物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

大学4年間で海外留学も就職もする3つの方法

私は大学3年から4年までの約1年間、アメリカで留学をしていました。
留学ともなれば、語学力、異文化適応、料理など不安は様々あると思いますが、このあたりの年次で行った私にとって、それは「就活」でした。

帰国してからでも、タイミングによっては間に合うケースもありますが、第三次募集とかだったり、大手はすでに終わっていたり、希望・理想通りの就活は難しいことがあります。

そこで、私の経験を基に、海外にいてもできる就活の仕方をいくつか紹介します。

(とはいえ、あくまで海外留学中は語学習得だったり、単位取得だったりが目的なので、できれば留学生はそういう国内事情を気にせず集中できるようになってもらいたいです。。)

1. 日本出国前に準備をしておく


日本を離れてしまうと、アジア諸国でない限り、時差の都合上、こちらが連絡したい時、日本は営業時間外…ということは多々あります。

帰国後に就活を控えているのであれば、出国前に就活サイトに登録するなり、大学のキャリアセンターで事情を伝えておくなりしておくと、連絡を取りやすくなります。

就活サイトでお世話になったのは、留学生や外資・海外企業の求人がメインの CFN。
基本情報を登録しておけば、Skypeで面談をしてくれたり、募集に関する通知をしてくれます。


私の場合、キャリアセンターに留学する旨、就活も帰国後する旨を伝えてあったので、何度かやりとりをしてもらえました。
履歴書の書き方のような基本から、ES添削、国内就活状況など。海外に出ていると、本当に暑い中スーツを着て歩き回るのか?!は想像できないものです…。

持ち物という点では、日本でしか手に入らない 
1)履歴書
2)封筒 (それ自体は海外でも買えますが、サイズが若干違う為にうまく入らないことも)、
3) 証明写真
あたりでしょうか。

日本じゃ、そこらにある証明写真撮影機は、海外では見つかりません。そもそも、国によっては、写真を貼る文化すらない。そういう意味では、何枚か証明写真をとっておくと便利です。


2. ボストンキャリアフォーラムに行く


海外、特に北米に留学する学生の多くは耳にしたことがあるのではないでしょうか。


アメリカ ボストンにて3日間 開催される、最大規模の日英バイリンガル向け合同説明会。

11月の頭に開催され、数百もの留学生が参加、企業数も200社を超えます。

基本的な流れとしては、
説明会に参加
履歴書(レジュメ)提出
通過すれば何度か面接
内定

さらっと書きましたが、これが3日間で実現され得る。まさにアメリカンドリームな就活イベントです。

ボストンキャリアフォーラム(以下 BCF)のエントリー開始は夏頃から始まり、参加企業の閲覧、エントリーができるようになります。
その時点で、書類審査やSkype面接がされる企業もあり、通過したら当日、説明会や次の面接に進めます。

BCFでは、200もの企業がブースを設け、参加者は配布される説明会スケジュールや自身の面接時間を照らし合わせながら、好きなようにウォークインかできる。
事前に目星をつけた企業に赴くのめ良いし、現場で気になった企業の説明会に出て、興味がでたら事前用意したレジュメを提出する、なんてこともアリ。

早ければ1日目の午後から二次面接に呼ばれる場合もあり、2日目は面接がメイン、なんて参加者もいます。

そして、より有望な参加者は1日目もしくは2日目の夜、企業からディナーに誘われ、フランクなかたちで歓談(というなの審査)が行われます。
(私は誘われなかったので、又聞きに過ぎないが…)
たまに、ディナーの様子をツイートする参加者や人事の方もいるので、案外探せば出てくると思います。

そんな夢のようなBCF、幾つかルールがあります。

まず、スーツ着用
海外だからか、奇をてらって自己表現する人もたまにいますが、門前払いされます。気をつけましょう。

次に、参加票の印刷
webで配布されている参加票を印刷し、入場時に渡す必要があります。仮に忘れても現場で入手・切り取りは可能ですが、会場1時間前から列ができるBCF、僅かなロスが大きなロスに繋がります。
忘れずに印刷して、なんなら予備も持って列に並びたい。

これはルールというより意識の問題ですが、レジュメはたくさんあればあるほど良い。
目星をつけた企業はもちろん、現場で気になったところへもウォークインできる性質上、気になりさえすればポイポイエントリー、なんてこともあり得ます。

となると、すぐにレジュメがなくなる。
なくなった分を現場で書いて補充するのはあまりに無駄です。

実際、手書きかタイプか?と言われれば、そこまで気にされないケースが多いので、できるなら大量に印刷しておくと良し。ちなみに、証明写真がなくてもある程度、理解を示されることも場合によってはあります。

余談ですが、日経企業はもちろん、海外企業もいるので、「英文レジュメ」、「英語面接」も当然あり得ます。

まあ、そもそも対象が日英バイリンガルなので。。

(の割に、稀に、わざわざ「東京から来ました!」という人もいる…
とある企業の説明会に参加した時、5人グループに分けられましたが、私以外の4人は東京から来た学生でした。)

BCFについては、あくまで概略的なことを書いたにすぎません。
仮に現在留学中で、参加を考えているのならば、


こちらのサイトを参考にされると、より具体的な内容がつかめます。


3. 企業に直談判

BCFで納得のいく結果を残せなかった私は、国内の就活開始を待つことに…

おとなしく帰国を待つのを癪なので、就活サイトや企業の就活ページにある問い合わせフォームから、直接、自分を売り込む、なんてこともしました。

留学中である旨、帰国日、志望度合を書いてメールを送る。

すると意外なことに、きちんとお返事いただけることが多く、丁寧にご対応してもらったケースが9割でした。

・とりあえず履歴書を送ってほしい
・帰国後も志望するのであれば、改めて連絡(もしくは訪問)してほしい
・スケジュール未定(帰国時点の予定は調整中)なので、発表後、改めてエントリーしてほしい

の3通りが主な回答でした。
案外、留学生にも親切な対応をしてくださいます。

ただ、BCFと違うのは、手書きES(履歴書)を求められること。

BCFの自由な就活を体験してからだと、途端に日本っぽさを痛感させられます…

しかも、国にもよるが、到着まで通常2週間ほどかかるし、料金も安くないので、こればかりは慎重に企業を選ばなければならない。

なかにはweb説明会なんてやっている企業もありますが、だいたいは現場参加を求められるので、BCF気分で書こうもんなら、貴重なお金をあろうことか、就活に使うハメになります。

事例として載せましたが、3のようなアプローチは正直、いらないと思います。
大手ならば、留学生も視野にいれて対応策をあらかじめ講じているところもありますが、内定欲しさ、安心欲しさでやるならば、(時期にもよるが)帰国後でも十分、間に合います。


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以上、3通りが、私が留学中に実践した就活でした。

焦りや不安から、いろいろ試したものの、結果的に帰国してからでも間に合いました。

結果論にはなりますが、せっかく海外にいるのならば、日本について考えたり、就活を気にするくらいなら、もっと留学先の文化や言語、友人作りに勤しむほうが、よっぽど有意義です。

私の場合は意地でも4年卒業を目指していたので、このようなかたちにはなりましたが、いま留学中の方、もしくは留学予定の方が読んでいるならば、就活なぞは考えずに、留学自体を楽しんでもらいたいです。

長文になりましたが、なにかの参考になれば。

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