日曜日の昼下がり、TBSでアッコにおまかせ!を観るとすごく日曜日感がある。
昔から、日曜日に家にいるときはなんとなくTBSにチャンネルを合わせていたからかも。
そんなアッコさんは、私の世代的には既にご意見番などと呼ばれていて、歌手としてのイメージも、(ジャンルは歌謡曲?)ってくらい。だいたい歌ってくれるのは、『古い日記』か、『あの鐘を鳴らすのはあなた』 くらいだし。
しかし私は知っている。
昔のアッコさんは、めちゃくちゃソウルフルだということを!
たとえばこのアルバム。
- アーティスト: 和田アキ子,阿久悠,石津善之,橋本淳,たかたかし,及川恒平,村田さち子,小西康陽,津坂浩,平井一郎,大日方俊子
- 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
- 発売日: 2004/11/24
- メディア: CD
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かの有名な、あの鐘を鳴らすのはあなた が収録されているが、よく聴くとベースが黒人っぽい。すごくうねっている。
サビしか知らなかった私には衝撃的だった。
あの鐘を鳴らすのはあなた(オリジナル)
私的には、このフリー・ソウルは名盤だと思っていて、ほかにもこんな曲がある。
ファンクとかジャズにも足を踏み入れているじゃないですか。
どうしてこの路線から、ご意見番になったんだろう。
ちょっとおもしろいのは、一枚のアルバムのなかに『夏の夜の11時』と『真夏の夜の23時』という曲があること。
夏の23時には一体なにがあるんだ。
Ray Charlesのカバーもかっこいい。
後ろのミュージシャンがめちゃくちゃ上手い。
Unchain My Heart - Akiko Wada
こういうと年寄りクサくなってしまうが、この頃の年代の日本の曲はかっこいい。
洋楽のパクリ、と言われることもあるけど、レコーディングのときは「⚪︎⚪︎風のアレンジでお願い!」というミュージシャン、プロデューサーのやりとりがあったそうだ。
実際、Charとアルフィーの坂崎幸之助さんの対談でそんなエピソードが交わされていた。
(Grand Funk Railroadの"Heartbreaker" から、井上陽水の『傘がない』につながるところは本当におもしろい。こういう元ネタ探しはいつまでもやっていられる)
Grand Funk Railroad - Heartbreaker
傘がない - 井上陽水
ところで、アッコさんの曲に、バイバイアダムというものがある。
和田アキ子 - Bye Bye Adam
私はこの曲を聴くたびに、頭の中にジミヘンが現れる!
イントロのギターの音とか、完全にジミヘン。
もし私がすかんちのROLLYだったらば、そしてバイバイアダムを演奏するようなことがあったならば、Crosstown Trafficをマッシュアップするだろう。
余談だが、アメリカに留学していた時、シカゴへ旅行した。
ある夜、マクドナルドでハンバーガーを頬張っている時に、この曲がBGMで流れてきて、(バイバイアダムの元ネタか?!)と躍起になったのを覚えている。
The Buckinghams - "Mercy, Mercy, Mercy"
出だしから、歌い出しまで、そっくりだよね。
アメリカに行ってまで、そんなことを考えていました。
ここまで遡らなくても、最近の曲にもオマージュとかリスペクトとか、あるいは遊び心という意味合いで名曲を引き合いに出すことはあるよね。
最近は便利なもので、両親世代の音楽も簡単に聴けるようになったけど、
新しく知り合った若い人と全く音楽の話が盛り上がらないあたり、最近の曲も興味を持たないとなあと思う今日はまだ木曜日です。