神様メールを観てきました。
予告編:
たまには映画館で映画を観たい、でも誰もが話題に挙げてるような、超有名なやつもなあ…
と天邪鬼な私は、
・調べるまで知らなかった
・ベルギー映画である
・主人公が可愛い
という理由で神様メールを選びました。
神様はブリュッセルにいて、旧式パソコン(!!)で人間の操っています。
家庭内での横暴に嫌気がさした娘(主人公)・エアは、彼のパソコンから全人類の余命を宣告し、家を飛び出す…
簡単なあらすじはこんな感じ。
この神様がつくった法則には、
・となりの列のほうが早く感じる
・落としたパンはいつもジャムがのっているほう
みたいな、意地悪なものがあるんです。
家庭では横暴で、家族にはスポーツ以外の番組は観させない。
気に食わないことがあると暴力を振るったりと、神様のイメージからは(ビジュアル的にも)遠い…
そんな生活を離れ、また父である神様に復讐し、12人の使徒+新たな6人を探すべく、下界に降りていく、主人公のエア。
寿命を知らされたら、たいがい、
(幸せな人生を送ろう!)
的なストーリーになりがちですが、
この映画に限って、そういうことはなく。
フランス語で進行していきますが、表現が独特。
「30人の男がクルミを割るような声」
「タイヤがパンクしたような声」
英米映画でもこういう表現は聞いたことがなかったです。
示唆に富むユーモア(エスプリというべきか)も、はっとする。
わかりやすく、
「だからこうなった!」
的な回答が用意されたエンディングではないので、観た人それぞれに感想があると思います。
スタッフロールで席を立つ人は多いのですが、この映画、最後にもうワンシーンが残っている。
まあ文字だけのエンドロールはない分、会場が明るくなるまで待てる工夫があるから大丈夫でしょう。
余談ですが、邦題は「神様メール」。
原題は、
The Brand New Testament
Le Tout Nouveau Testament
直訳して、新・新約聖書。
劇中にも何度もでてきます。
この神様の息子(=主人公の兄)がイエス・キリストだったり、12人の使徒に加え、新たな6人の使徒を見つけて世の中を変える、というあたり、そういうタイトルになったのでしょう。
原題を調べると、神様メールという邦題は、ラノベっぽい、とか批判的な意見もありました。
個人的には、「新・新約聖書」と言われるとダ・ヴィンチ・コード的な謎解きモノ?と思ってしまうので、この邦題で良かったと思います。
(邦題決定に至るまでの裏話:
強い宗教観を持っていたり、映画に明確な答えを求めていたりするのでなければ、楽しめる作品です。
5/27に公開されたばかりなので、これからでも是非。