小学4年くらいから、中学1年くらいまで、自分の耳はポルノグラフィティに占有されていたと言って過言ではない。
ちょうど初のベスト盤が出たあたりで、初期も最新の曲も触れられた時期だった。
- アーティスト: ポルノグラフィティ
- 出版社/メーカー: SME Records
- 発売日: 2004/07/28
- メディア: CD
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おまけに、学校近くの市立図書館にはファーストアルバムの「ロマンチスト・エゴイスト」から、当時の最新オリジナルアルバム「ワールディリア」まで揃えていて、ハマるのに時間はかからなかった。
- アーティスト: ポルノグラフィティ,ハルイチ,アキヒト,ak.homma
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックレコーズ
- 発売日: 2000/03/08
- メディア: CD
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今となっては、こんな考察をやってしまうくらいだ。
そんな私の耳を、ポルノから奪った音楽がある。
ユーロビートである。
ぜんぜん、ポルノと方向が違う…
が、それから現在に至るまで聴き続けているのだから、その影響は大きい。
はじまりは小学校からの友達で、変わったやつだった。
自分の写真を用いたオリジナルCDを学校に持ち込んだり、両親がビートルズを好きだったからか、髪型も初期のメンバーっぽかった。要するにマッシュルームヘアー。
この頃のジョンとかジョージに近い。
髪綺麗だな…。
そんな彼はある日、変わった曲を聴いていて、尋ねてみるとコピーしてくれた。
それがユーロビートだった。
日本の1バンドばかり聴いていた自分にとって、ユーロビートは衝撃だった。
すごく馬鹿っぽいのである。
当時はまだ、今ほど何事も細分化されていなくて、想像するものはだいたいみんな同じ方向。
⚪︎⚪︎系××なんてなく。
オタクといえば、メガネをかけた小太りのアニメ好き、的な。
だから、ユーロビートを聴いた時、正直、ギャルがパラパラしてるような情景が浮かんだ。
実際やってるし。
パラパラとかもう死語か?
この曲好きなんだけど、このパラパラ動画シリーズ、闇を感じる
なんでピンク背景で無表情で踊ってるの。
そもそもどういう人が公開してるの。
ハマったらとことんハマるタイプの私。
当時の英語の授業は、洋楽を聴きながら英語に馴染もう!英単語を覚えよう!な風潮があって、それこそビートルズとかマルーン5がよく選ばれていたけど、我々2人はこんな曲をリクエストしたことがあった。
中二病も目を当てられない痛さっぷり。
歌詞カードも配ったけど、クラスの冷たい視線と、ニュージーランド人のALTの先生の苦笑いは今も忘れない。
給食の時間に、放送委員だかにリクエストすると曲を流してくれるコーナーがあった。(今もあるのかな?)
そこで割と正統派なユーロビートを2人で選曲した。
1分もしないうちに、アニソンと判断されて放送中止になった。
アニソンで止められるのもどうかと思うけど。
そんな時代だった。(平成の話です)
昔話は続く。
彼との間で、spidermanという曲がブームになった。
中学生の英語力でも明らかに「スパイダーマン」という単語は聞き取れたし、何より馬鹿っぽいので、とてつもないキラーチューンだった。
ちなみに彼がくれたMDは歌詞どころかトラックリストもなく、我々は歌詞を聞き取りながら検索して、曲名を特定するという遊びをしていた。なかなか現代的な遊びである。デジタルネイティブ。
で、上記の動画を見つけて、www という気分に浸ったいた。
ある時、衝撃的な曲がリリースされた。
DJ OZMAのカバー。
元ネタを知っていただけあって、結構盛り上がったしガキなりに批評をしていた。
が、不運なのはDJ OZMAはNHKの全裸スーツ事件のおかげで世間の風当たりが強く、我々がspidermanの話をしようもんなら、周囲の視線もまた痛いものだった…。
こんな具合に、ユーロビートを起点に語れる思い出は山ほどある。
曲もそうだが、ユーロビート、というか彼の影響がいまもあるのは、そのコピー媒体がMDだったことも大きい。
MD。
最近は若い人もレコードを買いだして、レコード屋さん(CDショップじゃなくて)も息を吹き返していると言う。
それでも話題にならないMD。
最近、VHSって生産終了したらしいね。実家にウルトラマンと戦隊モノの録画が溜まってる。
それでも話題にならないMD。
こういうやつ。
これがプレーヤー。
よくみたらWALKMANって書いてある。
今の人ってWALKMANって聞いたらiPodのライバルみたいなの想像するでしょ?
初めてMDを使ったのは10歳のとき。
このWALKMANは母から借り受けたから、かれこれ10年以上元気だってことになる。今も現役。
ユーロビートを今も聴き続けてる要因に、MDが媒体だったことは否定できない。
すごく音質が良くて、低音もズンズンくる。
四つ打ちでベースが強調されるユーロビートとは相性が良かったんだ。
ちなみに彼はビートルズの赤盤・青盤もコピーしてくれたけど、すごくポールが主張して聴こえる。ベースって重要なんだなってことを教えてくれた出来事のひとつ。
ザ・ビートルズ / 1962年~1966年 ( 赤盤・CD2枚組 ) TBCD-001
- アーティスト: ザ・ビートルズ
- 出版社/メーカー: キープ株式会社
- 発売日: 2010/10/22
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そんなわけでユーロビートを聴くと懐かしくなってしまう。
アゲアゲ♂(死語)な感じだけど、すごく感傷的な気分にさせられる唯一の音楽でもある。
たまにはクラブで流れてないかな?
って思うけど、EDMかヒップホップが大抵だし、良くて80's ディスコ。
頭文字Dじゃよく聴くけど。
もっとこう、ユーロビートに浸れるクラブってないかなー。