗だったという記憶のほうがよく残っている。クリスマスとNew Year's Dayのシーズンだったから、というのもあるけれど。

  

 

Stay Awhile

Stay Awhile

  • provided courtesy of iTunes

 

逆にブルックリンだとShe and Himのイメージ。

別にニューヨークとは関係のないふたりだけど、Rough Tradeで見つけてCD買ったから、ってことで。ズーイーデシャネルの声が古き良き時代のアメリカンポップスって感じで、いつどこで聴いてもアメリカを思い出してしまうので、アルバム全部持ってるけどなかなか気軽に聴けないカルマを背負っているのである。

 

 

 

ラスベガスに行ったときは、宿泊先ではないけれど有名なホテルだったり、モールだったり、観る演目はなくてもシアターへ潜り込んだりしていた。無銭で鑑賞してた、という意味ではない。  

 

 

It Ain't Over 'Til It's Over

It Ain't Over 'Til It's Over

  • provided courtesy of iTunes

 

噴水で有名なベラージオの中で流れていた曲。

レニクラってゴリゴリなロックのイメージがあったから、調べるまでこんな曲も書いているなんて知らなかった。

未だにこの曲を聴くとラスベガスを思い出すし、ラスベガスのことを考えるとこの曲が脳内再生される。

 

 

、、

、、、 

そんな具合に、五感と記憶って密接なんだなあと思いました。

仰々しいタイトルの割に、ほとんど聴覚、しかも例のごとくこの曲良いよね話になってしまいました。

今回は主にI miss USAな内容になってしまったが、人と曲が結びついている例も多くて、教えてもらった曲とかバンドのその人の思い出が染み付いていることもある。

なんかそういう感じの歌詞が昔の歌にあったな。。

 

 

今日の結論は、SoundHoundで検索すると曲名に加えて日付・時間も記録されるし、あの時あの曲と過ごした、って記憶が残るから積極的に使っていこうということです。

 

 

 

【保存版】ポルノグラフィティのインディーズ音源

 

 

 

 

 

2019年の9/8でデビュー20年を迎え、10年ぶりの東京ドーム公演を成功させたポルノグラフィティ

近年はデビュー前後話に焦点を当てられることも僅かながらあるものの、詳細はなかなか触れられないインディーズ時代。

2016年3月にあったファンクラブイベントで、インディーズ時代verの『ヒトリノ夜』が披露され、そのMCで本人たちは当時の音源を持っていないとのことだから、再音源化は難しいと思われる(その『ヒトリノ夜』さえ、YouTubeに転がっている音源を元に音取り、いわゆる耳コピをして再現したそうだ)。

 

 

FANCLUB UNDERWORLD 5 Live in Zepp DiverCity 2016 [DVD]

FANCLUB UNDERWORLD 5 Live in Zepp DiverCity 2016 [DVD]

 

 

 

ということで、アップされては削除され、再アップ、を繰り返すインディーズ時代の音源を、2016/10/22現在視聴できる範囲でまとめておこうと思います。

 

※2021/7/4 

当然ながら削除される動画多しですが、まとまった動画があったので追記。

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ヒトリノ夜

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先述のライブで参考にされたと思われるインディーズ時代のヒトリノ夜

振られたと思われる主人公がやけに後ろ向きで暗い…。

メロディはほとんどスタジオ版と同じだけど、ギターソロ前のユニゾンがなかったり、歌詞が違ったりと細かな違いはある。

Aメロは低く作られたが、当時の昭仁さんの音域的に難しいこともあり現在のメロに書き直されたとは、FCUW5からのMC。

 

ちなみに、「インディーズ」とはいうものの、この曲の作曲は今でこそ、いきものがかりのプロデューサーとしても有名な本間(ak.homma)さんであり、この時期は「メジャーデビュー準備期間」とも呼ばれているらしい(要出典)

その時期に作られた曲の多くが、1stアルバムの『ロマンチスト・エゴイスト』収録曲であることは、ファンの間では有名。

 

2020年に入ってインディーズ時代の映像が次々とアップされる事態が起きているが、オフィシャルにリリースされたライブDVDに3人時代のアポロ、ヒトリノ夜が収録されていないことを考えると、インディーズ時代のこの映像は貴重と言える。

違法性を問われれば閉口する他ないが。

 

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ロマンチスト・エゴイスト

ロマンチスト・エゴイスト

 

 

 

 

Jazz up

 

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ロマエゴのオープニングナンバーであるJazz Upも、基本的なメロディが変わらないけど、歌詞が異なる。

 

 

ジレンマ

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ライブ最後に演奏される、定番曲『ジレンマ』。

メンバー曰く、「2番目に作った曲(1曲は秘密)」(出典:ワイラノクロニクル)、と思っていたけど、FCUW5では「最初にできた曲なんだよね〜」とも語られていた。

 

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

 

 

スタジオ版と構成は同じだけど、歌詞はもちろん違うし、なんだがもっさりしている。

お馴染みのジレンマはもっとスタッカート感あるよね、ドラマーが違うとこうも変わるのか、アレンジがそうするのか。

 

※2019年に開催されていたポルノ展でインディーズ時代のサボテン、ジレンマの映像が公開されていたが、それを観る限りデビュー後のジレンマとキーやテンポは同じだった。

この映像(音源)が半音下げなのは、当時はテープだから劣化している?からだと思われる。 

 

 

デッサン

 

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1stアルバムにも収録され、4thアルバムまでシリーズが作られた曲。

デビュー後よりも半音キーが低いほか、歌詞も一部異なる。

何よりサビの「セロリが嫌いなことだけ」、

Cメロの「僕と君との幸せを考える それは僕自身を切り刻むことなんだ」

という衝撃的な歌詞が一部ファンの間では有名。

 

上記を含む歌詞は当初昭仁さんが書いていて、どんなフラれ方をしたんだと晴一さんをして「人でなし」と言わせしめた曲。

 

余談だがこの頃のポルノ、特に昭仁さんって、清志郎さんとかイエモン(吉井ロビン時代)の影響あるようにも感じる。

ビジュアルに関してはつんく♂感。

  

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ロマンチスト・エゴイスト

 

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1stアルバムのタイトルにもなっているこの曲。

インディーズ時代verは初めて観た。

けど、作曲者はメンバーではないので恐らく「準備期間」に作られたのではないか。

ちなみに、スタジオ版より半音高い。

このライブのキーボード、誰なんだろう。

 

PRIME 

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ミュージック・アワーカップリングに収録されている楽曲。

ライブ音源と思われるが、イントロがよりジャジーになっている以外はほぼデビュー後と同じであること、他のインディーズ曲と比較すると完成度の高い曲であること考えると、デビュー準備期間に制作されたのだろうか。

 

ワイラノクロニクルでもTamaが語っていたけれど、デッサンはじめ(当時の)昭仁さんの喉に負担の大きそうな音域の広い曲だなあと感じる。 

 

Tokio Graffitti

 

 

 

後のリビドー。

「Crazy about you」→「Tokio Graffitti」→『リビドー』と変遷を経ている。

デビュー準備期間というだけあって、他の映像に比べるとビジュアル(特に衣装、髪型)が安定している・・・。

チラッとうつるキーボードはジャッキー池田氏だろうか。 

 

 

Don't Bite My Legs ~ Jazz Up ~ LION ~ メランコリックグライダー ~小さな鉢のサボテン ~ ロマンチスト・エゴイスト

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ここからはデビュー後、音源化されていない曲、あまり触れられていない曲を挙げていこうと思います。

 

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メンバーのキャラ設定がブレブレなこの時期。初々しい。

しかしオーディションの模様の晴一さんはなぜこの髪型にしたのか。田舎から上京した坊主感バリバリ。テレビ収録に気合入れて失敗してしまったのか。

 

それは置いといて、まず演奏力が高い。

歌のうまさは言わずもがな(「遅かれ早かれでてくる」と評される)、4人だけなのに音圧がある、リズム隊は安定している。晴一さんはこの頃からアヒル口

 

メジャーデビューした3人はもとより、このドラマー楽しそうに演奏しているし、好きだけどなー。諸事情はわからないけれど、デビューまでは在籍しなかった。

 

Jazz Upは先ほどと同じライブ内容なので割愛。

 

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LIONも、メジャーデビュー後は「ライオン」として収録されている。

以前も書いたように、LED ZEPPELINライクなハードロック路線のスタジオ版に比べ、インディーズ版はカッティングが映える。

 

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メランコリックグライダーはインディーズ時代の曲の中でも、個人的に特に好きな曲です。

 

 

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ベースソロがあり、キーボードが映え、ギターはワウワウ。

ある意味、最もポルノっぽくない曲。

こればかりはどうにか、歌詞も聞き取れるかたちで再音源化されること願ってしまう。

 

 

サボテン99

サボテンは複数バージョンがあることは有名ですね。

※ただしこの名称(サボテン99)としての楽曲は正式には存在しないという話も聞く

サボテン、サボテンsonority、小さな鉢のサボテン、サボテン'99、ベースのTamaがソロライブで披露したというクリスマスバージョンも含めると少なくとも、5種類はある。

この映像に収められているのはスタジオ版と比べ軽やかで、爽やかなサウンドだけど、サボテン'99はゴリゴリしている。

 

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小さな鉢のサボテン

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1つめはデビューまもなくに持ったラジオ番組での弾き語りver. でしょうか。

歌詞は先のサボテン99にも、デビュー後のサボテンにも通じるものがある。

 

ちなみに、サボテンに関するエピソードは関西地域のみの放送だったと思われる、この番組で言及されています。

Tamaに関しても触れる、珍しいシーン。

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winter's man

 

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ポルノはアゲハ蝶、サウダージはじめラテン調の楽曲が強みと言われることは少なくない。この曲はその傾向が垣間見える。

歌詞も聞き取れるし、なんならコピバンでやろう!となっても音取りができるくらいには音質も良い貴重な音源(削除済み)。

 

インディーズ時代の作曲は全てと言っていいほどTamaが担当していたとのこと。

話から察するにお金もなく、現代のようにYouTubeで世界の曲に気軽にアクセスできたわけでもないこの時期に、これだけバリエーションに富む作曲ができるTamaはやっぱりすごい。

 

 

 

M・O・O・D

 

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これはメンバーの特徴がすごくでている曲だと思う。

メジャー後の楽曲なら「見つめている」に通じるねちっこいボーカル。

女性目線のスリリングな歌詞。

それを仕立て上げるようなドラマチックな曲構成。

なぜデビュー時に採用しなかったのか不思議なくらい、完成度の高いこの曲。

薄々感じているかもしれないけど、インディーズ時代は4人の音しかないだけあって、ギターがギターっぽい、言うなれば今以上にバンドサウンドであるとも言えるね。

アウトロはライトハンド奏法でしょうか。こういう、晴一さんのルーツロックな部分が楽しめるのも、インディーズ楽曲の特徴。

 

 

※2020/1/17 追加

M・O・O・Dのライブ動画を発掘。

冒頭のMCで「最初に作った曲」と紹介している。

デビュー以降、頑なに最初の1曲めは「秘密」とされてきたり、時期やインタビューによってはジレンマが1曲めとされていたり。

思惑は本人たちのみぞ知る、だが、インディーズ初期からジットリ・粘っこい、捉えようによっては 瞳の奥をのぞかせて だったり カメレオン・レンズ にも繋がる女性目線の大人の恋愛歌詞、あるいはサウダージの「男の中にもある女々しい部分」的な女性歌詞の土台があったんだな、と。

 

 

 

 

Busy

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制作時期などの詳細は見たことがないけれど、音源・映像が鮮明な曲。

このライブ自体は映像化されているようで、他にも

POW、LION、ジレンマ、ランドール、Naked Child、Games Peopla Play(カバー)等が披露されていた。 

 

ランドール

 

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先述の『LION』と『ランドール』は、同じくインディーズバンドとの対バン企画で販売されていたことから、比較的、有名な曲かも。

 

 

 

 

 

Tama楽曲の本髄はバラードと言われるくらい、泣かせる曲が多い。

ここから、暗い曲を紹介していく…。

 

 

 

 

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メロディが美しく、シンプルなバンドサウンドではあるけど、なにぶん歌詞が悲しいしそれを歌い上げる明仁さんの歌もうますぎるので、あまり聴けない曲。

インディーズ時代のバラードは、優しくもどこか悲しく、胸を抉られるような曲が多い。

 

 

 

Cry on the river

 

 

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Tama作曲が中心な中、作詞作曲が晴一さんと言われるこの曲。

これもまた特徴が出ていて、『カルマの坂』のような小説感、映像化して欲しい感。

インディーズ時代に関する情報が少ないために、どんな状況で楽曲制作していたのかと想像に頼る。考えれば考えるほど、テーマを考え過ぎてしまう、そんな曲。

 

上記は2020年にアップされた映像だが、ストリングスがいる・・・。

他の映像から察するに、1997年頃と思われるが、この頃は既にメジャー契約をしている「準備期間」だからこそのアレンジだろうか。

まさかデビュー前のバンドとは思えないアレンジ、東京ドームでのNAOTOストリングスがあっただけにポルノ=ストリングスアレンジは切っても切れない縁のように感じる。 

 

 

左に下る坂道

 

 

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一転して爽やかポップス。

こういう曲もいいよね。歌詞の雰囲気的に、『Aokage』のような、因島の頃を書きました、みたいな。(「あの伝言板に残した伝言 確かめにゆく」という歌詞、もはや今の若者に伝わるのだろうか………)

クリーンサウンドで軽やかさを演出しておきながら、ソロはゴリっと、でも泣きメロのポイントを押さえている、というような構成がインディーズ時代の特徴のひとつだと思います。プロデューサーもいたわけではないだろうに、よくこんなうまく作り込めるな。

 

 

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Naked Child

 

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ある意味、タイトルがポルノな曲。

なかなかテープは劣化する性質があって、歌詞がほとんど聞き取れず…。

メジャーデビュー後の違いは色々あるけれど、ことギターに関してはカッティングが多いよね、インディーズ時代は。

 

 

パラシュート

 

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一部では「それだけじゃない」という曲名でも出回っているが、「パラシュート」が正式名称らしい。(歌詞も確認する限り、パラシュート、Fly again というワードが含まれるあたり、そのほうが確からしい)

以前はこの曲のフルバージョン(同ライブ内容)もアップされていた。

インディーズ時代はレスポールを使っていたとしても歪み、ハードなリフよりカッティングが多い印象があり、この曲もその例に漏れない。

使用しているレスポールはよく見えないが、"別冊俺”に基づけば東京進出の意気込みにかけて購入したモデルなので、97-99年頃だろうか。

 

GATE

 

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ハードロック + ファンクの融合といえば、バンド名の由来にもなっているEXTREME。

インディーズ時代は、このバンドを意識していたと思われる曲はいくつもある。『GATE』もそのひとつ。

やっぱTamaのベース好きだな〜。

ライブが活動の中心となると、お客も参加できる曲が必要になってくるからか、掛け合い/コールアンドレスポンスが多く取り入れられているのも、気になる点。

でもこれなんて言ってるんだろう…。Take it?

 

 

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POW...  (...POW)

 

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最後は、ライブ会場で手売りしていたとされるカセットから、「POW... (...POW)」

ベース上手いな〜カッティングがファンキーだな〜

ってこれラリーグラハムのPOWじゃね?!

 

 

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そんな具合に、洋楽からインスパイアされていたり、何をどう感じてか、Games People Playをカバーしていたりしたインディーズ時代。

 

 

 

 

今は今の良さがあるし、演奏力ももちろん今の方が高い。

本人たちが公言しない以上、「非公式」な音源をこっそり聴いてルーツに思いを馳せるのもいいな〜と。私が高校生の時にはもっと音源が転がっていましたが、7年も経つとさすがに削除されていました。

 

 

 

そんなポルノグラフィティも20年以上に渡る活動を続け、稀代のソングライターだったTama在籍期間を上回った。

そのTamaも、休止(※表立った活動発表のない期間)を経て、本名:白玉雅己 名義でTwitterを開始。

さらにはサポートミュージシャンとして共にステージに立った ただすけさん(Key)、ポンプさん(Dr)と表舞台にも復帰。

ポルノグラフィティへの合流はさておき、各メンバーの活動が注目される。

 

時の流れは早い、そしてポルノも息の長いバンドなんだと感じる今日はワールド☆サタデーグラフティ

 

 

YouTubeでは削除されているいくつかの楽曲、ニコニコ動画ではまだ視聴できることを確認

小さな鉢のサボテン〜Cry on the river〜 M・O・O・D〜Don't Bite My Legs〜ジレンマ〜デッサン〜Gate〜左に下る坂道〜Winter's man

www.nicovideo.jp

 

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

 

 

 

 

【2016/10/23 追記】

インディーズ時代の曲の歌詞がまとめられているサイトを発掘しました。

耳コピと思われ、一部日本語的に”??”な箇所はありますが、音源(カセット)自体が所在不明な現在、貴重な資料です。

ポルノグラフィティ インディーズ曲 歌詞を読む

 

 

【2018年2月3日追記】

こうして聴くと、サボテンはどのバージョンでも演奏でも、良い曲ですね。

ツアー中ですが、しまなみテレビ、待ち遠しい。

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今年のロマポルは「観たいポルノ」を観ることができた

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今年も参戦、横浜ロマンスポルノ。

 

sp.pornograffitti.jp

 

2年前にも開催されたが、ちょうどアメリカ留学中で行けませんでした。

 

野外でポルノを観るのは、つま恋ロマンスぶりだろうか。

横浜となれば、高校生のとき以来。
ライブ自体は、3月のFCUW5ぶり。

 

結論からいうと、今年のロマポルは最高だった!
最高とは毎ライブごとに言うけど、今年はブログタイトルのとおり、「観たいポルノが観られた」。

今回はいくつかの構成があって、スタートはメンバー2人でのアコースティックでした。

恒例の客いじりが終わり、いよいよスタートという頃、スタッフがアリーナ席中央にてステージ準備。
モニターに映し出される "READY?"の文字とともに、アリーナ席後ろから登場するメンバー。
まさか序盤からアコースティックをやるとは思いませんでした。

オープニングはハネウマライダー
ボサノバver. ではなく、あくまでアコースティック。
タオルを振ることもなく、とイレギュラーなスタイル。
「新しいことをやっていきたい」とは昭仁さん。

The 野党でリードボーカルもとるようになってから歌が上手くなってきた晴一さん。

ハネウマのコーラスバッチリ決まってました、以前披露された瞬く星の下のアコースティックも良かった。
2曲めにきた、横浜恒例の横浜リリー
晴一さんは12弦ギターに持ち替え。
改めて聴くと、ハープシーコードのような響きがあって、シタールを使わないリリーも良いなと。
ここで早くも昭仁さんは歌詞間違え。
「部屋のドアを出るときのじゃあまた、は海に投げ捨ててよ」
とは。
もはや恒例ですね。

この曲が終わると、どこからかキーボードのこーへーさん、パーカッションのくわGさん登場。
4人形式でサウダージ
もちろんかっこいいけど、この曲ほどNAOTOさんの存在感が露わになる曲もないですね、思えば最近演奏されてなかったかな?

「9/3、秋になり雨も降ってるけど爽やかな夏の曲を!コーラスとともに!」
と昭仁さん。
4人でできるコーラスの夏の曲?
と考えているとくわGさんから順にAh...と3声コーラスからのNaNaNa〜...
NaNaNa サマーガール意表を突かれました、たしかにコーラス映えする曲だった、音数を減らすと綺麗な雰囲気に変わるんだなあ。

まだまだやりますよと言わんばかりに、アゲハ蝶を畳み掛けてくるポルノ。
以前のロマポルではステージメンバー総動員でアコースティックアレンジをしていたのに、今回は出し惜しみしません。
ラララ、歌ってきました。

ここでようやくメインステージに野崎ブラザーズとnang-changが登場、メンバーをゴリゴリしたインストで待ち構えます。

で、敵はどこだ?
もう14年ぶりくらいじゃなかろうか。
ライブDVDでしか観たことがなかったので鳥肌たっちゃった。
ただ、間奏のベースとキーボードの掛け合い、やっぱりここはTamaとジャッキー池田が完璧すぎたな、と。
実際に観たことはないけど、この部分だけはこの2人には敵わんねー。

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余談ですが、今日は雨の中のライブ。
晴一さんのエフェクターボードはビニールがかけられてました。
スイッチはともかく、ワウは踏みづらいんじゃなかろうか…と勝手な心配をしてました。

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2012Sparkも久々に。
敵はどこだ? もそうだけど、レスポールのイメージが強かっただけに、黒テレキャスで演奏されたのは新鮮な雰囲気。

昨年リリースのRHINOCEROS からはミステーロ
やっぱり評判良かったみたいですね、アルバムの最後を飾っていた曲でした。
中世ヨーロッパの画が浮かぶ、個人的にはカルマの坂に続く、映像化されてほしい曲です。

 

ここでMC.
会場こそベイスターズの本拠地だけど、カープが強いね、と。
応援歌の収録に参加し、20何年の付き合いの昭仁さんですら聴いたことのない、晴一さんの歌への熱っぷりエピソード。
自身の曲にも出さないその熱狂ぶりは、球場に行けば聴けるそうです。

 

※09/11 追記

広島カープ、優勝しましたね。

このMCでの模様は、公式動画でアップされているようです。

リレー映像とはいえ、ポルノさん、美味しいところを担っているのでお見逃しなくw

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続いて、ルーシーに微熱
こーへーさんアレンジ+野崎ブラザーズによる、シンプルながら濃密なものが、くわGさんとnang-changも加わったことでさらに強烈に。
ちなみに、nang-changの新しいテルミンは、ROLLYと同じmoogのデジタルテルミンでした。

 

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持ち運びラクラク、お求めやすい価格なのも魅力的だけど、アナログテルミンの不安定な音が好きなんだよね。

  

 

ROLLY「皆さんもご家庭に一台」

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話が逸れました。

 

そしてギフト
最後に訪れた横浜ロマンスポルノは10イヤーズギフトだったので、当時の光景も思い浮かびました。あの頃は15で中学生だった…。

「信じてみることが甘いかどうかなんてさあ 自分の舌で舐めてみなけりゃ がっつり嚙みつかなきゃわかんない」

というフレーズ。晴一さんらしくて好きです。

 

ここからEXIT愛が呼ぶほうへ、とまた久しく演奏されていなかった曲が。
EXITは半音下げ。PRSはこの曲のみの登場でした。
なんとなく、この2曲どちらも雨ってフレーズが登場しますね。このときまだ雨は降っていました。それを見越していたんじゃないかと思うほどに。

 

My Wedding Songは絵本のような映像とともに。メンバーの姿は映りませんでしたが、歌詞と、N⚪︎Kのみんなのうた風のストーリーを制作するあたり、彼らのウェディングソング戦略の力の入れようが伺えます。個人的にすごく好きな曲です。

 

さてここで2回目の特設ステージ。
今度は野崎ブラザーズと。
いつの間にみんな革ジャケットに着替え、晴一さんに至ってはサングラスかけちゃって。


余談ですが、この「衣装替え」のことを「衣替え」言ってしまい、ひとりツボに入る昭仁さん、なかなかスタッフからギターが届かずエアギターで悦に入る晴一さん。
このやりとりを観られるあたり、ポルノのライブに足を運ぶべき理由として充分です。

 

そんなゆるい雰囲気から一転、「ルーツであるロックンロールを!」と始まったのは、ロカビリーアレンジのヒトリノ夜

いや!今回、最も印象的かつ最高だったのはこのステージですよ!
思いっきり、Stray Catsでした。

 

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アレンジもギターソロもセッションしてるような感じで、ここがまさしく「観たかったポルノ」なんです。

 

初めてポルノのライブに行ったのは小学生の頃、SWITCH.
初めてみるナマのメンバー、CDとは違う演奏をするんだという驚きと感動があった一方、演奏力の高さのあまり、(本当に弾いてるのかな?)とも思ったものでした。

実際、イヤモニではクリックが鳴っているらしく(出典: Purple'sのライブDVD 副音声)、ライブ版とスタジオ版とで比較した動画をニコニコ動画かどこかで観た時、秒単位で違わないことに衝撃を受けたのも覚えている。

 

5th Anniversary Special Live “PURPLE’S” IN TOKYO TAIIKUKAN 2004 [DVD]
 

 
以来、ナマっぽいとこ、セッションっぽいとこを観たいと思っており、それがついに観られた。
もちろん、そういうアレンジは過去にもあったけど、4人というシンプルな構成、かつStray Cats風というのは私に刺さりました。シカゴで観た、Million Dollar Quartetというミュージカルを思い出したりもしておりました。

 

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ヒトリノ夜に続き、Mugenまで!
しっかりと土台をブラザーズが固め、のびのびと自由なソロを弾く晴一さん。
フレーズも、今までのポルノじゃ聴けなかったものだったし、なにより晴一さんそんなギター弾くんだ!って発見もありました。
これを観られるだけでも、今日の当日券を買ってでも参戦する価値はありますよ、奥さん!

そういえばこのステージで使っていたギターはホワイトファルコン。

「今にもがしゃーんと壊れそう」と繊細に扱っていたこのギター、雨の中、ヒヤヒヤしながら私は観ていました。。(の割に、過去に演奏した曲はMr. ジェロニモだったり、空蝉だったりとゴリゴリしてる…。)

 

再びメインステージに戻りながらの
Before Century〜Ohhh!!! HANABI
珍しくあまり尺はとらず、一塁側・三塁側に絞ったくらいでした。

 

こーへーさんがラテン調のピアノを弾くと、(さっきサウダージをやったよな?)と思いながらのオー!リバル
この曲も強力なナンバーですね。
ポルノの強みがすごく出ている。
ak.homma からのDNAを受け継いでいる感じがあって、今後も作り続けてほしい路線。

そしてメリッサ
王道ではあるけど、やっぱりこの曲でポルノを知った私には思い入れがあります。

 

余談ですが、当時小学生で、ポルノの意味するところもよくわかっていなかった頃。
6年生を送る会的なイベントにて退場時に使うBGM選びを任され、デッサン#2 春光を採用したところ、えらく感動した先生の「どこでこの曲を見つけたの?」という質問に「ポルノ!」と答え唖然とさせたのは良い思い出。

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ライブ終盤、ミュージック・アワーまで演奏してくれました。
ポルノの主要夏曲をすべて演ったことになります、今回は本当に出し惜しみしない。

最近のファンも、長いファンも、有名どころしか知らないファンも皆満足できるであろう今回のセトリ、言わば神セトリとでも表現できるでしょう。

 

そして本編最後の曲、THE DAY.
今回のライブタイトル、THE WAYのもととなっている曲です。
実は今回、座席にシンクロライトと呼ばれるブレスレットが置いてあり、サイリウムなぞ使ったことのないポルノのライブでどう演出するか気になっていました。

「21年前に大阪で踏み出した一歩は、今日に続いている」旨の昭仁さんの言葉から会場は暗転し、光るシンクロライト。
モニターに映し出される、観客の光がつくるTHE DAYの文字は素晴らしかった。こればかりは会場に行かねばわからぬものです。今日の当日券を買おう!

 

ちなみにTHE DAYには、THE WAYを物語るような歌詞が追加されておりました。

曲の余韻と腕の光がつくりTHE DAYの文字を残し、メンバーは退場。
いつものポルノコールが響きます。

 

アンコール一曲目、「雨は降り続いてるけど新曲で許して!」と発表されたのが、Lier.
大得意、ラテン路線。
今までと違うのは、具体的にスペインっぽさを感じられたところ。
スペインは適当だけど。要するに、その辺りの国の女性が歌ったら雰囲気が出る、って意味で。
ギターソロも長めだったし、期待大です。

※公式サイトによると、タイトル未定。Lierは仮タイトルのようです。

 

ラヴ・Eメール・フロム・1999ぶりのエピキュリアン
そういえば、リリース当時、カフェイレで言及されていた「オマージュ」ってどの曲のことだったんですかね。

 

メンバー紹介を経て、「雨に濡れた身体をアツくされるのはこの曲!」ということでおなじみジレンマ

シンクロライトは照明に合わせて点滅しています。こんな技術があったとは。

今回のギターソロ、珍しく晴一さんは一音でのロングサスティーン。
ニールヤングともいえるし、ゲイリームーアともいえるこのギター、最近のツイートで言及されていたセッションの成果というところでしょうか。

 

いつものラスト曲、メンバー挨拶が終わった頃、「今日は後ろまで行かなかったのに気がついた!挨拶に行くわ!」と丁寧に後列まで歩くメンバー。
PAブースの上もステージになっていて、「最後にもう一曲やるわ!」とサプライズ。

最後の最後に演奏されたのが、ダイアリー00/08/26

ワイラノクロニクルでも語られていた通り、メンバーにとっても思い入れの強い曲をこのタイミングで演奏してくれることに感動。

 

 

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

ポルノグラフィティ ワイラノクロニクル―B.PASS SPECIAL EDITION

 

 

そして遂に、ライブ終了。

 

まとめ:
ライブの内容は、間違いなく過去最高でした。いつが悪い、いつを上回った、というものではなく、個人的に思っていた(こういうことやらないのかな)をすべてやってくれたことが大きい。
ポルノほどになると、気軽にバーやクラブで対バンなぞできないだろう。

それを、今回のようなかたちでアレンジ・演奏するポルノ。本当に最高だった。

今日行けるなら当日券を、難しければ10月に2日連続で放送されるWOWOWで。

次回のハードルが上がったぞ!

 

ちなみに、#雨など降らぬ と晴れを期待していたが、開演時間になって雨が降り、「ちょっと止んだね!」とMCをすれば曲が始まると同時にまた降り。

横浜は今日も雨だった。f:id:kentktk7716:20160904060930j:image

新三郷のららぽーと

週末、はるばる、ららぽーと 新三郷に行ってきました。

 

www.lalaport-shinmisato.com

 

お目当はROLLY

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新アルバムを出すと、インストアライブとサイン会を開いてくれるので、ここ最近は毎度お邪魔してます。

 

本編は40分くらいでしたが、どうやらサウンドチェック・リハーサルの時点で45分くらいはやっていたらしい。 

着いた時には既に温まっている雰囲気でした。『エレクトリックおばあちゃん』やってた。

 

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てっきり、15-30分前に行けば良いかな?と甘くみてたら、そんなにサービスしてたらしい…。久々のマックでポケモンGOやってる場合じゃなかった。

 

曇り空、小雨もぱらぱらという天候の中、開催が危ぶまれましたが無事、決行。MCにもあったように、「晴れてたら干からびてた」。

 

モールというだけあって、下も上も幅広い年齢層。曲も1970年代中心のカバー+オリジナルだからか、おば様おじ様が多い印象。

 

セトリ。

 

吹き抜けになっている屋外ステージ。

空を見ながら聴く、黒船はなんとも言えない趣がありました。

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屋外の簡易ステージだからこそ、音響的にも難しいところがあったんだろうなあ、という印象も受けました。

音源と弾いてるギターの音が音量的に被ったり、キュルキュル謎のディレイがかかったり。

昨年、今年と観たタワレコでの屋内インストアに比べると、行き交うお客、立ち止まるお客が見られて楽しい一方、演者の苦労も多いんだなと。

 

 

 

 

ステージには満足しましたが、ところで、ららぽーとって、こんな感じだったっけ?

 

なんとなく、郊外の巨大なエリアにある巨大なショッピングモール、なイメージがありました。

実際、大きいし店舗数も少なくはないけど、イメージ、というか静岡にいるとき訪れた記憶に比べると(こぢんまり)に感じた。まあ埼玉と静岡を比べても仕方がないが。

 

電車でいうと、2-3駅しか違わない越谷レイクタウンのが、よっぽど大きい。

あそこは別格か。

 

埼玉のどっちにも行ったことがあるし、どっちにしても、中高生〜大学1-2年生のデートスポットだなぁと思いました。家族連れを除いて。

 

新三郷はすぐ近くにIKEAがあったので、そこだけプラス。

と言いながら、すっかり行くのを忘れちゃったので、あと一回くらいはまた訪れることになりそうです。。

 

埼玉もいい暇つぶしスポットがあることが知った8月最後の日曜日。。。

 

 

 

 

アッコさんはソウルに集中してくれ!

日曜日の昼下がり、TBSでアッコにおまかせ!を観るとすごく日曜日感がある。

昔から、日曜日に家にいるときはなんとなくTBSにチャンネルを合わせていたからかも。

 

そんなアッコさんは、私の世代的には既にご意見番などと呼ばれていて、歌手としてのイメージも、(ジャンルは歌謡曲?)ってくらい。だいたい歌ってくれるのは、『古い日記』か、『あの鐘を鳴らすのはあなた』 くらいだし。

 

しかし私は知っている。

昔のアッコさんは、めちゃくちゃソウルフルだということを!

 

たとえばこのアルバム。

 

フリー・ソウル 和田アキ子

フリー・ソウル 和田アキ子

 

 

かの有名な、あの鐘を鳴らすのはあなた が収録されているが、よく聴くとベースが黒人っぽい。すごくうねっている。

サビしか知らなかった私には衝撃的だった。

 

あの鐘を鳴らすのはあなた(オリジナル)

 

あの鐘を鳴らすのはあなた

あの鐘を鳴らすのはあなた

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私的には、このフリー・ソウルは名盤だと思っていて、ほかにもこんな曲がある。

 

 

真夏の夜の23時

真夏の夜の23時

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ファンクとかジャズにも足を踏み入れているじゃないですか。

どうしてこの路線から、ご意見番になったんだろう。

 

ちょっとおもしろいのは、一枚のアルバムのなかに『夏の夜の11時』と『真夏の夜の23時』という曲があること。

夏の23時には一体なにがあるんだ。

 

Ray Charlesのカバーもかっこいい。

後ろのミュージシャンがめちゃくちゃ上手い。

 

Unchain My Heart - Akiko Wada

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こういうと年寄りクサくなってしまうが、この頃の年代の日本の曲はかっこいい。

洋楽のパクリ、と言われることもあるけど、レコーディングのときは「⚪︎⚪︎風のアレンジでお願い!」というミュージシャン、プロデューサーのやりとりがあったそうだ。

実際、Charとアルフィー坂崎幸之助さんの対談でそんなエピソードが交わされていた。

(Grand Funk Railroadの"Heartbreaker" から、井上陽水の『傘がない』につながるところは本当におもしろい。こういう元ネタ探しはいつまでもやっていられる)

 

Grand Funk Railroad - Heartbreaker

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傘がない - 井上陽水

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ところで、アッコさんの曲に、バイバイアダムというものがある。

和田アキ子 - Bye Bye Adam

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私はこの曲を聴くたびに、頭の中にジミヘンが現れる!

イントロのギターの音とか、完全にジミヘン。

もし私がすかんちROLLYだったらば、そしてバイバイアダムを演奏するようなことがあったならば、Crosstown Trafficをマッシュアップするだろう。

 

 

Crosstown Traffic

Crosstown Traffic

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余談だが、アメリカに留学していた時、シカゴへ旅行した。

ある夜、マクドナルドでハンバーガーを頬張っている時に、この曲がBGMで流れてきて、(バイバイアダムの元ネタか?!)と躍起になったのを覚えている。

 

The Buckinghams - "Mercy, Mercy, Mercy"

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出だしから、歌い出しまで、そっくりだよね。

アメリカに行ってまで、そんなことを考えていました。

 

 

 

ここまで遡らなくても、最近の曲にもオマージュとかリスペクトとか、あるいは遊び心という意味合いで名曲を引き合いに出すことはあるよね。

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

最近は便利なもので、両親世代の音楽も簡単に聴けるようになったけど、

新しく知り合った若い人と全く音楽の話が盛り上がらないあたり、最近の曲も興味を持たないとなあと思う今日はまだ木曜日です。

 

自分の行動を制限してしまうものについて

ROLLYの新譜が出た!

 

 

 前回に引き続き、カバーアルバム + オリジナル新曲。

 

 

リードトラックとしてPVが作られたのは、世良公則&ツイストの「燃えろいい女」

 

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ここにきて、なぜその髪型になったのかはよくわからないけど、

Cheap TrickのDream Police風のイントロはさすがのお家芸だし、

初めて見るサックス型のギターはかっこいいし、

歌い方がすごく似てる。世良公則ってこう考えるとシャンソンに通じる歌い方してたんだな。

 

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これと同じタイミングで、すかんち解散後に組んでいた「ローリーズロックローリー」のアルバムを見つけた。

 

 

ROLLY’S ROCKROLLLY

ROLLY’S ROCKROLLLY

 

 長年、中古レコード屋さんをはしごして探していたのに見つからなかったアルバム。

Amazonで検索したら出てきたわ。そりゃ町の本屋さんも追い詰められますわ。

 

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このPV、当時の自室で撮影したらしい。

どんな部屋に住んでるんだ。

 

 

最近の舞台の関係であろう黒髪ロングも良いけれど、

SWEETのブライアンコノリーみたいな金髪もサマになるんだよな〜。

 

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そんなわけで2枚の新しいCDを買った今週。

「自分の行動を制限してしまうものについて」です。

 

昔から、CDを買うたびにやる習慣があった。

それは、「CDを買った状態のまま保存すること」。

 

新品ならビニールテープで覆われているCDケース。

破らないことには開封も再生もできないわけですが、

私はこれを慎重に剥がし、聴き終わったらまたビニールに上下も合わせて入れ直すのである。

もっと言えば、最初にはまっていたCDの向きも厳密に再現して元に戻す。

 

なので、手元にあるCDは、海外のビリビリにしないと開けられないものを除いて、買った当時の姿で、ビニールに入って残っている。

 

バンドをしていて、演奏曲がYouTubeはおろかネット上に転がっていなかったために、所有しているCDを貸さなければならない時があった。

当時の私は、人に貸す前に、 CDの向きをスマホで撮影して状態保存してから手渡していた…。

 

これくらいなら、典型的なA型、とか、よほど神経質なんだろう、とかで片付けられる話だけど、問題は自分自身にも災いしてくることだ。

 

最近はiTunesにインポートすることが増えて、昔ほどはCDを手に取りらなくなった。

しかしDVDともなれば話は別である。

DVDもまた同じように保存しているため、実は再生するのがとても厄介なのだ。

 

お気に入りのDVDを取り出す

ジャケットを眺める

(出すの面倒だし、またしまうのも面倒だしいいかな…)

(いやせっかくだし観よう。確認したいこともあるし)

 

みたいな心理戦をひとり、展開している。

 

全く無駄な時間である。

裸で放っておけばここまで音楽を再生するまでに苦労はないだろう、

と思いながらも、やっぱりいちばんはじめに手にした時の感動とか感触を

残しておきたいという気持ちが強く、こうしてしまう。

 

お小遣いをはたいて買ったCDやDVDの山。

せっかくならば聴いてあげることがミュージシャン冥利につきる、というやつだろう。

そろそろやめようと試みるも、今回もまた丁寧にビニールに入れて、ラックに置いたのであった…。

 

すかんち - ビデオジャム・すかんち10周年特集(1992年)

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