物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

記憶を思い起こす時の五感について

記憶や思い出を辿る時に、五感を刺激すると呼び起こしやすいという話をよく聞く。

ふいに食べたものの味や匂いで何かを思い出したり、映画やドラマなどで記憶を無くした人に写真を見せて回復を図るシーンがあったり。

 

敬愛するポルノグラフィティ新藤晴一さんの自著の中では、下記のような言及があった。

 

これまで僕が訪れた国を思い出すとき、始めに空港の空気の匂いを手がかりにすると、すんなりと記憶の糸をたぐっていける。単純に匂いということではないのかもしれないが、空気感とかを含めた雰囲気も匂いと表現するとして。

 

 

自宅にて

自宅にて

 

 

これを当時小学生の私は愛読していたのだから、匂い(アロマとか香水)に興味を持ち出したのもこの頃かもしれない。

 

この話にも共感するけど、個人的には音で思い出したりすることが多い。

例えば、これ。

 

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日本だとiPhoneユーザーのほうが多いだろうから馴染みがないかもしれないけど、サムスンスマホの着信音。

 

アメリカにいたとき、サムスン製のスマホユーザーが本当に多くて、クラスルームにいても、図書館にいても、よくこの着信音を耳していたから留学生活を思い出す。

というか、日本はスクショのシャッター音にすらきを使うくらいにマナーモードもしくはボリュームをしぼらないといけない風潮だけど、アメリカ、少なくとも自分が訪れた範囲では図書館のような静粛な場だろうと、電車内であろうと着信音は鳴り響いていた。

 

こういうサウンドエフェクト的なもので記憶を辿ることもあるし、音楽にイメージが染み付いていることも多い。そういう人のが多いんじゃないかな。

  

All About That Bass

All About That Bass

  • provided courtesy of iTunes

 

ちょうど流行ってたっていうのもあるだろうけど、留学先のカフェテリアにあるテレビチャンネル(日本でいう、スペースシャワーTVのような)やラジオチャンネルでよく流れていたから、この曲が流れるとキャンパスやカフェテリアのイメージが思い浮かぶ。

 

サビのところ、恋のマジックポーションに似てるな〜、いやでもアメリカ人が知ってるわけないから、それで言ってたらベイシティローラーズのほうかな〜などと懲りずに考えていたからなおさら。

 

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キャンパスでの思い出といえば、よくイベントごとに準備して盛大に祝っていたな。

日本でもよくやるハロウィーンやクリスマスもそうだし、新入生歓迎だとか誰かの誕生日だとか、とにかく祝う、ってことに余念がない。

 

 

Wake up, Wake Up

Wake up, Wake Up

  • Matt Wertz
  • ホリデー
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

  

 

Cold December Night

Cold December Night

  • provided courtesy of iTunes

 

 

日本のクリスマスは竹内まりや山下達郎が無意識的に刷り込まれているし、まあそれを差し置いても有名どころのクリスマスソングしか知らなかったから、キャンパスでの準備の時に誰かが流していたこういう曲は、具体的にどの建物のどの辺りにいた時に流れてたな、と細部まで思い出せる。

ここでこの曲を知ったんだ、というふうに。

  

Cry Cry Cry

Cry Cry Cry

  • Nicole Atkins
  • ロック
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

 

この曲なんかは、ハリウッドに行った時に訪れたモールの中にあったBody Shopみたいなお店の中で流れてたのを覚えている。

そういう具合に、曲+場所の組み合わせで記憶していることが多いな。

 

 

州によって文化が違うことはわかっていたけれど、特にニューヨークはエリアによって音楽もファッションも異なってくる街だった。

Empire State Buildingのあるマンハッタンと、Rough Tradeのあるブルックリンはぜんぜん違う。極端な例えだけど。

  

 

When I First Kissed You

When I First Kissed You

  • エクストリーム
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

どちらかというとマンハッタンのほうが好きで、エクストリームのこの曲のイメージ。あまり友達の間で話題にならない曲だが、個人的にはMore Than Wordsに次いで好き。

 

マンハッタンは1週間近く滞在して、朝から夜まで街を歩いたけど夜が綺麗だったという記憶のほうがよく残っている。クリスマスとNew Year's Dayのシーズンだったから、というのもあるけれど。

  

 

Stay Awhile

Stay Awhile

  • provided courtesy of iTunes

 

逆にブルックリンだとShe and Himのイメージ。

別にニューヨークとは関係のないふたりだけど、Rough Tradeで見つけてCD買ったから、ってことで。ズーイーデシャネルの声が古き良き時代のアメリカンポップスって感じで、いつどこで聴いてもアメリカを思い出してしまうので、アルバム全部持ってるけどなかなか気軽に聴けないカルマを背負っているのである。

 

 

 

ラスベガスに行ったときは、宿泊先ではないけれど有名なホテルだったり、モールだったり、観る演目はなくてもシアターへ潜り込んだりしていた。無銭で鑑賞してた、という意味ではない。  

 

 

It Ain't Over 'Til It's Over

It Ain't Over 'Til It's Over

  • provided courtesy of iTunes

 

噴水で有名なベラージオの中で流れていた曲。

レニクラってゴリゴリなロックのイメージがあったから、調べるまでこんな曲も書いているなんて知らなかった。

未だにこの曲を聴くとラスベガスを思い出すし、ラスベガスのことを考えるとこの曲が脳内再生される。

 

 

、、

、、、 

そんな具合に、五感と記憶って密接なんだなあと思いました。

仰々しいタイトルの割に、ほとんど聴覚、しかも例のごとくこの曲良いよね話になってしまいました。

今回は主にI miss USAな内容になってしまったが、人と曲が結びついている例も多くて、教えてもらった曲とかバンドのその人の思い出が染み付いていることもある。

なんかそういう感じの歌詞が昔の歌にあったな。。

 

 

今日の結論は、SoundHoundで検索すると曲名に加えて日付・時間も記録されるし、あの時あの曲と過ごした、って記憶が残るから積極的に使っていこうということです。