物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

在宅勤務メモ #2

2か月ほど前、在宅勤務を始めてメリット、デメリットはこんなだなあ、とのんきに書いていたが、それから今日まで続いている。

 

withコロナのエントリーでも書いたように、今後あらゆる分野でパラダイムシフトが起こるだろうとされており、緊急事態宣言も当初の5/6以降も延長されるだろうとされる中、備忘録的に、今年上半期の(個人的な)走り書きをしておこうと思う。

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

1月:じわじわとコロナが認知され始めるも、周り近所でも「そんなビールみたいな名前だっけ」という会話があるくらいには他人事であった。

※やがてそのコロナビール風評被害の煽りを受けて販売停止に追い込まれるとはつゆ知らず

 

2月:本格的に国内でも感染者が増え始めた。自分のすぐ近くでも感染が見つかり、社的にも在宅勤務へ。

 

3月:リモートへの動きは早かったものの、さすがに3月いっぱいまではないだろうと思っていた中、周辺企業でも感染者が出たとの噂だったり、全国的に在宅勤務へシフトする会社が増え始める。本格的に「来たな」とか、オリンピック怪しいぞ、という風潮が強まる。

 

4月:オリンピック延期が正式に発表されたことや、有名人レベルでの死亡者のニュースも出始めて、悠長にGWの予定を立ててる場合じゃないな、という雰囲気になる。緊急事態宣言も発令され、帰省もままならない状況に。

GW目前でも感染者数は減らず、6月以降も緊急事態宣言は継続される雲行き。

www.huffingtonpost.jp

 

 

明日で4月最終日、世間的にはGWに入っているが、外出自粛要請下だし有給をとるメリットも少ないので今年は暦通りの連休を過ごす予定だ。(やることが多いということもあるが)

幸いにも在宅勤務でなんとかなっているものの、業種によっては5/6までの自粛でも経営が成り立たない、延長されれば倒産ものの数も増えてくると言われているところで、一方で大きな転換期にいることは(言い方はともかく)"レアな体験"をしていることは間違いないので、日記、備忘録は走り書きでも残しておこうと思った次第。

 

しかしYouTuber然り、"寝てても稼げる"仕組みを作っておくことの重要さが際立つ事案ですな。。

withコロナとはなんなのか

在宅も長くなり、外出も満足にできずにコロナ関連のニュースが増えてくると、取り上げるトピックも偏ってくる。

 

コロナ真っ只中、良くも悪くも煽りを受けている業種は多いと思う。

店を閉めざるを得ず、未来どころか今月を生き抜くのに知恵を絞らないといけないものもあれば、思わぬ需要拡大に嬉しい悲鳴をあげるものもある。

 

それらを俯瞰的にみて、withコロナ、afterコロナというワードが散見されるようになってきた。

簡単に言えば、コロナウィルスが猛威を奮っているこの状況下(withコロナ)、やがて収束した後の世界(afterコロナ)のことだ。

用例として「withコロナの働き方、afterコロナの働き方」のように使われ、主に経済的予測の文脈が多い。もっと身近なトピック…例えばwith/afterで外食業界が変わる、人とのコミュニケーションが変わる、みたいな使用例もあるだろう。

 

前書きが長くなったが、今回気になったのは"with"コロナだ。

わかりやすく書き直すとWITHコロナ。

そう、WITH。

 

義務教育で習った英語テキストを思い出してもわかるように、このコロナ騒動が起きる前/後を言い表すならbefore/after。ちょっと言い換えるとpre/postも当てはまる。誰それの後釜(ポスト●●)は誰だ、などの文脈でも見かけるポストだ。

 

それは良いとして、with、とは?

コロナの最中なら、duringではないのだろうか。

長ったらしく言い換えると、in the time ofも間違いではないだろう。

しかし、withコロナ、とは?

前後、と対比してなぜ"と共に"なのだろうか。

 

 

そもそもwithの意味は

 

今回もalcの英和辞典に登場してもらおう。

 

with

  1. ~と一緒に、~と一体になって、~と共に、~を相手にして、~と一緒に暮らして
    ・I'll be right with you. : すぐ戻ってきます。
  2. ~に雇われて、~に勤務して、~の一員で
    ・I have been with ABC Co. since it was founded ten years ago. : 創立以来10年間、ABC社に勤務してまいりました。
    ・Who are you with? : お勤めはどちらですか。
  3. ~と考え方が一体となって、~と同意見で、~に賛成して、〔人の話を〕理解して、~に味方して◆【反】against
    ・I'm with you. : あなたに賛成です。/同感です。◆相手の意見や気持ちに対して強く同調するときの砕けた表現。
  4. ~と時間的に一体となって、~と同時に、~につれて、~が同時に起こって、~しながら、~した状態で
    ・Don't sit with your legs crossed on a crowded train. : 満員電車の中で脚を組んで座るな。
    ・He is listening to the music with his eyes closed. : 彼は目を閉じて音楽に聴き入っている。
  5. ~と自分の体が一体になって、~を身に着けて、~を備えて、~を持っている、手元に~がある、~を持って、~があれば、〔道具などを〕使って
  6. ~と物理的に一体となって、~が付いて、~を含んで◆【反】without
  7. ~が原因で、~のために、~のせいで、その上

 

withコロナ、の用例としては4に該当するだろう。「~と時を同じくして」のニュアンス。

つまり「コロナと時を同じくして」、「コロナ状況下で」という意味合いでwithコロナというワードが使用されていると思われる。

ただ、4の意味で使うとしたら名詞単体では使われず名詞+形容詞がセットになるので、文法的にはwithコロナ(with Corona/the coronavirus)は「コロナと時を同じくして」という意味は、正確には持たない。

 

これに照らし合わせると、withコロナはいわゆる和製英語なのではないかと思われる、実際、with Corona (/with coronavirus) 用例で記事は見当たらない。

ちなみに、afterコロナに関しては問題なさそうで、postコロナとセットで登場している記事がヒットした。

 

In fact, just today there were many examples of life A.C. (After Corona).

 出典:www.chabad.org

 

 

withコロナの代用は

「コロナ情勢下で」を表現するならば、duringが該当すると思われる。

ただしduringの後には期間を表す名詞が来るのが常なので、during Corona では不正確。

強いて言うならば、during the coronavirus outbreak /during an outbreak of the coronavirus:「コロナ(ウィルス)の発生中に」という表現になる。

 

 

結論:語感重視なのでは

正確にduring を用いると長くなるし、何より頻出しづらいのは事実。

コロナ中、コロナ後に何が起きるのか、どう変わるのか、といった内容のほうが重要なのだから前置詞1つで片づけたいのが本音で、この和製英語が出てきたのだろう。

 

しかし、和製英語はしばしば文法どころか元々の意味あいすら捻じ曲げるところが厄介である。

例えば映画でも、日本では「ダークナイト ライジング」で知られるが原題は「The Dark Knight Rises」である。

24のジャック・バウアー役でも知られるキーファー・サザーランドが主演を務め話題になったNetflixのドラマ「サバイバー」も、原題は「Designated Survivor」である。

劇中でも触れらているが、テロによるホワイトハウス攻撃後、意図せず指定生存者(=Designated Survivor)とされていたキーファー・サザーランドが大統領職に就くところから物語がスタートするのであって、単にSurvivorではテロ攻撃そのものから生き残った主人公かのような印象を与える。これではただの24である。

 

正しい文法表現より、リズム感、言いやすさを重視することの多い和製英語

ベットボトルみたいに「そもそも違う!」ならまだ見分けがつくが、原語のニュアンスを若干残しているのはなかなかにヤラシイものだ。

 

 

ということで、今後の経済的予測か?と期待させつつ今回も英語エントリーでした。

 

 

stay home、stay at home どっちなのか問題

前回のエントリーから早2カ月弱、在宅勤務も継続…どころか、外出自体を自粛する状況になってきた。

 

対応がどう、補償がどう、とかは置いておいて、各方面から発せられるメッセージの中に"stay home" と "stay AT home" が混同してるなあ、と思ったのが今回のエントリーです。

 

結論:どちらも正しい

 

学校で"go home" と習ったようにhomeには前置詞がいらない、だから stay at home は間違いだ!

という訳はなく、どちらも表現としては正しいようだ。

 

stay home

在宅する、家にいる
・Ross will stay home to wait for Rachel. : ロスは家でレイチェルを待つだろう。

 

stay at home

  1. 家にこもる、家に引っ込んでいる、留守番をする、国内にとどまる
  1. 専業主夫[主婦]である、家事専業である◆【略】SAH

 

 ※出典:英辞郎 on the WEB - 英和辞典・和英辞典

 

どちらの表現でも、"家にいる"意味はある。

stay home は家で待機するニュアンスで、stay at home は巣ごもり的なニュアンスがあるように思える。専業主婦/主夫の意味あいもあることを考えると、stay home よりは意図的に家にいる(stay homeは外的要因で(仕方なく)在宅する)印象。

 

アメリカ英語・イギリス英語の違い説

 

アメリカの疾病管理予防センター(CDC)のリリースには

Stay Home When You Are Sick

という表現が使われている

※出典:Stay Home When You Are Sick | CDC

 

一方、イギリスはBBCの記事内・女王陛下のスピーチ内(1:07あたり)で

stay at home という表現が使われている。

※出典:Coronavirus: Queen tells UK 'we will succeed' in fight - BBC News

 

youtu.be

 

 

ちなみに、先述のalc の英和辞典でstay at home を検索すると、形容詞:stay-at-home も登場する。

 

stay-at-home

  1. 〔外出せずに〕家にいたがる、引きこもりの、出無精の
  2. 〔病気・老齢・子どもの世話などで〕家から出られない、在宅の
  3. 専業主夫[主婦]の、家事専業の

 

これに関連するするかたちで、先述のCDCのリリースの中には「stay-at-home order」という表現も使われている。

形容詞だと「家にいたがる」「家から出たがらない」なので、stay at home は意図的な在宅なのかも。

 

 

 

 

という訳で、この週末もおとなしくstay at home することにしよう…。

在宅勤務メモ

世の中にマエナラエ的に弊社も在宅勤務をすることになった。

兼ねてから制度としては存在していたが、実際に使うのは初めてなので備忘録がてら、所感を残しておこうと思う。

 

良かった点

・電車に乗らなくて良い

言わずもがな。通勤に限らず、遊びに行く・旅行するなどどのタイミングでも公共交通機関、とりわけ満員電車が苦手な人間からすると、他人と関わることなく仕事を開始・帰宅できるのは超ハッピーだ。

 

・案外捗る

受験生に「自習室じゃないと集中できない!」なんて人もいるが、在宅は思ったより集中して作業できる。

これは、普段オフィスで業務していてもあまり話しかけられたくない/周りに自分の苦手な話し方をする人の声が聞こえるとイライラする、みたいな性格だからかもしれないが、基本部屋にひとりなのはとても快適。

 

・連絡、連携は不便ない

在宅にすると会議がどうだ、連絡がどうだ、という懸念が挙げられるが、"イマドキのツール" でどうとでもなった。

普段からSlack導入されていて、ほとんどやりとりもこちらでできていたので問題なし。

対面じゃないと話が進まない人(いわゆる「会話したほうが早い人」)も、Google HangoutなりSkypeなりZoomなりTeamsなり、多種多様なテレカンをするためのツールが溢れていて解決策はあった。

だからか、案外電話が鳴ることは少なく、テレカン以外ほぼ喋らず・家から出ず、な生活スタイルになった。

 

 悪かった点

・メリハリ

頭悪そうな書き方すると、気がついたら夜になっている、だ。

まあ自室にチャイムなぞないので、 「そろそろランチするか〜」的な目安もない。

この作業終わったら〜、このメール打ち終わったら〜、と思っているうちに別の相談や案件が降りてきて、スケジュール管理・タスク管理しているうちにランチタイムは過ぎがち。

 

・結局何時に終われば良いのか問題

当たり前だが在宅時に自分以外の人間はいないので、"チームの雰囲気"も感じられない。

上司が帰らないと自分も帰れない(終われない)… という話ではない。

業種柄、急に依頼がある・きょう話が来て週明け対応といった、木曜の業務終了後に通達・月曜開始が要請された全校休校みたいな話がよくある。

オフィスなら、デスクで会話して整理して進めれば良い訳だが、在宅だとメール・Slackの文字量は増えるし、いちいちテレカンするわけもいかず。

じゃあ電話だ!となるわけだが、これが何時に終われば良いのか問題、だ。

対応できる時間中に課題整理して方針がまとまれば良いのだが、その後「こういう要望も追加で来ました!」的な展開が起きると(かつ起きがちな業界)、いつ電話かかってくるんだ、を常に気にすることになる。

まあ"ホウレンソウ"なり「業務終了しました!」をステータス表示するなりしておけば良い話なんだが、ややこしいことに複数の会社が関わると、統一されたサービスを利用しているわけではないので見れる人・見れない人もいる。

結局、夕方以降も電話くるかも・進捗あるかも、になる。オフィスならセキュリティを言い訳に、PC・スマホを置いて帰ることもできるけどね。

 

 

最後の項目を言いたかったんじゃないか、という文字量比率になってしまったが、個人的には在宅勤務大歓迎である。

 

久しぶりに駅に行ってみると、案外、人は電車を利用しているし、時差通勤を各社が推奨した結果、朝活勢の6-7時台からゆっくり始業勢の10時台まで満遍ない満員電車が爆誕した、という話も聞いた。

 

私としてはもはや業務時間の長さ云々、仕事のやりづらさ云々より、知らない他人と押し合いへし合いの満員電車のほうがストレス値が大きいので、今のところストレスフリーに仕事ができている。

 

今後コロナウィルス問題が収束して、在宅勤務の一般化は進むだろう。

今回初めて一斉在宅勤務になった会社は、オフィス勤務する人・在宅勤務する人それぞれがどう対応するか、という課題も出てくる。

しかもどちらかといと、案外テレカンで解決できるね、な課題より「みんな出勤してるから行ったほうがいいな」、「顔合わせて会話したほうが進むな、心象いいな」マインドとのたたかいである。

 

せっかくの在宅期間中に、別に顔合わせなくても仕事は進むな〜、オフィスって別に行かなくても良いな〜を確固たるものにしておきたいものである。

 

【必聴】ROLLY's ROCK LIFEは洋楽ファンこそ楽しめる

10月下旬、すかんちのメンバー:ドクター田中が亡くなったという報道があった。

最後に演奏するドクターを、すかんちとしてのドクターを目にしたのは2018年に新木場Studio Coastで開催された、SPARKS GO GO主催のSHINKIBA JUNCTIONだった。

 

ドクターもなかなか情報の少ない人で、ミュージシャン仲間や関係者のツイート、ブログで言及された時くらいしか近況がわからなかった。

DVD化されているすかんち復活ライブ(AMAZING SCANCH)内のMCやインタビューでは

ROLLYが"まだまだ行くぜ"というたびに(みんなはいいけど僕はあと1年・・・)と思っていた。(このDVDの)収録でも弱気なことを喋ってしまった。でも今日やってみて、まだまだイケるわ。みんないなくなっても僕一人でもすかんちやってるわ」

的なことを話していただけに・・・。

5ch (2ch)を初めネットで散見される情報から察するに体調自体は万全でないことが伺えたが(先述のDVDでは「Shima-changとは違うけど、僕も脳内出血で倒れていた」と語っていた)、あまりにも突然の訃報で残念でならない。

ご冥福をお祈りいたします。

 

AMAZING SCANCH

AMAZING SCANCH

 

 

 

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9月末に発売された、DVD:ROLLY's ROCK LIFEを観ました。

2019年2月に、「これまで発表したシングル・アルバム・提供してきた楽曲の中から」「ROLLY一人、アコギ一本」で演奏するテーマのもと実施されたライブの模様。

 

ROLLY好きな人なら、(これは言わずもがなだが)洋楽が好きな人ならば一見すべき内容でした。

 

<<収録曲>>
01 スローソンの小屋(すかんち/1990年)
02 Honeyすかんち/1990年)
03 恋のT.K.O. (すかんち/1990年)
04 恋のショック療法(すかんち/1990年)
05 恋のローリーローラー(すかんち/1991年)
06 Song for a week(すかんち/1991年)
07 怪傑!笑い仮面(すかんち/1991年)
08 恋のローラースケート(すかんち/1992年)
09 甘い誘惑(THE MANJI/2008年)
10 あなたが好き(ROLLY/2009年)
11 歯ぎしりが止まらない(THE MANJI/2009年)
12 奇妙な隣人(THE MANJI/2009年)
13 ROLLY HORROR SHOW(すかんち/1993年)
14 Mrタンブリンマン(すかんち/1993年)
15 恋は最後のフェアリー・テール(すかんち/1994年)
16 うそつき天国(すかんち/1994年)
17 21世紀のラヴァーズ(21st Centry Stars/ 1996年)
18 宇宙のMON DIEU(MEG/2013年)
19 そら豆の詩(ROLLY/1993年)
20 アヴェマリア

www.rocket-exp.com

 

 

発売直前、スタッフTwitterからは完奏しきっていないいない曲もあるのでご了承ください、と事前告知があったが、ROLLYの特にソロライブに足を運んだことがある人ならわかるように、MCで話に花が咲き(おそらく本来のセトリにはないであろう)曲の演奏が始まったり、それ起点のセッションが本編への導入になったり、ということが多々あるので、そういうことだろうなと思っていました。

 

 

例えば1曲めのスローソンの小屋。

アコギ1本ながら、DADGADチューニングで登場。

この曲の元ネタのひとつがLed ZeppelinのBlack Mountain Sideであるように、もはや"スローソンの小屋"としての演奏より、元ネタのほうが割合的には多いような。

 今や日本のアーティストでここまで大々的にDADGADを弾きこなす、演奏する、をやっているのはROLLYだけじゃなかろうか。

 

 

 

Black Mountain Side

Black Mountain Side

  • provided courtesy of iTunes

 

 

ここから、すかんち楽曲が続いていきますが

「自分の曲は演奏し飽きているから」

「(楽曲リストは山のようにあるが)時間的に・・・」

と演奏しきる曲もあれば1番だけ、途中まで、の曲もある自由な構成。

 中には演奏途中に解説が入ったり、「このコード進行がいいんだよね〜」みたいな語りが入って中断したり、一筋縄ではいかないなと思った。

 

そんな中、すかんちファン、ないしROLLYファンならではの楽しみ方ができるのが今回のライブ。

スローソンの小屋がほぼBlack Mountain Sideだったように、元ネタ、オマージュ元を明かしながら演奏していくROLLY

例えば、

恋のT.K.O:TIme After Time

恋のショック療法:恋のピンチヒッター(Substitute)

Mrタンブリンマン:Love of My Life(これは今回用の演出かな)

恋は最後のフェアリー・テール(Romeo)

 

Romeo

Romeo

  • Mr Big
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

というようにワンコーラス、ワンフレーズを交えながら歌うことで合点いくファンも多いと思います。最も、すかんちROLLY楽曲は大滝詠一ばりに複数の曲の要素が絡んでいるから見つけきれていない元ネタが多いけれども。

 

また、純粋にすかんちファンという目線で楽しいライブでもある。

恋のローリーローラー、Song for a weekのような近年の復活ライブ、ソロライブでも滅多に演奏されない曲もレパートリーに加わっているのは嬉しい限り。

ただ、どれを演奏しても最近のお気に入り曲=おじさんのブルースに繋がる展開、フォーク感があるのは、ROLLYの根底に吉田拓郎がいるからなんだなあと感じた。

 

 

 

すかんちとして披露できる楽曲、そもそも機会は今後多くはないかもしれないが、こういうかたちで演奏してくれるのはとても嬉しい。

ソロでなくとも、Drの小幡ポンプ + ただすけ からなる"ポンすけ"にROLLYが合流したロリポンすけ(2012-3年頃にやったきりになってしまった) としてでも、またすかんち楽曲は日の目を浴びて欲しい。

 

ROLLY楽曲中心なので、恋人はアンドロイド はないけれど、恋のT.K.O「バスに乗った〜」のドクターパートを歌うROLLYを観られるROLLY's ROCK LIFEは必聴・必見ものです。

 

www.rocket-exp.com

 

 

 

【ライブレポ】NIPPON ロマンスポルノ '19 〜神vs神〜 @東京ドーム 190907-08

f:id:kentktk7716:20190916115441j:image

 

デビュー20年を記念した今年のロマポルも"神セトリ"だったーーー

 

2019年9月7日、8日に東京ドームで開催されたNIPPON ロマンスポルノ '19 〜神vs神〜は2日間で異なるセトリを組まれるというもの。

 

サポートメンバーは、 

Dr. 野崎真助さん

Ba. 須長和広さん

Gt. tasukuさん

Key. 皆川真人さん

Mp. nang-changさん

 

出典:

sp.pornograffitti.jp

 

 

 

---セトリ--- 

※()内は晴一さんの使用ギター

DAY 1 (2019/9/7)

  1. プッシュプレイ (Jimmy Wallace Vモデル)
  2. メリッサ (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. THE DAY (Jimmy Wallace Vモデル)
  4. メドレー:ミュージック・アワー 〜 マシンガントーク 〜 ヴォイス 〜 狼 〜 ミュージック・アワー with 本間昭光(Jimmy Wallace Vモデル) 
  5. アポロ with 本間昭光 (白テレキャス
  6. グラヴィティ (アコギ)
  7. Twilight, トワイライト (白テレキャス
  8. Theme of "74ers" (白テレキャス
  9. n.t.  (昭仁弾き語り)
  10. Hey Mama (アコギ、バンドスタイル)
  11. 渦 with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  12. 俺たちのセレブレーション with FIRE HORNS (白テレキャス
  13. ジレンマ with FIRE HORNS (白テレキャス
  14. 愛が呼ぶほうへ with FIRE HORNS (白テレキャス
  15. ラック (Jimmy Wallace Vモデル)
  16. キング&クイーン (白テレキャス
  17. Mugen with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  18. ネオメロドラマティック with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  19. ハネウマライダー (白テレキャス
  20. アゲハ蝶 (ガットギター)
  21. VS (Jimmy Wallace Vモデル)

-アンコール-

  1. オー!リバル (ガットギター)
  2. Before Century 〜 Century Lovers (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. ライラ with 本間昭光 & FIRE HORNS (黒テレキャス

 

 DAY 2 (2019/9/8)

  1. プッシュプレイ (Jimmy Wallace Vモデル)
  2. Mugen (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. THE DAY (Jimmy Wallace Vモデル)
  4. メドレー:ミュージック・アワー 〜 マシンガントーク 〜 ヴォイス 〜 狼 〜 ミュージック・アワー with 本間昭光(Jimmy Wallace Vモデル) 
  5. アポロ with 本間昭光 (白テレキャス
  6. n.t. (バンドスタイル、白テレキャス
  7. Twilight, トワイライト (白テレキャス
  8. Theme of "74ers" (白テレキャス
  9. 瞳の奥をのぞかせて  with NAOTO (昭仁弾き語り)
  10. ウェンディの薄い文字 (白テレキャス、バンドスタイル)
  11. リンク with NAOTO Strings (白テレキャス
  12. サウダージ with NAOTO Strings (レスポール
  13. ジレンマ with NAOTO Strings (白テレキャス
  14. 愛が呼ぶほうへ with NAOTO Strings (白テレキャス
  15. Zombies are standing out (レスポール
  16. サボテン (白テレキャス
  17. ヒトリノ夜 with  NAOTO Strings (Jimmy Wallace Vモデル)
  18. 瞬く星の下で with NAOTO Strings (Jimmy Wallace Vモデル)
  19. ハネウマライダー (白テレキャス
  20. アゲハ蝶 (ガットギター)
  21. VS (Jimmy Wallace Vモデル)

-アンコール-

  1. オー!リバル (ガットギター)
  2. Before Century 〜 Century Lovers (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. ライラ with 本間昭光 & NAOTO Strings (黒テレキャス

 --------------

 

今回はほとんどフライングVがメインでした。

次いで白テレキャス。黒テレキャス(Blackcaster)はライラのみの登場。

  

1. プッシュプレイ

Day1: ステージにサポートメンバーと共に登場し、歌い出しはアカペラ。

Day2: アリーナ中央へ二人で登場、晴一ギターに合わせて歌い出し。

 

2016年のロマポルでもNaNaNaサマーガールをコーラスアレンジで披露していたが、今回のプッシュプレイは言うなれば、星空のディスタンスを演るアルフィーばりの厚み。

近年のポルノは単独弾き語り、ふたりアコースティックだったり、コーラスアレンジも強化されていてとても好きです。

※他バンドで例えて失敬!

 

5周年時、Purple's で初披露されたこの楽曲でスタートするのは感慨深い。

 

両日とも3曲めが終わったところでMC。

SEが流れると紹介とともに登場したのはスペシャルゲストの本間昭光さん。

久々のライブ登場で会場が沸くあたりさすがだと思う一方、最近はテレビ(特に 関ジャム)によく出演するから(知ってはいるけど、何で喜んでるの・・・?)的な反応があったのは面白かった。

 

 

 

 

 

6. グラヴィティ(Day1)

  n.t. (Day2)

グラヴィティ:これまで、この楽曲が演奏される際はGibson Electric Acosticという、エレキの形・弦を張っていながらアコギの音が出るギターがメインでしたが、今回はアコギでの演奏。おそらく初めてではなかろうか。

コードストロークtasukuさんが担当して、晴一さんはメインフレーズ、アルペジオを、という印象。

 

Day2のn.t.もまた久々の披露。

後述するように、Day1は昭仁弾き語りで演奏されていたので、n.t.好きとしては2パターンのアレンジを聴けただけでも既に"神セトリ"でした。

 

 7.Twilight, トワイライト

ポルノのツアーでは長尺のギターソロを差し込むライブアレンジが施される曲が1曲は用意されていることが多いですが、今回はこの曲でした。

"SWITCH"ツアーとは違い、Cメロ後、サビのコードを延長しつつギターソロ〜サビに戻るような構成。

ちなみに、10年前のこの枠は音のない森でした。

 

8. Theme of "74ers"

Twilight, トワイライトの余韻から流れるように、テレキャスで奏でるTheme of "74ers"。 

"OPEN MUSIC CABINET"ツアーでのInterludeや、アルバム内の鉄槌でも使われるように手元のエフェクターでキュルキュル音を演出しているのは今回の特徴でもあるように感じました。

 

演奏時、"74ers"ツアー以降の映像が映し出されていたばかりに、もう一人のスペシャルゲストの登場を期待してしまいました。

 

 

 

 

9. n.t. (Day1)

   瞳の奥をのぞかせて (Day2)

 

Day1のn.t. は「佞言絶つべし、n.t.」として紹介していたのを聞いてはじめて、それが由来として正しかったことを確認できました。

ちなみにこの曲は「ポルノを取り巻く環境が変化していくのに、変われない自分自身のもどかしさ。鬱っぽい頃の曲、そんな大それたもんじゃないけどw」とも解説していたのが印象的。

 

Day2の瞳の奥をのぞかせては2番へうつるところからvio. NAOTO さんが登場したことで会場でもTwitterのTLでも沸いていましたが、10年前の東京ドームで初披露された曲を改めてこんなかたちで演奏されたところもまた"神セトリ"だなと。

 

 

10. Hey Mama (Day1)

      ウェンディの薄い文字 (Day2)

 

ここは晴一ターン。

Day1のHey Mamaはバンドスタイルで、アルバムテイクのアレンジながらカントリーバンド感があって、ポルノの幅の広さを改めて感じた。

ワンコーラスの後に各メンバーのソロ回しがあり、2コーラス目はアウトテイクとなった日本語詞ver. を披露。

オリジナルの英語詞に慣れてしまったばかりに、譜割りも英語詞のほうがしっくり来るなあ、などと。

 

ウェンディの薄い文字ははじめてのバンドスタイルでした。

ここでもギターソロを加えたアレンジが施されており、バンドとして聴くとおしゃれなコード進行だなという発見も。

というかこの曲、急遽カップリングに入れることになって急いで作った曲、とWinding Roadリリース時のインタビューで読んだ気がするが、音域を加味してもすごく歌いづらそうだなと、Hey Mamaの翌日に聴くと思いました。

 

 

M11以降は二組目のスペシャルゲストを招いたアレンジでの披露。

Day1:FIRE HORNS(スガシカオのサポートから結成されたホーンセクション。昭仁さんからも紹介されたように、スガシカオさんのライブを観ていつかポルノでも!と構想を練っていたとのこと)

Day2:NAOTO Strings(言わずも知れたNAOTOさんを中心としたストリングスアンサンブル。バイオリンはじめ弦楽器隊がいると、特にak.homma楽曲は映えるなあとしみじみ。)

 

13. ジレンマ(Day1)

 

ジレンマはほぼ全てのツアー、ライブで演奏されていると言っても過言ではない曲だが、"UNFADED"ツアーから初見ではジレンマとわからないくらいにライブアレンジが強くなっています。

今回はFIRE HORNSとの共演もあってかファンク色が垣間見えた。元ネタはなんだったんだろう。

 

ハネウマライダーアゲハ蝶と続くとそろそろ終盤かな?と感じつつ、本編ラストは

21. VS

ポルノ50作目のシングル、過去と現在の対比、と話題になっていたこの曲。

モニターに歌詞が映し出される演出はこの曲で。

VS自体はオリジナルアレンジでの演奏でしたが、アウトロで聴き慣れたフレーズが聴こえる?からの

あのロッカー まだ闘ってっかな?

両日とも1曲めに演奏されたプッシュプレイ、キーが原曲の1音あげにしていたのはVSに繋げるためだったのだと。

プッシュプレイや、ダイアリー等を彷彿とさせるフレーズが散りばめられていたことも指摘があったが、本編1曲めからラストへの繋がりが感じられる構成にカタルシスを感じた。

 

 

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 本編だけでここまでの感想、気づきがある今回のロマポル。

UNFADEDツアー中に、かつ"神(セトリ)vs神(セトリ)"であると発表されただけに、「ライブ未演奏曲、久しく演奏されいない曲も入ってくるのでは?!」と色めき立ちました。

その期待値でいくと、比較的シングル中心で構成された今回のセトリは(あれ?)と思うところがあったかも知れない。

が、今回初参戦の人でも「ポルノグラフィティのライブとは!」を体験するにふさわしく、それでいて置いてけぼりにしない。

長年参戦してますよ!な人をも飽きさせないアレンジ、スペシャルゲストの登場。

これらを加味しても両日とも"神セトリ"のVSになっていたと思います。

 

 

10月、11月にWOWOWで改めて映像で観るのが楽しみ。

 

 

 

Side by Side - ポルノグラフィティ

Side by Side - ポルノグラフィティ

 

 

パフラヴァに合うナッツ-クルミ vs アーモンド-

自宅で作る料理のレパートリーに、中央アジアおよび周辺地域で食べられるお菓子「パフラヴァ」というものがあります。

 

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ナッツや砂糖を乗せたパイ生地を何層にも重ねて焼く、いわば中央アジアのパイで、

砂糖、はちみつも絡んでくるので焼いている最中は部屋中が甘い香りに包まれます。

 

起源は諸説ある中、トルコやイスラム文化の関わりを指摘する意見があり、その地域圏ではバクラヴァと呼ばれています。

 

参照:

keynoters.co.jp

 

さて、実は私はこのパフラヴァの作り方に関して料理教室を開くこともあるのですが、自宅・教室ともに普段はクルミを使って焼いています。

 

参考にしているレシピはクルミを使っていて、かつ現地(カザフスタン)のマーケットで見かけた際や参考資料を読んだ際もそうだったのでパフラヴァ=クルミのイメージが強いのですが、料理教室中「他のナッツを使うと味は変わりますか?」と聞かれました。

 

何度も作っていますがクルミしか使用してこなかったので今回、思い切ってアーモンドに取り換えて作ってみました。

 

 

クルミを使ったパフラヴァ:

 

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・甘みがでる

・焼き上がりサクッと、冷めるとヌガー感(のっぺり、心地よい噛みごたえの意)がある

 

アーモンドを使ったパフラヴァ:

 

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・すっきりとした甘み

・焼き上がりはサクッとするが、冷めた時にヌガー感は出づらい

 

 

何れにせよ甘みがあることは間違いなく、見た目に反し一口(1ピース)あたりの満足感が大きいことに変わりはありません。

しっかりした噛みごたえもあるので、パフラヴァとしての特徴がクルミにせよアーモンドにせよ失われませんでした。

 

ただ、冷めた時のヌガー感...この感覚を伝えるのが難しいのですが、温度が下がったためサクッと感の代わりにキャラメルのような心地よいかたさ、ちょっとお下品な言い方をすると歯につくような感じ、これもまた魅力なのですが、それがアーモンドにすると減退するな、という印象を受けました。それぞれのナッツの成分がどう作用しているのかは、料理科学に明るい人に聞いてみたいです。

 

ちなみにヌガー(ヌガークラッセ)もまたクルミやアーモンドを使い、パフラヴァ同様にアラブ文化に起源を持つようです。ロシアや中央アジアでも食べられる、ハルヴァがその親戚にあたります。

 

ということで個人的にはクルミを使ったパフラヴァが好み、タイトルに倣うと"勝ち"とします。

またパフラヴァの料理教室を開くときは、引き続きクルミを使ったレシピでご案内しようと思います。

(各種料理教室の告知はTwitterで発信していく予定です)