物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

2017年 アスタナ -万博〜街並み編-

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1年半ぶり、3回目のカザフスタン訪問をしてきました。

過去の旅行記は下記にて。

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

 

今回訪れたのは首都のアスタナ、こちらは2回目の訪問です。

目的は9/10まで開催中の万博と料理。

このエントリーでは過去2回の訪問時との違いについて書いてみようと思います。

 

アスタナに到着して驚いたのは、空港スタッフの対応でした。

2年前のアスタナ、昨年のアルマティで最も強く印象に残ったのは「無愛想さ」。

日本に生まれ育ち、アメリカに留学をしていたこともあって(営業)スマイルだとか、お客に奉仕すること・サービスすることって当たり前だと思っていた。

それだけに、入国時に必要な証明書を記入するためにペンを借りようとしたことにすら渋い顔をされ、お店で買い物をしていてもニコリともしないカザフスタンには「無愛想」という印象を抱いていました。

 

それが今年。

2017年内であれば観光ビザは必要ない代わりに、入国証明書を記入し出国時に再提出することを求められます。

空港でいつもどおり必要事項を記入していると、空港スタッフが書き方を教えてくれたり、パスポートをみて日本人とわかるなり”コニチワ”、”サヨナラ"と声をかけられたり、日本映画が好きなんだよ、って話しかけられたり。(残念ながら、誰の話なのかは何度聞き返してもわからなかったけど)

 

こんな対応をされるなんて、今までは想像できなかった。

そう書くとどれだけ冷たい国なんだって話だが、西洋と比べるとどうしてもね。

いかに今まで受けてきた生活が恵まれていたかってことに気づかされる。カザフが恵まれてない、って言いたいわけじゃない。

 

 

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それでは本題の万博。

街じゅうお祝いムードで、至る所にASTANA EXPOの文字を見かけます。

expo2017-astana.go.jp

 

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「未来のエネルギー」をテーマに各国の取り組みを展示。

日本も出展しています。

 

 

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各国の展示内容については、この方のブログにとても丁寧に書かれているので

私は訪問した私感を述べようかと。

ameblo.jp

 

日本人の感覚からして、おめあてのパビリオンをあらかじめ決めて、朝から並び、目的地までダッシュ…みたいな、さながらディズニーランドな心意気で臨もうとしていました。

案外カザフスタン人は朝は苦手らしく、オープンの9-10時は人が少なくバスや近くのモールも空いていました。チケットも各国パビリオンも、それほど並ばずに済む。

 

我らが日本館は午後になっても行列はできず、すんなり入れました。

ちょっとネタバレしてしまうと、いわゆる「日本」でイメージされるようなアニメキャラ・ロボットの登場はなく、真面目に日本の取り組みを動画で紹介、に留められていました。

現地の友達も、そういう「ザ・日本」を期待していたみたいで少し残念がっていました、ステレオタイプに乗っかるかどうか、という判断は難しい。

 

ちなみに、日本人のスタッフがロシア語・英語を織り交ぜながらアナウンスしていたのは印象的で、カザフスタンで日本人を見る初めての経験でした。

他の国のパビリオンではそこまでお客に声がけしていなかったので、やっぱり日本だな、と思ったり。

 

一方でいつ見ても行列をなしていたのは、開催国のカザフスタン館、そして中国館、韓国館。

 

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カザフスタンは「ヌル アレム」という球形の建物がパビリオン。なんと8階建て。

会場の中心で最も目立つところに位置しています、さすが。

 

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中国は国境が接していることもあってカザフスタンを訪れる人が増えていたり、韓国もまた国が近く、数%とはいえ国内で韓国人(朝鮮人、という言うほうが正しいのかも)が暮らしていることもあって、人気があるらしい。大行列。

中国も韓国もカザフスタンへ直行便が出ているけど、日本はまだそのどちらかの国を経由しないと行くことができない。

 

アスタナの街設計を日本人建築家が担当していたり、下水インフラを整えたのもJICAから派遣された日本人だったりするけれど、まだまだ日本国内におけるカザフスタンの認知度は高いとはいえないし、直行便を出すほどの需要がないということでしょうか。ビザは年内は(観光に限り)必要ないだけに、もっと日本人・カザフ人が行き来してくれたいいのに。

 

 

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冒頭で紹介したエントリーにあるように、前回のアスタナ訪問時は3月。

真冬のシーズンではないものの、雪が降り日の入りも早い銀世界であったことに対し、今回は8月。初めての夏のカザフスタンでした。

 

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写真の通り、空が広く、日差しが強い。

しかし日本と大きく違うのは湿気がないことで、照りつける日の暑さを感じても汗はほとんどかかない。乾燥しているから、雨が降ってもすぐ地面は乾き、少し歩くだけで喉も肌も水分が欲しくなる。

 

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一日の長さは衝撃的で、夜9時くらいまでは昼と同じくらいの明るさ。朝も早い。

 

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写真にあるバイテレクという建物から、下記のハーンシャティール(王のテント)という名のテント型モールまで一本道のメインストリートがあり、ここは(万博効果もあってか)深夜0時でも子ども連れ家族がいるくらいには治安は良いほうでした。万博自体、am1時まで開いているし。夜の写真は深夜0時頃なのに、こんなに賑わっている。

 

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  実はカザフスタンにもスターバックスの店舗数が増えていて、ハーンシャティールの中にも出店していました。

 

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冒頭で日本やアメリカと比較したサービスの話をしたけれど、スタバはバリスタをちゃんと教育しているだけあって、ここだけ不思議なくらい、”いつもと同じ”サービスを受けられます。無愛想が良いわけじゃないけど、カザフのサービスが西洋様式にすり寄ったらそれはそれで寂しさもあるな、なんてどっちつかずのことを考えたり。

 

ちなみに、こんなマグカップも売っています。買ってしまった。

 

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次回はもうひとつの目的であった中央アジア料理についても、ぽつらぽつら書いてみようかと思います。

 

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