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物書きのリハビリ

多趣味なもので、トピックはあちらこちらに飛びます。それだけ自由な文章を書いているということで、お付き合いいただきたく。

実際のところ、広告代理店ってなにやってるの?

書店に行くと、ビジネス書籍コーナーには「広告」のブースがある。

ノウハウや事例集はもちろん、「広告代理店への就職の仕方」的な本も多く立ち並んでいます。

 

新卒の人気企業ランキングをみると、日本の2大広告代理店は相変わらず上位にいますね。

2017年卒 就職希望・人気企業ランキング|キャリタス就活2017|新卒・既卒学生向け就職活動・採用情報サイト

 

ところで広告代理店ってなにやってるんだろう。

学生時代、周りには広告業界志望者は多かったし、勤務経験のある教授の講義なんかも出席したことがある。

「有名人と関わりながら、多くの人に見てもらえるものをつくって、社会に影響を与えられる仕事ができる・・・」

 

実際のところどうなのよ、ということで代理店に勤めている友人にどんな仕事してるの、1日のスケジュール教えてよ、って聞いてみました。

 

今回会ったのは、最近なにかと「ホット」なネット広告の部門にいる友人です。

 

【なにやってるの?】

ネット広告の出稿、管理、報告。

「ネット広告」ってざっくりしてるね、と聞くと、

 

ネットで検索するとサイト名以外に『○○を買うなら××(サイト名)』みたいな文章あるでしょ?あれとか、サイト内で追っかけてくる画像とか。ああいうのの文章を考えたりつくったり

 

とのこと。大雑把だけど、まあなるほど、って感じ。

 

 

【1日のスケジュール】

8:30 出勤

早めに出社して、一息ついてからデータチェック、広告の配信状況をみる。

定時は9:30だが、早めに出社している社員は多いとのこと。

同期はもちろん、先輩も来ているらしい。

レックス制の私からすると、お早い出社だと感じるが、(後述するが)集計作業とかレポート出力に時間がかかるので、早めに着手しておきたいのが理由なんだと。

 

 

10:00 レポート作成

朝から頑張っていたデータ集計も終わり、外注先からのレポートが届き始めるのがこのあたりの時間。やることが多い分、外注先と分業しているのが基本らしい。

ここでは、広告の運用をしているいわゆる「管理画面」(このはてなブログなんかでも記事を書いたりアクセス数を確認できるように、ネット広告にも同じものがある)の数値と、代理で集計してもらったレポートの数字が正しいかの確認を行う。

(わざわざ再確認するの?)と思ったが、まあ誰でもミスがあり得るし、直近でも某社の数字絡みの報道があったからそのあたりはピリピリしているらしい。なるほど。

 

 

11:00 分析作業

数字が正しいことを確認したら、どうしてそういう数字の推移をしたのか分析を行う。

いわゆる「4マス」と呼ばれるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌と比較すると、正確かつ即座に広告の出稿状況、配信先、どんなキーワードで検索されたか、などといったデータが出るとのこと。すごい。

こんなに詳細な情報まで出力できるとごまかしが利かないし、なにぶん「運用」だから上手い・下手が出るね、って聞いたらやっぱり、それなりにプレッシャーはあるらしい。

クライアントを納得させられる分析をしたうえで、じゃあ今日はこういう調整をします、と報告する。

 

 

12:00  ランチ

さすがにランチくらいはゆっくりするでしょ、と思っていたけどやはり時間単位で数字を見る世界。パンを片手に作業することもあるし、食べないこともあるとのこと。

株やってるわけでもないし、そんな頻繁にウォッチするのかと驚いた。

 

どちらかというと、レポートの提出期限は決まっているし、やることも多い

 

う〜ん。。

 

 

13:00 運用(開始、停止、調整)

ところで「運用」って言葉、よく使うけどどういうこと?

 

ざっくりいうと、広告ごとに予算が決まっていて、その中でどれくらい配信するかを決める。さっき集計したデータを見て、ユーザーの購買行動につながった広告は多めに出るようにするし、逆に悪いものの配信量を落とす。そういう判断を毎日している

 

なるほど、ランダムに広告って出ている訳ではないのか。

この「購買行動」は、例えばクライアントのサイトで資料請求をしたり、商品を買ったり、会員登録をしたり、といった「ゴール」を指すという。

そう考えると、「4マス」よりシンプルですね。広告を出して、ゴールしたかがわかる。ゴールへの効率の良い広告を多めに出して、悪いのは減らす。ある意味ちゃんと広告してる。でもあの邪魔くさいバナー広告はどうにかしてくれ。

 

 

14:00  定例会に出席

メールでも毎日、あるいは毎週レポートで報告しているというが、もちろん対面して報告することあるのだとか。

ここで入念な打ち合わせをして、今後の方針を決めていく。

ネット広告の歴史はまだ浅いこともあって、「完全にお任せです」と結果に応じて予算だけ提示してくれるクライアントもいれば、「なんでこんな推移になってるんですか。広告はちゃんと出てるんですか」的に、鋭く突っ込みをいれてくるクライアントもいるそう。このあたりのネットリテラシーの差で、報告の仕方(主に表現)が変わってくるのが難しいという。

 

 

16:00  施策の実施

普段使う検索エンジンGoogleかYahooくらいだけど、「広告を表示させる」媒体は無数にあるという。よく考えたら、ストーカーのごとく追いかけてくるバナー広告も、出現方法がいろいろあるな。

広告の出し方も違えば、必要な準備も違うという。

できることももちろん違うし、アプローチできるユーザーも違うというから大変な話だ。

 

 

17:00  ミーティング

でた、ミーティング。

ここではチームごとの報告だったり、それぞれの状況をシェアすることで自分たちのチームにも役立てようという目的らしい。

さすがデジタル系の会社だけあって、ダラダラとせずきっちり時間どおりに終わらせるのだと。

 

 

18:00  資料作成

どんだけ資料作ってるんだ。

クライアントごとに提出するものが違うので、複数案件あるとまたデータ集計して、レポートを作って、次にやることをまとめて、の繰り返し。数学苦手には世知辛いですな。

 

 

23:00くらい 退社

いきなり時間が飛んだが、上記の通り資料作成が多く、また詳細なデータが出せてしまうがために齟齬がないよう打ち合わせを重ねていくからこれくらいの退社時間になるそうだ。

なにぶん、集計対象が違えば分析内容も変わる(当たり前だけど)ので、このあたりは慎重になるという。

退社時間が「くらい」なのは、日によってやることは変わるし、クライアントから連絡があれば対応しなければいけないし、「詳細なデータをすぐ出せるのは便利な一方、やることは際限なく増える」のが大変なんだとか。

 

 

 【悩み】

・気が休まらない

なにぶん、「管理画面」でボタンをポチッとするだけで広告が出たりストップしたりするから間違えてないか?みたいなのは日々、気になるらしい。

休みの日は配信しない方針ならば、ちゃんと出てないか?を前日に設定確認するし、一応休日にも見るという。ほ〜。

 

・ネットで触れるものを広告視点で見てしまう

GoogleTwitterFacebookも、言って見れば広告収益でやっている。

だから、ああいうところに出てくる広告は気になるし、アップデートされたら自分のクライアントに活用できないか?と考えてしまうらしい。大変やな。

 

 

、、

、、、 

こう見ると、広告代理店といえど一般的な営業職の人と変わらない点も散見されるが、デジタルな仕事というだけあって「今すぐ」できてしまうことが利点にも欠点にもなるそうだ。

ノマドワーカーとかフリーランスが生まれやすい一方、悪くいえばPCさえあれば仕事ができてしまう(=自宅や土日の境がなくなる)んだなと思った。

PCの仕事なんだから自動化できないか、とも思うけれど細かい設定は人間じゃないと確認できないところがあるし、バランスが難しいのね。

仮にできたとしても、「最近の大学生はデスクトップPCを使わない」なんて言われるくらいに、若い人ですらPCスキルに差が出始めているというのだから、結局は個人の知識量や経験値がモノをいう世界なんだろうな。業務量がどうのって話もあるけれど。

エクセルなんて大学で使わなかったしな、すぐ覚えられるかどうかもセンスかな。

toyokeizai.net

 

 

と、ここまでは 

「有名人と関わりながら、多くの人に見てもらえるものをつくって、社会に影響を与えられる仕事ができる・・・」

要素のうち「有名人と関わりながら」の部分はなかった。

やっぱり部署によるんだろうね。

運用はやるけど、広告に使う画像はデザイナーが担当したり、その「有名人」とのセッティングは撮影班がやったり。一般人が経験しないような仕事やったら教えて、って言っといた。

 

今回は仕事の話を聞いてみたけど、今度会った時は「飲み会ってやっぱり派手なの?」みたいなところの真相に迫ってみたい。

 

 【余談】

煽り文章書かせたら、イケダハヤトはピカイチですね。

www.ikedahayato.com