voの岡野昭仁、gtの新藤晴一からなる、日本のロックバンドである。
気付けばもう10年以上聴きつづけていて、バンドもついに20周年イヤーになりました。
以前ファンクラブイベントで、1stアルバム再現ライブなんてあったりして、
まだまだ聴き続けていくなあ、なんて思いました。
そこで今回、聴くたびに思っていた、
「ポルノグラフィティが洋楽から受けた影響」について本気出して考えてみました。
以下、「オマージュ」もしくは「影響」という体で考察していくので、
決してパクリだなんだと議論するつもりは毛頭ありません。
1st アルバム:ロマンチストエゴイスト
言わずと知れた同バンドの1stアルバム。
基本的にインディーズ時代からの曲が多いが、売り出す気満々ということもあって、本人たちも「ハイカロリーな」アルバムと振り返っている。
その1 ライオン
ドラムの入りからして、ツェッペリンのD'Yer Mak'er。
本人たちの意向なのか、プロデューサーのak.hommaによるものなのかわからないけれど、このアルバムはこういう隠しネタが多い。
シングル、ヴォイスに収録されているライオン(LIVE!)なんかは特に顕著で、ベースソロの雰囲気にはじまり、ドラムのフィル、ギターソロ導入に至るまで、whole lotta love風アレンジという、ツェッペリンリスペクトである。
なお、初期ポルノ(デビュー〜OPEN MUSIC CABINETツアーくらいまで)のドラムを支えた小畑ポンプ氏(ex. すかんち)はツェッペリンのドラマー:ジョン・ボーナム フリークである。
※ポルノのライブDVDはもちろん、すかんちの楽曲・ライブDVDでもその片鱗は伺うことができる。
その2 マシンガントーク
これもイントロ部分。
明らかに、Deep PurpleのHighway Star
こう、王道ロックをネタにしておきながら、ポップな曲につながるあたり、やっぱり本間さんの遊び心なのかな。マシンガントークにいたっては、ライブアレンジされることが多いので、スタジオ版のイントロが披露されることは少ない。
その3 Heart Beat
これはさすがにこじづけかな…。
ビートルズのHey Bulldog
ちなみに、ライブDVD "SWITCH"において、イントロ部ではジミヘンのPurple Haze風のギターソロを加えていた。
2nd アルバム foo?
その4 夜明け前には
これは、初めてI'll be thereを聴いた時にはっとした。
ジャクソン5のI'll be there
3rdアルバム 雲をも摑む民
内省的な歌詞の多いアルバム。個人的に好きな曲が多い。
その5 ラスト オブ ヒーロー
ビートルズのI feel fineを、ゴリゴリとさせたらこうなった、そんな印象を受けた。
コード進行がビートルズのLet It Be。
ポルノから、ビートルズへの回答、みたいな感じでしょうか。
ここまでくると、もうこじつけくさくなってきますが、広い心で、(あー、確かに!)というアハ体験をお楽しみください。
5th アルバム THUMPχ
ベースのTamaが脱退し、二人体制になってから初のアルバム。
このあたりから、よりわかりやすいポップ路線になったような気がする。
渦とか、ビタースイートみたいなへヴィなTama曲が好きだった人には、明るすぎるのかも。
その7 東京ランドスケープ
これは今回で一番こじつけがましいですが、AudioslaveのShadow on the Sun
穏やかに、厳かに訴えかけるアルペジオから、心の叫びを表すかのようなサビの解放感。
構成がちょっと似てるかな?程度で、あんまり、ポルノとaudioslaveのイメージや接点は思いつきません。
また、コメントでもいただきましたが、サビ前のフレーズはQueenのBohemian Rhapsody感も味わえますね。
So you think you can stone me and spit in my eye~の部分です。
その8 何度も
クラプトンの、Tears in Heaven
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何度も の制作裏話として、新しいギターを買ったときに弾いていて思いついた、とどこかで読みました。
晴一さんのギターヒーローはクラプトンだと至るとこでおっしゃっていたので、影響は強く出ていると思います。
そういう意味では、いつか会えたら、という曲にも通じるところがあるかもしれない。
7th アルバム PORNO GRAFFITTI
この頃から、デモ音源をアレンジャーに渡す前に、メンバー間でプリアレンジする作業をとるようになったといいます。
ライブでは5人編成で、よりバンドらしくなっていました。
その9 農夫と赤いスカーフ
この曲に関しては、特定の曲というより、QUEENだとか、Jellyfishだとかに代表されるコーラスワークを取り入れているのではないかと。
ギターソロではブライアンメイのRed Specialモデルを弾いている模様が、
初回特典のドキュメンタリーに収められていました。
コーラスに凝っているポルノの中でも特に、そのあたりに影響を受けていそうな楽曲。
その10 邪険にしないで
これを言いたいがために、今回のエントリーを書いたと言っても過言ではない…。
広島弁での表現が特徴的なこの曲。
どう聴いても、ジョンメイヤーのWaiting for the world to changeだ!!!!
www.youtube.com
twitterでも晴一さんはジョンメイヤーに関して言及しているし、
そうでなくてもこれはアリですね。
どちらの曲も好きです。
■随時追加編
NaNaNa ウィンターガール
m-CABIの初回特典として別CDに収録されていたNaNaNaウィンターガール。
NaNaNa サマーガールの続編として描かれたこの曲、
ボーナストラックだけあって遊び心がたくさん。
NaNaNa ウィンターガールの歌詞の中にも「君は天然色」と歌っているあたり
確信犯的なアレンジ。
どうしてこういう方向性になったのか、当時のインタビューを読んでみたい。
INTERLUDE(ライブDVD "OPEN MUSIC CABINET"収録)
コンセプトごとに区切られた構成のアルバム:m-cabiを提げて行なわれたライブツアー OPEN MUSIC CABINET。
「休日」〜「Winding Road」との間に挿入されたINTERLUDEが、ホワイトストライプス感があります。
どちらも基本的には同じコードをループしていく中で展開していくという点で雰囲気が似ています。
ロマンチスト・エゴイスト
コメントにもいただいたこちら。
比較的オマージュを多く感じられる1stアルバムから表題曲を。
ロマエゴの作曲者は、作曲家のryo氏ですがこの時期のポルノを「ブリティッシュロックだ!」と評していた模様。
Oasis繋がりでこの曲を。
これくらいよくあるだろ!と言われてしまいそうですが、ハネウマのギターフレーズを象徴的なロックフレーズにしたかったとインタビュー(だったか、関ジャム出演時か)に語っていたように、意識した部分はあるかもしれません。
Name is man〜君の味方〜
こちらもコメントより。
レニクラのIt Ain't Over 'Til It's Over.
余談ながらName is manは初期からあった曲のようで、デビュー曲をこちらとアポロのどちらにするか?という議論もあった模様。
これはこれで良い曲ですが、アポロで良かったと思います、デビューという意味では…!
∠RECEIVER
この曲はイントロもさることながら、アウトロのアルペジオ(Bon Joviでいえば曲中の)のアプローチに影響を感じます。
直接の曲の近似はありませんが、ポルノにもI believeという曲があります。
俺たちのセレブレーション
リズムが特徴的なこの曲。
15周年を祝うほか、詞がメンバー共作ということでも話題となった。
洋楽ではないけれど、どうもサビがCm7から始まるところやホーンのキメ、スカっぽいリズムがGacktのVanillaに聞こえる。
あまり接点が見出せない両者ゆえオマージュ?インスパイア?かはわかりません。
さて、他にも、<光のストーリー>はJourney のOpen armsだ!とか、日本の曲にも言及するならば、<ワン・ウーマン・ショー>は徳永英明のレイニーブルーだ!とか、<この胸を、愛を射よ>のサビ前のフレーズが<TSUNAMI>に似ているだとか、まだまだ言いたいことはありますが、もう十分考察できたので、ここまでにします。
今回の内容は、一部のポルノファンを敵にまわしてしまったかもしれない…。
が、言いたいことは、日本の王道ロックを歌うポルノグラフィティと、
洋楽に接点はあるんだよ!ということです。
本人もよく雑誌のインタビューで「この曲は、ギターソロはxx風にしてみた」と言及していることありますからね。
ポルノグラフィティと、今回取り上げた曲に興味を持ってもらえたら幸いです。