先週、TBSの世界遺産という番組でカザフスタンが取り上げられていました。
http://www.tbs.co.jp/tv/20160710_1E43.html
だいたいテレビで観るときは大地が、自然が、動物が、という点ばかり焦点が当てられるんですが、今回珍しく、首都アスタナにも触れられていたので、訪れたときの旅行記を残しておこうと思います。
今年の3月に行ったアルマティ(/アルマトイ)もカザフスタン。
こちらは旧首都、日本でいう京都と言えばわかりやすいでしょうか。
アスタナは現在の首都、東京みたいな感じです。
こちらも日本からの直行便はないので、韓国を経由していきます。
当時は3月。
気温は低く、雪が吹雪いていました。
番組でも、ネットでの感想も、旅行ガイドでも口を揃えて表現されるのが、「未来都市」という言葉。
黄金に輝く塔、構造が不思議な建物など、日本にいても想像がつかない街並みがあるアスタナ。
最も有名なのは、このバイテレク。
鳥の巣をイメージして大統領が走り書きしたものが原型になっている。
登ると、街を一望できるほか、大統領の手形のモニュメントもあります。
中央に見えるのは、大統領官邸。
夜になるとまた印象が変わります。
アスタナは基本的に縦に長いように感じました。
電車はないが、バスやタクシーがある。
距離はあるけれど、迷うほど複雑ではない。
さすがに雪の中を歩き続けるのは骨が折れましたが…。
次点で有名なのは、ハーンシャティールというモールでしょうか。
王のテント、の名が示すとおり、テントのかたちをしています。
最上階にはプールがあったりして、なかなか面白い構造です。
もっと写真を撮っておけばよかった。
ちなみに、ハーンシャティールへの道中はこんなスポットがあります。
うまい具合に、テントがおさまっている。
どの建物も趣があって、退屈しません。
例えばこれは、何度か火事に遭い、その先端からあがった炎はライターのようだった、という逸話があったり。
アパート。
基本的にギラついた配色が好きなのかな。。
台場にあるなんとか、って双子のマンション見るとこのアパートを思い出します。
たぶん関係ありませんが。
アスタナは青色のイメージがあります。
街は縦長と感じるのもこの写真からわかる通り、かなり歩いてもバイテレクが見えるくらい。
余談ですが、アスタナの街を設計しているのは日本人の建築家なんです。
黒川紀章氏は亡くなられていますが、現在進行形で建築は続いています。
実際、工事中の建物を見かけたし、ここ最近新しくできた建物もあるようです。
後述するアスタナ万博もあることだし、まだまだ街並みは変容していくと思われます。
例のベジュバルマク。
お祝い事の際に食べられるようですが、きちんとしたレストランではいつも注文できます。
ベシュバルマクは行く度に食べるくらい好き。#世界遺産 pic.twitter.com/6IDnFtRxyR
— Кен (@ken_japan65) 2016年7月10日
日本円だと大体、¥1500-¥2000だった気が。
ただ、アルマトイの旅行記でも書いたようにカザフスタンは自国料理は家庭でつくるもの、という認識が強いようで、いわゆる「カザフ料理」を取り扱うレストランは少ないです。
そんな側面もあって、外食チェーンはKFC、バーガーキングはじめ、アメリカンなファストフードがとても多い。
旅行をして、ベジュバルマクを食べよう!と思ったら、事前にどこで食べられるのか、かつて訪れた人はどこで食べたのかリサーチしておくことを強くお勧めします。
カザフスタンでユニークなのは、国旗をあしらった商品が多いこと。
例えばこのような板チョコにも、国旗や先ほどのバイテレクが描かれている。
そもそもデザインがかっこいい、というのもありますね。
博物館を訪れれば、このようなモニュメントには遭遇するはず。
モスクもあるけど、屋内は基本的に撮影は控えます。
注意書き云々というより、マナー的に。
改めて見返すと、もっと写真を撮っておけば良かったの一言に尽きる…。
ちなみに、日本でいう「東京と京都、どっちが好き?」な感じで、「アスタナとアルマトイどっちが好き?」と現地の人に聞いたことがありますが、100%と言っていいほど、アルマトイでした。。
だいたいは、アスタナは「観光客が行く街だから」、「人が冷たい(都会に住んでいることを鼻にかけている)」から好まないらしい。。。
まあ人に関していえば、日本のマナー、サービスの良さを知っていると冷たく感じますね。
接客中にイヤホン・スマホいじりはザラだったし、終始無言(指差しで対応)とかありました。
英語も基本的に通じないので、ロシア語もしくはカザフ語。
街の雰囲気や料理はとても良いので、日本人観光客が壁にあたるのは、言葉や接客の部分じゃないでしょうか。
もちろん、全員がそうというわけではありませんが。
2017年には、アスタナEXPO(アスタナ万博)が開催されるので、訪れる良い機会になりますね。
ちなみに、日本からカザフスタン入国にあたって、入国ビザは2017年12月31日まで不要です。(2016年7月17日現在)
(http://www.kz.emb-japan.go.jp/files/000214721.pdf )
※2018年1月13日追記:
上記リンク先PDFはあくまで2017年12月31日までの情報で、2018年も日本国籍保持者が無査証でカザフスタン入国できるか?については更新がありません。
今年も訪れたいと思っていますが、要注意・要確認ですね。
その代わり、空路ならば、入国審査の際に発行されるスタンプをカザフスタン出国の際にも必要になります。
これをなくすと厄介なので、パスポートにしっかり挟んでおくべきです。
そもそもこれ、ロシア語で書かれているので最初のハードルが高い…。
書き方見本は壁に貼られているので、それを頼りに乗り切りました。
なぜかボールペンはじめ筆記用具はなく、空港職員に英語で話しかけたけど、NOの一点張りでした。この時ほどロシア語も勉強しなきゃと思った時はない。
それなりに良いとこ、気になるとこはありますが、こんなにサービスが良くてペコペコしてくれる国は日本しかないと思えば、海外旅行なんてそんなもんですよね。
治安は悪くないので、目的さえ明確にして訪れれば楽しい旅行になることは間違いありません。
万博に行ってみたい。
※2018年1月13日追記
2017年8月、アスタナ万博へ行って来ました。
本稿アップ時は"無愛想”に感じたカザフスタン人の対応も、柔和に・笑顔で挨拶してくれるほどになっていて、それはそれとて寂しさを覚えるくらいでした。