物書きのリハビリ

文章の練習と備忘録

#DISPATCHERS ポルノグラフィティに対して挑戦的だった

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ポルノグラフィティのVo. 岡野昭仁によるソロ配信ライブ DISPATCHERS が開催された。

オンライン開催かつアーカイブも4/14まであるので、ネタバレ前提で感想を書き留めておこうと思う。

 

◆SETLIST

M01 ROLL (ポルノグラフィティ)
M02 Zombies are standing out (ポルノグラフィティ)
M03 愛なき・・・ (ポルノグラフィティ)
M04 白日 (King Gnu)
M05 優しさ (藤井風)
M06 One more time,One more chance (山崎まさよし)
M07 空も飛べるはずスピッツ
M08 Aokage(ポルノグラフィティ
M09 旅せよ若人(Fairlife)
M10 ワインレッドの心 (安全地帯)
M11 だから僕は音楽をやめた (ヨルシカ)
M12 丸の内サディスティック (椎名林檎 )
M13 真夜中のドア〜Stay With Me (松原みき)
M14 未来予想図Ⅱ (DREAMS COME TRUE)
M15 Shaft of Light
M16 光あれ 

 

※スタッフレポートより

sp.pornograffitti.jp

 

 

M01はルーパーを使って、M03までソロで弾き語りスタイル。

M04-M06はポルノグラフィティ本体でもアレンジャー、およびサポートギタリストとして参加しているtasukuも参加。

M07-08は公園、M09-10はレストランバーへ場面が変わり、再びソロの弾き語り。

M11から再びtasukuも参加し、二人体制での演奏。

 

というようにポルノ本体でもないような、ライブハウス⇨屋外⇨屋内(レストラン)⇨ライブハウス、と変則的な場面転換の収録ライブであった。

確かに、事前告知では「配信LIVE」とあるだけで生ライブなのか?10年ほど前のラジオ企画(LIVE IT UP)的なバンドスタイルなのか?などには言及されていなかった。

 

今回はソロプロジェクトのためにカバーが中心で、Twitterでもトレンド入りしていたのが、それを踏まえてもかなり挑戦的な試みだったと思う。

 

セットリストの半分はサポートのtasukuはギタリストとして参加するに留まらず、バッキングトラックも作り込んでいたこともあって、2人とは思えないほど音の厚み、世界観が構築されていた。

 

これまで、「ポルノグラフィティ」として演奏される際はバンドスタイルを除くと

岡野昭仁 Vo × 新藤晴一 A.Gt

岡野昭仁 Vo&A.Gt × 新藤晴一 A.Gt

岡野昭仁 Vo&A.Gt × 新藤晴一 E.Gt

 という、アコースティック編成であった。

Tamaもいる3人時代でも A.Ba、E.Baという違いのみで基本同様

 

それに対し、今回の「岡野昭仁 Vo (一部A.Gt)× tasuku E.Gt (一部A.Gt)+ Backing Track」という編成。

これはもう、二人だけでもある意味、世界観を構築できることを証明したことになるのだが、それを「ソロ」でやってしまったという点である。

 

デビュー時の「バンドと呼べなくもない」編成だった頃からもバンドスタイルにこだわっているポルノグラフィティ、ゆえにオリジナルメンバーで演奏する場合はアコースティックにならざるをえなかったのに、「二人だけでも」カバー曲の本家レベルの演奏ができてしまった、それ以上に「岡野昭仁」としての世界観を見せつけられてしまった。

 

これ自体はすごく良いアレンジだったし、普段と変わらずMCの緩さと演奏時の迫力の緩急もある素晴らしいライブだった。

ただ、アレンジャー・スタジオミュージシャンとしてアレンジ力、トラックメイキングに強みのあるtasukuを、オリジナルメンバーである新藤晴一と同じ「ギタリスト」という立ち位置において今回の構成に挑戦・披露してしまったことは、ポルノグラフィティに対してかなり挑戦的だったなと。

 

バンドスタイルでのツアーへの風当たりはもちろん、オンライン配信にしても従来以上に準備に手間暇かかる昨今、これを見てしまったポルノグラフィティファンは単なるアコースティック編成だけでは満足できないし(もちろん、そのほうが合う曲もある)、

バンドでのパフォーマンスへのハードル(期待値)もかなり高くなったと感じる。

 

ライブ終盤のMCで「(ソロでの経験を)ポルノグラフィティに還元する」と語っていた。

 

これからもポルノとして新曲やライブ、新しい試みでファンを楽しませてくれるだろう。

それにおいて、バンド:ポルノグラフィティが、オリジナルメンバーのみのポルノグラフィティが、今後どんなパフォーマンスを仕掛けてくるのかとても楽しみになるソロライブであった。

※勢い重視で敬称略で失礼しました

【必聴】ROLLY's ROCK LIFEは洋楽ファンこそ楽しめる

10月下旬、すかんちのメンバー:ドクター田中が亡くなったという報道があった。

最後に演奏するドクターを、すかんちとしてのドクターを目にしたのは2018年に新木場Studio Coastで開催された、SPARKS GO GO主催のSHINKIBA JUNCTIONだった。

 

ドクターもなかなか情報の少ない人で、ミュージシャン仲間や関係者のツイート、ブログで言及された時くらいしか近況がわからなかった。

DVD化されているすかんち復活ライブ(AMAZING SCANCH)内のMCやインタビューでは

ROLLYが"まだまだ行くぜ"というたびに(みんなはいいけど僕はあと1年・・・)と思っていた。(このDVDの)収録でも弱気なことを喋ってしまった。でも今日やってみて、まだまだイケるわ。みんないなくなっても僕一人でもすかんちやってるわ」

的なことを話していただけに・・・。

5ch (2ch)を初めネットで散見される情報から察するに体調自体は万全でないことが伺えたが(先述のDVDでは「Shima-changとは違うけど、僕も脳内出血で倒れていた」と語っていた)、あまりにも突然の訃報で残念でならない。

ご冥福をお祈りいたします。

 

AMAZING SCANCH

AMAZING SCANCH

 

 

 

---

9月末に発売された、DVD:ROLLY's ROCK LIFEを観ました。

2019年2月に、「これまで発表したシングル・アルバム・提供してきた楽曲の中から」「ROLLY一人、アコギ一本」で演奏するテーマのもと実施されたライブの模様。

 

ROLLY好きな人なら、(これは言わずもがなだが)洋楽が好きな人ならば一見すべき内容でした。

 

<<収録曲>>
01 スローソンの小屋(すかんち/1990年)
02 Honeyすかんち/1990年)
03 恋のT.K.O. (すかんち/1990年)
04 恋のショック療法(すかんち/1990年)
05 恋のローリーローラー(すかんち/1991年)
06 Song for a week(すかんち/1991年)
07 怪傑!笑い仮面(すかんち/1991年)
08 恋のローラースケート(すかんち/1992年)
09 甘い誘惑(THE MANJI/2008年)
10 あなたが好き(ROLLY/2009年)
11 歯ぎしりが止まらない(THE MANJI/2009年)
12 奇妙な隣人(THE MANJI/2009年)
13 ROLLY HORROR SHOW(すかんち/1993年)
14 Mrタンブリンマン(すかんち/1993年)
15 恋は最後のフェアリー・テール(すかんち/1994年)
16 うそつき天国(すかんち/1994年)
17 21世紀のラヴァーズ(21st Centry Stars/ 1996年)
18 宇宙のMON DIEU(MEG/2013年)
19 そら豆の詩(ROLLY/1993年)
20 アヴェマリア

www.rocket-exp.com

 

 

発売直前、スタッフTwitterからは完奏しきっていないいない曲もあるのでご了承ください、と事前告知があったが、ROLLYの特にソロライブに足を運んだことがある人ならわかるように、MCで話に花が咲き(おそらく本来のセトリにはないであろう)曲の演奏が始まったり、それ起点のセッションが本編への導入になったり、ということが多々あるので、そういうことだろうなと思っていました。

 

 

例えば1曲めのスローソンの小屋。

アコギ1本ながら、DADGADチューニングで登場。

この曲の元ネタのひとつがLed ZeppelinのBlack Mountain Sideであるように、もはや"スローソンの小屋"としての演奏より、元ネタのほうが割合的には多いような。

 今や日本のアーティストでここまで大々的にDADGADを弾きこなす、演奏する、をやっているのはROLLYだけじゃなかろうか。

 

 

 

Black Mountain Side

Black Mountain Side

  • provided courtesy of iTunes

 

 

ここから、すかんち楽曲が続いていきますが

「自分の曲は演奏し飽きているから」

「(楽曲リストは山のようにあるが)時間的に・・・」

と演奏しきる曲もあれば1番だけ、途中まで、の曲もある自由な構成。

 中には演奏途中に解説が入ったり、「このコード進行がいいんだよね〜」みたいな語りが入って中断したり、一筋縄ではいかないなと思った。

 

そんな中、すかんちファン、ないしROLLYファンならではの楽しみ方ができるのが今回のライブ。

スローソンの小屋がほぼBlack Mountain Sideだったように、元ネタ、オマージュ元を明かしながら演奏していくROLLY

例えば、

恋のT.K.O:TIme After Time

恋のショック療法:恋のピンチヒッター(Substitute)

Mrタンブリンマン:Love of My Life(これは今回用の演出かな)

恋は最後のフェアリー・テール(Romeo)

 

Romeo

Romeo

  • Mr Big
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

というようにワンコーラス、ワンフレーズを交えながら歌うことで合点いくファンも多いと思います。最も、すかんちROLLY楽曲は大滝詠一ばりに複数の曲の要素が絡んでいるから見つけきれていない元ネタが多いけれども。

 

また、純粋にすかんちファンという目線で楽しいライブでもある。

恋のローリーローラー、Song for a weekのような近年の復活ライブ、ソロライブでも滅多に演奏されない曲もレパートリーに加わっているのは嬉しい限り。

ただ、どれを演奏しても最近のお気に入り曲=おじさんのブルースに繋がる展開、フォーク感があるのは、ROLLYの根底に吉田拓郎がいるからなんだなあと感じた。

 

 

 

すかんちとして披露できる楽曲、そもそも機会は今後多くはないかもしれないが、こういうかたちで演奏してくれるのはとても嬉しい。

ソロでなくとも、Drの小幡ポンプ + ただすけ からなる"ポンすけ"にROLLYが合流したロリポンすけ(2012-3年頃にやったきりになってしまった) としてでも、またすかんち楽曲は日の目を浴びて欲しい。

 

ROLLY楽曲中心なので、恋人はアンドロイド はないけれど、恋のT.K.O「バスに乗った〜」のドクターパートを歌うROLLYを観られるROLLY's ROCK LIFEは必聴・必見ものです。

 

www.rocket-exp.com

 

 

 

【ライブレポ】NIPPON ロマンスポルノ '19 〜神vs神〜 @東京ドーム 190907-08

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デビュー20年を記念した今年のロマポルも"神セトリ"だったーーー

 

2019年9月7日、8日に東京ドームで開催されたNIPPON ロマンスポルノ '19 〜神vs神〜は2日間で異なるセトリを組まれるというもの。

 

サポートメンバーは、 

Dr. 野崎真助さん

Ba. 須長和広さん

Gt. tasukuさん

Key. 皆川真人さん

Mp. nang-changさん

 

出典:

sp.pornograffitti.jp

 

 

 

---セトリ--- 

※()内は晴一さんの使用ギター

DAY 1 (2019/9/7)

  1. プッシュプレイ (Jimmy Wallace Vモデル)
  2. メリッサ (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. THE DAY (Jimmy Wallace Vモデル)
  4. メドレー:ミュージック・アワー 〜 マシンガントーク 〜 ヴォイス 〜 狼 〜 ミュージック・アワー with 本間昭光(Jimmy Wallace Vモデル) 
  5. アポロ with 本間昭光 (白テレキャス
  6. グラヴィティ (アコギ)
  7. Twilight, トワイライト (白テレキャス
  8. Theme of "74ers" (白テレキャス
  9. n.t.  (昭仁弾き語り)
  10. Hey Mama (アコギ、バンドスタイル)
  11. 渦 with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  12. 俺たちのセレブレーション with FIRE HORNS (白テレキャス
  13. ジレンマ with FIRE HORNS (白テレキャス
  14. 愛が呼ぶほうへ with FIRE HORNS (白テレキャス
  15. ラック (Jimmy Wallace Vモデル)
  16. キング&クイーン (白テレキャス
  17. Mugen with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  18. ネオメロドラマティック with FIRE HORNS (Jimmy Wallace Vモデル)
  19. ハネウマライダー (白テレキャス
  20. アゲハ蝶 (ガットギター)
  21. VS (Jimmy Wallace Vモデル)

-アンコール-

  1. オー!リバル (ガットギター)
  2. Before Century 〜 Century Lovers (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. ライラ with 本間昭光 & FIRE HORNS (黒テレキャス

 

 DAY 2 (2019/9/8)

  1. プッシュプレイ (Jimmy Wallace Vモデル)
  2. Mugen (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. THE DAY (Jimmy Wallace Vモデル)
  4. メドレー:ミュージック・アワー 〜 マシンガントーク 〜 ヴォイス 〜 狼 〜 ミュージック・アワー with 本間昭光(Jimmy Wallace Vモデル) 
  5. アポロ with 本間昭光 (白テレキャス
  6. n.t. (バンドスタイル、白テレキャス
  7. Twilight, トワイライト (白テレキャス
  8. Theme of "74ers" (白テレキャス
  9. 瞳の奥をのぞかせて  with NAOTO (昭仁弾き語り)
  10. ウェンディの薄い文字 (白テレキャス、バンドスタイル)
  11. リンク with NAOTO Strings (白テレキャス
  12. サウダージ with NAOTO Strings (レスポール
  13. ジレンマ with NAOTO Strings (白テレキャス
  14. 愛が呼ぶほうへ with NAOTO Strings (白テレキャス
  15. Zombies are standing out (レスポール
  16. サボテン (白テレキャス
  17. ヒトリノ夜 with  NAOTO Strings (Jimmy Wallace Vモデル)
  18. 瞬く星の下で with NAOTO Strings (Jimmy Wallace Vモデル)
  19. ハネウマライダー (白テレキャス
  20. アゲハ蝶 (ガットギター)
  21. VS (Jimmy Wallace Vモデル)

-アンコール-

  1. オー!リバル (ガットギター)
  2. Before Century 〜 Century Lovers (Jimmy Wallace Vモデル)
  3. ライラ with 本間昭光 & NAOTO Strings (黒テレキャス

 --------------

 

今回はほとんどフライングVがメインでした。

次いで白テレキャス。黒テレキャス(Blackcaster)はライラのみの登場。

  

1. プッシュプレイ

Day1: ステージにサポートメンバーと共に登場し、歌い出しはアカペラ。

Day2: アリーナ中央へ二人で登場、晴一ギターに合わせて歌い出し。

 

2016年のロマポルでもNaNaNaサマーガールをコーラスアレンジで披露していたが、今回のプッシュプレイは言うなれば、星空のディスタンスを演るアルフィーばりの厚み。

近年のポルノは単独弾き語り、ふたりアコースティックだったり、コーラスアレンジも強化されていてとても好きです。

※他バンドで例えて失敬!

 

5周年時、Purple's で初披露されたこの楽曲でスタートするのは感慨深い。

 

両日とも3曲めが終わったところでMC。

SEが流れると紹介とともに登場したのはスペシャルゲストの本間昭光さん。

久々のライブ登場で会場が沸くあたりさすがだと思う一方、最近はテレビ(特に 関ジャム)によく出演するから(知ってはいるけど、何で喜んでるの・・・?)的な反応があったのは面白かった。

 

 

 

 

 

6. グラヴィティ(Day1)

  n.t. (Day2)

グラヴィティ:これまで、この楽曲が演奏される際はGibson Electric Acosticという、エレキの形・弦を張っていながらアコギの音が出るギターがメインでしたが、今回はアコギでの演奏。おそらく初めてではなかろうか。

コードストロークtasukuさんが担当して、晴一さんはメインフレーズ、アルペジオを、という印象。

 

Day2のn.t.もまた久々の披露。

後述するように、Day1は昭仁弾き語りで演奏されていたので、n.t.好きとしては2パターンのアレンジを聴けただけでも既に"神セトリ"でした。

 

 7.Twilight, トワイライト

ポルノのツアーでは長尺のギターソロを差し込むライブアレンジが施される曲が1曲は用意されていることが多いですが、今回はこの曲でした。

"SWITCH"ツアーとは違い、Cメロ後、サビのコードを延長しつつギターソロ〜サビに戻るような構成。

ちなみに、10年前のこの枠は音のない森でした。

 

8. Theme of "74ers"

Twilight, トワイライトの余韻から流れるように、テレキャスで奏でるTheme of "74ers"。 

"OPEN MUSIC CABINET"ツアーでのInterludeや、アルバム内の鉄槌でも使われるように手元のエフェクターでキュルキュル音を演出しているのは今回の特徴でもあるように感じました。

 

演奏時、"74ers"ツアー以降の映像が映し出されていたばかりに、もう一人のスペシャルゲストの登場を期待してしまいました。

 

 

 

 

9. n.t. (Day1)

   瞳の奥をのぞかせて (Day2)

 

Day1のn.t. は「佞言絶つべし、n.t.」として紹介していたのを聞いてはじめて、それが由来として正しかったことを確認できました。

ちなみにこの曲は「ポルノを取り巻く環境が変化していくのに、変われない自分自身のもどかしさ。鬱っぽい頃の曲、そんな大それたもんじゃないけどw」とも解説していたのが印象的。

 

Day2の瞳の奥をのぞかせては2番へうつるところからvio. NAOTO さんが登場したことで会場でもTwitterのTLでも沸いていましたが、10年前の東京ドームで初披露された曲を改めてこんなかたちで演奏されたところもまた"神セトリ"だなと。

 

 

10. Hey Mama (Day1)

      ウェンディの薄い文字 (Day2)

 

ここは晴一ターン。

Day1のHey Mamaはバンドスタイルで、アルバムテイクのアレンジながらカントリーバンド感があって、ポルノの幅の広さを改めて感じた。

ワンコーラスの後に各メンバーのソロ回しがあり、2コーラス目はアウトテイクとなった日本語詞ver. を披露。

オリジナルの英語詞に慣れてしまったばかりに、譜割りも英語詞のほうがしっくり来るなあ、などと。

 

ウェンディの薄い文字ははじめてのバンドスタイルでした。

ここでもギターソロを加えたアレンジが施されており、バンドとして聴くとおしゃれなコード進行だなという発見も。

というかこの曲、急遽カップリングに入れることになって急いで作った曲、とWinding Roadリリース時のインタビューで読んだ気がするが、音域を加味してもすごく歌いづらそうだなと、Hey Mamaの翌日に聴くと思いました。

 

 

M11以降は二組目のスペシャルゲストを招いたアレンジでの披露。

Day1:FIRE HORNS(スガシカオのサポートから結成されたホーンセクション。昭仁さんからも紹介されたように、スガシカオさんのライブを観ていつかポルノでも!と構想を練っていたとのこと)

Day2:NAOTO Strings(言わずも知れたNAOTOさんを中心としたストリングスアンサンブル。バイオリンはじめ弦楽器隊がいると、特にak.homma楽曲は映えるなあとしみじみ。)

 

13. ジレンマ(Day1)

 

ジレンマはほぼ全てのツアー、ライブで演奏されていると言っても過言ではない曲だが、"UNFADED"ツアーから初見ではジレンマとわからないくらいにライブアレンジが強くなっています。

今回はFIRE HORNSとの共演もあってかファンク色が垣間見えた。元ネタはなんだったんだろう。

 

ハネウマライダーアゲハ蝶と続くとそろそろ終盤かな?と感じつつ、本編ラストは

21. VS

ポルノ50作目のシングル、過去と現在の対比、と話題になっていたこの曲。

モニターに歌詞が映し出される演出はこの曲で。

VS自体はオリジナルアレンジでの演奏でしたが、アウトロで聴き慣れたフレーズが聴こえる?からの

あのロッカー まだ闘ってっかな?

両日とも1曲めに演奏されたプッシュプレイ、キーが原曲の1音あげにしていたのはVSに繋げるためだったのだと。

プッシュプレイや、ダイアリー等を彷彿とさせるフレーズが散りばめられていたことも指摘があったが、本編1曲めからラストへの繋がりが感じられる構成にカタルシスを感じた。

 

 

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 本編だけでここまでの感想、気づきがある今回のロマポル。

UNFADEDツアー中に、かつ"神(セトリ)vs神(セトリ)"であると発表されただけに、「ライブ未演奏曲、久しく演奏されいない曲も入ってくるのでは?!」と色めき立ちました。

その期待値でいくと、比較的シングル中心で構成された今回のセトリは(あれ?)と思うところがあったかも知れない。

が、今回初参戦の人でも「ポルノグラフィティのライブとは!」を体験するにふさわしく、それでいて置いてけぼりにしない。

長年参戦してますよ!な人をも飽きさせないアレンジ、スペシャルゲストの登場。

これらを加味しても両日とも"神セトリ"のVSになっていたと思います。

 

 

10月、11月にWOWOWで改めて映像で観るのが楽しみ。

 

 

 

Side by Side - ポルノグラフィティ

Side by Side - ポルノグラフィティ

 

 

ポルノグラフィティの楽曲アレンジについて本気出して考えてみた

前回、ポルノグラフィティの楽曲から垣間見える洋楽からの影響について考察した記事を書いたところ、アクセスが伸びていたり検索結果上位にあがってきたりといった反響がありました。

 

kentktk7716.hatenablog.com

 

この記事も2016年に書いたものでしたが、あれからまたネタが溜まってきたので第二弾を書いてみます。

今回も洋楽を中心に、邦楽、歌謡曲方面からの影響も含めて考察しています。

※パクリ・盗作の指摘ではなく、「影響を受けた」の観点すなわちオマージュの面白みを楽しんでもらうことを意図しています

 

 

1. ミュージック・アワー

 

言わずと知れた、ポルノの代表曲。

この曲が影響を受けていると思うのはEarth, Wind & FireのSeptember

 

 

Aメロ(「この番組では みんなの〜」と「Do you remember」) のリフ。

原曲でもリフから影響を感じられますが、

映像化されているBITTER SWEET MUSIC BIZ" LIVE IN BUDOKAN 2002

幕張ロマンスポルノ'11 〜DAYS OF WONDER〜 でのアレンジを聴くと

よりEarth, Wind & Fire感があります。

 

 

 

 

幕張ロマンスポルノ’11 ~DAYS OF WONDER~ [Blu-ray]

幕張ロマンスポルノ’11 ~DAYS OF WONDER~ [Blu-ray]

 

 

 

2. 愛が呼ぶほうへ

 

 

この曲に影響を与えた雰囲気を感じられるのが以下の2曲。

 

A Whiter Shade of Pale / Procol Harum

 

ひこうき雲 / 荒井由実 

 

どちらもオルガン + ピアノのバラードですが、

特にベースでしょうか。

シンプルながらしっかりと曲を支え、情緒的な雰囲気を演出している、

個人的に好きなTamaベースのひとつ。

 

ちなみにA Whiter Shade of Paleが後世の音楽業界に与えた影響は大きく、

ジョンレノン、ユーミンをして次のように言わしめた曲。

 

生前のジョン・レノンも、この曲をお気に入りのひとつとして挙げており「人生でベスト3に入る曲」と語り、発表当時の1967年には「今の音楽業界で、この曲以外は聴く価値がない」と発言していた[11]。

 

日本のポピュラー・ミュージシャンにも影響を与え、松任谷由実はこの曲をきっかけに音楽を自作するようになる。山下達郎も当時ラジオでこの曲を聴き、すぐにレコードを購入し、その日のうちに100回は聴いたという。

 

そう考えると、ひこうき雲にその片鱗が見えることも、

まして愛が呼ぶほうへにその要素が取り入れられていることも納得です。

 

 

3. 稲妻サンダー99 

稲妻サンダー99

稲妻サンダー99

  • provided courtesy of iTunes

 

数あるポルノの曲の中でも遊び心的ニュアンスの強いこの曲。

 

 

Diamond Head / The Ventures

 

Misirlou / Dick Dale

 

スリリングなリズム、メインのリフはベンチャーズの影響を感じられますし、

中盤の高速ピッキングや終盤の歌詞「ッハッハッハッハ」は

日本でもウォーターボーイズはじめ多くの映画、ドラマ、CMで耳にするMisirlouへのオマージュですね。

 

 

4. タネウマライダー

 

タネウマライダー

タネウマライダー

  • provided courtesy of iTunes

 

16thライヴサーキット “UNFADED“ で久々披露されたこの曲。

 

愛の水中花 / 松坂慶子

 

楽曲そのものというより、終盤で畳み掛ける歌詞に

愛の水中花からの引用。

前回の記事で紹介したNaNaNa ウィンターガール における

君は天然色のように、しれっと歌詞に織り混ぜるのがうまい曲の一例。

 

 

5. ギフト 

 

So Far, So Please / Prince

 

 

昭仁さんもまたプリンス好きと聞きますが、

どちらかというとこれは「似てしまった」のほうかもしれません。

<ホール>のリフがDeep PurpleSmoke On The Water っぽいことに

後からメンバーから指摘されたというエピソードがあるくらいなので…。

 

 

ホール

ホール

  • provided courtesy of iTunes

 

 

6. 光のストーリー

光のストーリー

光のストーリー

  • provided courtesy of iTunes

 

ポルノの中でも珍しい、ロックバラード。

 

Open Your Arms / Journey

 

WikipediaPANORAMA PORNOの項目でもまとめられているように

JourneyのOpen Your Armsを意識したアレンジがされていると

本人たちが雑誌インタビューで語っています。

この曲も久々の本間さん編曲ですが、

こういったおいしいとこどりなアレンジが好き。

このブログで取り上げている洋楽っぽさは、

むしろak.hommaからの影響かもしれませんね…。

 

7. ワン・ウーマン・ショー 〜甘い幻〜

 

ある意味、カメレオン・レンズ よりタイアップ感のある

ドラマチックなこの楽曲。

 

レイニーブルー / 徳永英明

 

サビの雰囲気はレイニーブルーかな、と思われます。

ワン・ウーマン・ショーレイニーブルーも、

こういった物語のある曲が好きなのですが

どうもポルノ的じゃないという反応もあったと耳にします。

アルバム内またはカップリングでも良いから、

この路線もまた聴いてみたい…。

 

 

 

こうして聴き比べてみると、ポルノのルーツが見えてきて楽しいものです。

曲そのものではありませんが、ライブアレンジもおもしろく

BITTER SWEET MUSIC BIZ" LIVE IN BUDOKAN 2002

空想科学少年のギターソロにG線上のアリアを取り入れていたのは衝撃でした。

メンバーはもちろん、ツアー参加するサポートメンバーとのセッションから生まれるアレンジもあるのかもしれません。

 

以上、楽曲アレンジ考察回でした。

 

 

【ライブレポ】UNFADED @横浜アリーナ2日目_190309

 

フラワー

フラワー

  • provided courtesy of iTunes

 

ポルノグラフィティ 16th LIVE CIRCUIT "UNFADED" 横浜公演2日目を観に行ってきました。

 

今回のツアーコンセプトは、サブスクリプションでポルノの全楽曲がリリースされたことに伴い、新旧全ての曲を横並びにしてセトリを組めること、

どの曲も色褪せない(=UNFADED)ことに基づいています。

 

アルバムツアーはアルバム収録曲が中心になるし、

ロマンスポルノも近年演奏していない曲を取り入れることもある一方

定番曲枠の宿命もあって、珍しい曲枠は少なめ。

そんなこともあり、どんな曲が演奏されるか期待が高まっていました。

 

今回のサポートミュージシャン:

Dr. 野崎真助さん

Ba. 須長和広さん

Gt. tasukuさん

Key. 皆川真人さん

Mp. nang-changさん

sp.pornograffitti.jp

 

※福岡と横浜公演だけはベーシストがスティング宮本さん。

 

 

※以下、ネタバレを含みます。

執筆時点でツアーは終了していないので、残りの公演に参戦予定の方はご了承ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UNFADED @横浜アリーナ 2日目 セットリスト

 ※()内は晴一さんの使用ギター

============

オレ、天使レスポール

A New Day (黒テレキャス

幸せについて本気出して考えてみた (黒テレキャス

-MC-

東京ランドスケープ(白テレキャス

ジョバイロ (ガットギター)

-MC-

ヴィンテージ(白テレキャス

前夜(レスポール

ビタースイート(Jimmy Wallace Vモデル)

DON'T CALL ME CRAZY(レスポール

Zonbies are standing out(Jimmy Wallace Vモデル)

-MC-

見つめている(昭仁さん弾き語りワンコーラス)

夕陽と星空と僕(昭仁さん弾き語り)

Didgedilli(レスポール

カメレオン・レンズ(白テレキャス

海月(白テレキャス

フラワー(レスポール

-MC-

オー!リバル(ガットギター)

ジレンマ(白テレキャス

パレット(白テレキャス

サウダージ(黒テレキャス

ハネウマライダー(黒テレキャス

-MC-

∠RECEIVER(レスポール

 

-UNCORE-

タネウマライダー(Jimmy Wallace レス・ポールジュニア・タイプ)

ライラ(白テレキャス

============

 

 

暗転すると、教会風の女性コーラスが響く。

それに重ねるようにレスポールの重たいリフが乗ると、オレ、天使から本編スタート。

アレンジはOpen Music Cabinetに近い構成。

ただし途中にベースソロはなく、その分長尺のギターソロでした。

 

 

“OPEN MUSIC CABINET” LIVE IN SAITAMA SUPER ARENA 2007 [DVD]

“OPEN MUSIC CABINET” LIVE IN SAITAMA SUPER ARENA 2007 [DVD]

 

 

 

続くA New Day幸せについて本気出して考えてみた

幸せ〜については、近年の披露時にみられるアルバムバージョン、

ロングアウトロバージョンではなく、シングルバージョンでした。

 

恒例の「わしらがポルノグラフィティじゃ」でスタートした短めのMCを挟んで東京ランドスケープ

NAOTOさん参加時はVioソロになっていたサビ後は、

スタジオバージョンのギターソロをtasukuさんが担当。ES-335の鋭い音が響く。

この曲に限らず、最近のライブでは晴一さんのギターソロは

アドリブのような、自由度の高い内容になってきているなという印象。

それにしても、出番の増えてきた白テレキャスクリーントーンでも

歪んだハードなフレーズでも使い勝手が良いですね。

今までならレスポールで弾いていたであろう曲でも似合ってしまう。

 

皆ちん こと、皆川さん(Key)のクラシカルなソロを挟んでジョバイロ。 

NAOTOさん不在のためか、リズムギター(アコギ)はtasukuさんが担当し

晴一さんはアゲハ蝶でもおなじみのガットギターでメインフレーズを演奏。

 

2回目のMCでは改めて晴一さんからUNFADEDの意味について。

これまでのライブレポでも報告があったように、

サブスクリプションの説明はふわ〜っと。。

ちなみに今回の模様は3/24にWOWOWで放送されるため

「カメラ多いね!」という気合いアピール、 

「さっきの(サブスクの)くだり、編集して撮り直してもらおう。。」と触れつつ。。

 

MC後に演奏されたの久々のヴィンテージ

この曲もギターがレゲエノリだからか、スタジオバージョンよりは

ミュートを効かせていました。

ピコピコ音はnang-changかな?と思えばtasukuさんがシンセサイザーで演奏。

ちなみにギターソロは歪ませず、クリーントーンでした。

 

続く前夜はギターソロ前、アウトロで昭仁さんのハーモニカプレイが。

ビタースイートは半音下げての演奏。

それによって原曲より重たくハードな印象を受けます。

 

DON'T CALL ME CRAZYのギターは Killerじゃない分、

ソロはアームプレイを見せず。

 

突然オペラが流れたかと思うと、

声がトーンダウンしていきZombies are standing outへ。

PVではバンド名の由来でもある、EXTREMEのギタリスト:ヌーノ・ベッテンコートモデルのギターを弾いていたから登場を期待していましたが、Jimmy WallaceのフライングVモデルでの演奏。

 

演奏が終わると小鳥のさえずりと共に、ギターを持った昭仁さんが登場。

曰く、前回のツアー BUTTERFLY EFFECT から、

小鳥のさえずり=弾き語りコーナーとのこと。。

ここまでの効果音の使い方的に、音のない森、天気職人の伏線かなと思っていました。

改めてサブスクについて触れ、メンバーたちも過去作品を聴き直すことが増えたこと、それによって「なんだこの曲?!(暗い!病んでいたんじゃ??)」という曲、「案外いいじゃん!」という曲、「この頃はまだ表現力が足りなかったな・・・」という曲があるという発見をする中、「どうしたこの曲?!」として、見つめている をワンコーラス披露。

弾き語りだと9th系のジャジーなコードの響きが特徴的でした。

ボサノヴァアレンジも向きそうな印象。

ちなみにこの曲がストーカーチックな表現になってしまったのは、

初めてアキヒト詞曲担当曲が世に出るにあたり、

こんな顔もあるんだぜ、と張り切った結果だと回顧していました。

(自身は爽やかな恋愛をするんよ!と自己フォローしつつ。。)

 

一転してファンからの支持が厚い曲として、夕陽と星空と僕

アルペジオから曲終盤のストロークプレイまで、アレンジがとても良かった。

長年、ポルノのアコギ練習曲としてサボテンがよく挙がるけれど

次のステップとして、このアレンジが採用されても良いと思う。

 

 

続いてレスポールでのソロプレイと共に始まったのはDidgedill

アドリブの披露が増えてくると、晴一さんの手グセは70sロックだなと感じる。

ソロ回しはあれど、構成はLed Bootsなしのスタジオバージョン同様。

 

(恐らく)nang-changのシンセによる宇宙的なエフェクトからカメレオン・レンズへ。

前回のツアーでは森男さんとのツインギターだったソロは、tasukuさんとプレイ。

そして初披露となる海月フラワーへと続く。

 

3回目のMC、じっくりと聴く曲が続いたけど大丈夫?楽しんでる?と投げかけつつ、怒涛の「暴れて帰れよ!」の曲ラッシュ。

「熱い魂がぶつけてくれ!」と言わんばかりに盛り上げつつ、

晴一さん「この曲のイントロは顔が命なんよ。福山雅治の魂が乗り移りますように・・・」

と二人で祈るような動作を見せつつ、弾き始めたのはオー!リバル。

カッコつけて弾くんだけど、途中笑っちゃって観客も笑っちゃいながらも曲スタートなんて、ポルノのライブは自由度が増したんだなあ、20年目の余裕かなあ、としみじみ。

 

スティング宮本さんのベースソロから

次に演奏されたのは意外にもジレンマ

長年アンコールラスト一曲で演奏されているこの曲、

1曲目に演奏された Cupid (is painted blind)ツアー、

そもそも演奏されなかったロマポル(10イヤーズギフト)もある中、

今回はイントロやリフにアレンジが施されていました。

特にAメロの部分があまりに大きく違い過ぎて、

(ボーカルと演奏陣、違う曲弾いてる・・・?)と思ってしまうほど。

多分あれはCreamのWhite Roomじゃないかと思うんですが、

その答え合わせはWOWOW放送時に確認したいですね。

ギターソロはワウを踏んでいたから、なおさらWhite Roomを彷彿とさせました。

ちなみにベースソロはなし。 

White Room

White Room

  • クリーム
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 7回目のツアー:SWITCHのDVDにワンコーラスだけドキュメント形式で収録されていたバージョンのようなドラミングで突入したのはパレット

 この曲もまたストリングスが印象的だから、NAOTOさんが参加しなくなったことで聴けなくなると思っていただけに嬉しい。

 

 

7th LIVE CIRCUIT“SWITCH”2005 [DVD]

7th LIVE CIRCUIT“SWITCH”2005 [DVD]

 

 

 

サウダージハネウマライダーと続くと、ライブ終盤だなと感じてしまう。

前回のロマポル(Deep Breath)のライブビューイングでファンの間で話題になった連続Hey You! は今回も健在。

 

 

---------- FCスタッフレポートでライブビューイングの内容が更新されていたので、個人的ダイジェストをアップします。ビューイング観終わった後、勢いでスマホに覚え書きしたやつを元に描きました。 ---------- カフェイレで晴一さんがビューイングのチケット代について触れていたけど、十分すぎるほど4,000円の価値がある。9/9は尾道でどちゃくそ楽しく観光したからチケット代払戻しに関しては「わーい!チケットぴあさんが2万円くれたよ!(偏差値10)」ていう気持ち。その2万はまたポルノさんのところへ行くんだがね、アディオス💸💸💸 ---------- #ポルノグラフィティ #pornograffitti #岡野昭仁 #新藤晴一 #loveup #loveup! #ラバッパー #しまなみロマンスポルノ #ロマンスポルノ18 #deepbreath #ライブビューイング #ロマンスポルノライブビューイング

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4回目のMC、「周りには色褪せていくものが多い中、色褪せない、色褪せてはならない記憶を手に持って進んでいきたい」と語って演奏されたのは∠RECEIVER

この曲は311以前に作られたにも関わらず、あまりに内容が事実に重なることが多く言葉や曲が持つ力を感じさせられたロマポル(ポルノ丸)以来の演奏でしょうか。

つい最近、西日本豪雨被害も起きていただけに、この曲がこのタイミング、曲順で演奏されることにも意味を感じざるを得ません。

 

 

本編終了後、アンコール1曲目に「マニアックな曲が多い中、どえらいのを持ってきた」のはタネウマライダー

不埒な内容ゆえに昭仁さんから「こんな歌詞を書いた人でなし」と紹介される晴一さん

「ガツンと、俺たちもロックだから、大人たちが眉を顰めるような曲を作りたかった。十何年経って、大人になった僕が眉を顰めている」

 

ちなみにJimmy Wallaceのレスポールジュニアはこの曲でのみ使われていました。

 

恒例のメンバー紹介を経てラスト一曲。 

ジレンマを本編に使ってしまって、ラストに何がくるかと思えばライラ

曲中に 登場するロシア語の掛け合いはスクリーンに表示。

ツアー序盤のこのツイートはそういうことだったんですね。

 

 

 

この曲でもソロ回しがあるが、ここまでのツアーでは

他ミュージシャンの有名曲のフレーズをみんな弾いていたみたいですね。

演奏にあたって晴一さん「今日は(WOWOWが)入ってるから!(権利関係のこと)したら大人の人にめっちゃ怒られるよ!」と注意喚起。。

ではどんなソロ回しになったかというと・・・

 

Dr. 真助:ミュージック・アワー(ドラミングでサビを表現)

Ba. 須長さん:アポロ

Key. 皆川さん:アゲハ蝶

Gt. tasukuさん:横浜リリー

Mp. nang-chang:Century Lovers

 

ポルノの曲だから権利関係、大丈夫だね!

みんな今回のツアーで弾いてない曲ばっかだね!

 

満を辞して弾く晴一さんのソロ!

・・・あれ??(WOWOWにて答え合わせ)

 

ライラの合唱でアンコールも終了。

こうして幕を閉じたUNFADED @横浜アリーナ

 

ツアーコンセプトからして新旧織り交ぜて選曲されることが予想されたUNFADED、そして発表された東京ドーム2days。

2日間異なるセトリを用意するというドーム公演も期待が高まります。

UNFADEDの満足度も高いが、如何せん20年分の曲数ゆえに長く演奏されていない曲、そもそもライブ披露されていない曲がまだまだあるポルノグラフィティの「神セトリ」、そして20年目の活動が楽しみです。

 

 ※白テレキャスFender Telecaster 1962(写真左側):

 

 

※Jimmy Wallace Vモデル=: 

 

 

 

 

Los Lonely Boysはちょうど良い

謡曲でも、EDMでも、ポップスでも、毎日音楽の海へ航海に出て最終的に帰ってくるのはシンプルなギターミュージック。

ギターが好きだから、シンプルな構成のほうが良い。

スリーピースなのに3人であることを感じさせない音の厚みがあるなら、なおさら良い。

 

そこで改めて良いなと思ったのがLos Lonely Boys。

 

 

Heaven

Heaven

  • Los Lonely Boys
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

メキシコ系のテキサス出身3兄弟からなるスリーピースバンド。

この"Heaven"という曲、人並みだが上品なコーラスと美しいストラトサウンドがとても心地よい。

何年か前にテレビの天気予報か何かのBGMでも使われていた。正確には3人分以上の音が鳴っているけど、ライブでは3人。

 

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スタジオ版だと綺麗にまとまっているけれどライブは情熱的。

テキサス出身、ハーフダウンチューニングのストラト、ブルースノートを織り交ぜたソロ。

この3つのキーワードが並べば気付く人も多いと思うが、スティーヴィーレイヴォーンの影響がとても強い。

 

 

Texas Flood

Texas Flood

  • Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
  • ブルース・ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

先の"Heaven"はグラミー賞を受賞しているほどにポップさが目立つけど、ライブではSRV味が聴いていて、ギター小僧を飽きさせない。

メキシコ系だけあって、時折差し込まれているエスパニョールのリリックが爽やかな曲調に熱を帯びた風も感じられて、やっぱりちょうど良い。

 

メキシコのギターサウンドとなれば、素人も玄人もサンタナの顔が思い浮かぶ人は多いと思う。

 

 

Oye Como Va

Oye Como Va

  • provided courtesy of iTunes

 

 

これぞラテン!カルディで流れてるゥー!って感じの音。

もちろんLos Lonely Boysにも、3人での再現性が優先されているからかパーカッションの登場はないけど、言うなればラテンブルース、もしくはスパニッシュブルースと言ったところか。

"哀愁のヨーロッパ"を彷彿とさせるギターインストもある。

 

 

Onda

Onda

  • Los Lonely Boys
  • ロック
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

 

SRV meets Santanaを思わせるブルース。

事実、ライブではSRVの曲をレパートリーに取り入れたり、"サンタナ"との曲もリリースしている。

 

 

I Don't Wanna Lose Your Love

I Don't Wanna Lose Your Love

  • provided courtesy of iTunes

 

こうしてふたりのギターを鳴らし並べられると、個人的な好みは太くて甘いサンタナの音だな、いやヘンリー(Los Lonely Boys)のソリッドな音も物悲しさを際立たせているな、などと聴くたびに異なる印象を抱く。

 

 

 

 

テキサスブルースという観点からSRV

ラテン、メキシコという観点からサンタナ

偉大な2ギタリストの影響を交えながらLos Lonely Boysについて紹介してみたけど、印象は表題の通り、「ちょうど良い」。

SRVのようにブルージー過ぎず、サンタナのように楽器パートが長過ぎず(ライブや映像で観ると楽しいものだが耳だけで聴いてる時はね。。)、ちょうど良い。

 

無責任な言葉でいえば「おしゃれ」だし、コーラスは美しく、退屈しない程度にギターの魅せどころ・聴かせどころがある。

 

この手の音楽が初めてなら"Heaven"がBGMとしても、ギターミュージックとしても易しく、もっとギターが聴きたいならば"Onda"のような曲のあるLos Lonely Boys はやっぱりちょうど良いのだ。

 

また日本に来てくれないかな。

 

 

ロス・ロンリー・ボーイズ

ロス・ロンリー・ボーイズ

 

 

 

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21世紀のツェッペリン

イマドキの若者は、Google検索ではなく、Twitter(ですらちょっと古く)、Instagramで流行りモノ、最新のモノを見つけるという。

 

例に漏れず、私もこんなバンドを目にした。

 

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Greta Van Fleetというアメリカのバンド。

声の張り方がロバートプラントっぽいなあ、と思っていたが、先日訪れたタワレコに今回のタイトル通り「21世紀のツェッペリン」として紹介されていた。

 

聴いてみた。

ツェッペリンや。。。

 

www.instagram.com

 

 

この佇まいはロバートプラントリスペクトですな。

http://www.metalsucks.net/wp-content/uploads/2017/08/Plant3.jpg

 

 

ツェッペリンや!と思う要素の大部分はロバートプラントばりのハイトーンボイスであるのだけれど、リフや音作りはジミーペイジだし、彼らフロントマンを支えるリズム隊もジョンボーナム、ジョンポールジョーンズそっくり。リスペクト。

 

 

Safari Song

Safari Song

  • Greta Van Fleet
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

アルバム1曲めはこのSafari Songから始めるのだが、サイコーにツェッペリンだ。。

Mama mama~とか、ユッフ〜みたいな裏声の外し方はロバートプラントに空耳する。

 

調べてみると、メンバーの平均年齢は21歳、発表したアルバムもこの1枚だけという若いバンド。

どこもかしこも「ツェッペリンのようだ!」という取り上げ方をされており、アメリカでも音楽好きのコミュニティで面白いバンドがいるぞ、ってことで注目を集めているらしい。

最近観た新人バンド、誰もがツェッペリンと形容してしまう3兄弟+1 Greta Van Fleet|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

 あまりにリスペクトがすぎていて、日本随一のジミーペイジフリークなROLLYも手グセになっているようなフレーズが、このバンドからも聴こえてくるほどだ。

 

MANGO JUICE

MANGO JUICE

  • SCANCH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

先ほどのSafari Songが模倣しているような、初期にみられる70'sハードロックなのも特徴ではあるのだけれど、個人的にはケルト文化に起因する異国情緒でどこかノスタルジックなサウンドがツェッペリンの最大の魅力だと思う。

 

その部分もうまく取り入れているのがすごい。

 

Flower Power

Flower Power

  • Greta Van Fleet
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

この試聴部分だけ聴くと、ロバートプラント新曲出したのかな?と思ってしまうほど。何よりこの曲、終盤にはYour TIme Is Gonna Comeばりのオルガンソロが挿入されていて、もはや確信犯だ。

 しかしこうやって本家と並べてみると本当にそっくり。。

Your Time Is Gonna Come

Your Time Is Gonna Come

  • provided courtesy of iTunes

 

 ちなみに、すかんちのBlack Mountain Side感も必聴。

ミラクルデイズ

ミラクルデイズ

  • SCANCH
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

こういうルーツがはっきりしている音楽は好き。

しかし、こうもはっきりと「21世紀のツェッペリン」で売り出されてしまうと2枚目以降が不安になってくる。

当然ながら、ツェッペリン路線でいけば本家を上回ることはできないし、現代的なダンサブルなサウンドとなると「21世紀のツェッペリン」目当てできた人は離れるだろう。

(本家も、当時にしては早すぎたテクノサウンドを取り入れた曲はあったけれども…)

 

Carouselambra

Carouselambra

  • provided courtesy of iTunes

 

まだ若いバンドだけに、これからどんな方向に進んでいくのか、とても楽しみ。

 

 

しかし君ら、本当にティーンなのかいな。。。

 

 

From the Fires

From the Fires

 

 

 

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