某社で過労死された方のニュースが周りでも話題になっています。
私も、web業界の端くれとして生きているので、わかるなあと知った気になったり、友人からは実際どうなの?みたいな。
某社の体質とか、105時間という労働時間について、とかは先輩社会人ブロガーやらツイタラーの方々が各方面で拡散しているので譲るとして、この煽りを受けて「中途半端に残業規制されても困るよなあ」というのが、私の正直な感想だったりします。
実際、ネット関係のお仕事はやることが多い。
人手不足だ、という意見は色々な人が指摘しているけど、それもそうだしさらにざっくりといってしまうと、
1) PCスキルに左右される
2) どこでも仕事ができてしまう
みたいなところがあります。
1のPCスキル、イマドキの大学生はPCでレポートや論文作成をするとはいえ、入社するまでExcelを開いたこともなかった、という人は多い。私もそうだった。
プレゼン講義のおかげで割と使用頻度の高いpower pointも、作り方・使い方はわかるけどちゃんと機能使いこなせてる?(体裁よくまとめられる?)という観点になると、そうでもなかったり。
PCが得意な人って、あっという間に飲み込んで使うこなせるようになるけど、苦手な人はなかなか進まない。ショートカットキー使いこなせない、とか。
ただでさえ、やる量が多くて人が足りないうえ、PCスキルが低いと先輩的には「これだけの量なのに?」の認識に対し、新人としては納期に間に合わなかったり、結果、残業することになったり。
2について、PCを使う仕事ということは、ある意味、PCがあればどこでもできてしまう。
私も休みの日とはいえ、メール来てるかな?ちゃんと運用できてるかな?ちょっと月曜日に向けて準備しておこうかな…、といった具合に不意に仕事モードになってしまう時がある。
ニュースになっていた方は会社から帰れない・休日出勤ということだったけれど、計測されていない時間、つまり自宅で作業している時間も含めたら、かなりの時間、労働していたのではなかろうか。在宅ワークといえば響きはいいけど、その在宅労働時間をどうカウントする?報告する?となると、ある種、サービス残業な扱いになっても致し方なく。
1,2を踏まえて、「中途半端に残業規制されると困る」のは、仮に「9時5時を守って帰ってくれ!」となっても、人が足りない現状なのだから、終わるはずがなく。
残業代が支払われる会社なら、それをいいことにカットされるんじゃ?とか。
世間体として、また社員の体力・精神衛生的に労働時間を減らすことは重要なんだと思いつつ、じゃあなんで残業が常態化してるのよ、給料あげれば士気が高まるの?人を増やせば楽になるの?タスク配分?というところを突き詰めないと、某社に限らず過労問題は解決しないんだろうな、と思いました。
ご冥福をお祈りします。
電通の過労死でキツイな、と思うのはいったいどの解決策がベストか思いつかないところ。①給与を下げ人員を増やして労働改善 → 感情労働の対価だった高給が無くなって人材が劣化 ②利益率削って社員数アップ → イージスにさらに食い込まれる ③労働時間を無理やり減らす → 博報堂にやられる
— トイアンナ『恋愛障害』発売中 (@10anj10) 2016年10月8日